中村蒼インタビュー 「最近、顔つきが変わったってよく言われます」

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『パラノーマル・アクティビティ第2章/TOKYO NIGHT』 中村蒼
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『BECK』、『パーフェクト・ブルー』、『大奥』、そして本作『パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT』と、今年公開された出演映画は計4本。“飛ぶ鳥を落とす勢い”とは、いまの中村蒼に最もふさわしい表現だ。圧巻のプレイでバンドを支えるドラマーから同性に憧れる江戸時代のお針子まで、常にチャレンジングな役柄に挑み続けてきた彼が、『パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT』で新たなる挑戦を見せている。

「自分が出ているので、さすがに怖くないかなと思って観たら怖かった(笑)」

昨秋の全米を賑わせたドキュメンタリー風ホラー映画『パラノーマル・アクティビティ』『第2章 TOKYO NIGHT』はその続編として、日本で製作された。完成したばかりの作品を観た中村さんだが、元々ホラーはあまり得意ではないのだそう。とは言え、「自分が出ているので、さすがに怖くないかなと思ったんです。それでも観ていて怖かったから、逆に嬉しかったですね」と屈託なく笑う。

ある男女が一軒家で恐怖のときを体験し、その一部始終をビデオカメラに撮るストーリーラインはオリジナルと同様。『第2章 TOKYO NIGHT』では、主人公が姉と弟に、舞台が東京になっている。中村さん演じる弟の幸一は、両脚骨折中の姉と2人で暮らす浪人生。家の中の異変に気づき、カメラを向ける。
「幸一は“面白がり”というか、何かおかしなことが起きたら原因を突き止めようとする人。カメラが好きで、新しいカメラを買った嬉しさからいろいろものを撮っているんです。でも、演じる僕からしても、異変が起きたとはいえ姉ちゃんの部屋にカメラを仕込む展開はどうかと思ったので、『別に姉ちゃんを撮るわけじゃないから。そんなふうに意識する方が変だ』みたいな台詞をアドリブで入れてみました。僕としては、そこでちょっとフォローしているつもりです(笑)」。

このコメントからも分かるように、劇中で見られる演技のほとんどは即興。大まかなストーリーのみが提示され、細かな芝居は役者たちに託された。
「僕にも姉がいるので、幸一の立場は想像しやすかったです。姉と弟って、普段はあまり面と向かって話すこともなく、周りからすると『もっと優しくしなよ』と感じてしまうくらいの関係だと思うんですよ。だから、姉役の青山(倫子)さんとも演技について綿密に話し合ったりはせず、リラックスして普通の気持ちで演じることだけを心掛けました。姉弟っぽく見えました? じゃあ、僕たち“さすが!”ってことで…冗談ですけど(笑)。今回は即興のお芝居をするのが僕にとっての挑戦で、監督からも『自由にやっていいから』と言っていただいていたんです。だから、思い切って変なこともいっぱいできましたし、すごく楽しかったですね」。

また、「素の自分が役の中に結構、現れていると思います。長回しのシーンが多かったので、演じているうちにお芝居をしている感覚じゃなくなってきたりもして」とも。「いきなりドアが閉まったり、食卓のコップが割れたり、驚くシーンはたくさんあったんですけど、一番驚いたのは『カット!』がかかるとき。『あ、そうだ。いま、お芝居してたんだ…』って、何度もびっくりしてしまいました」と順応性の高さをうかがわせる。ただし、幸一には「僕自身にはない尊敬すべき点」があるのだそうだ。
「何かの気配を感じる暗闇の中にひとりで立ち向かっていったり…。僕だったら絶対に立ち向かわないです(笑)。そこは本当に尊敬しますね。それに、幸一はなんだかんだで優しい弟なんですよ。怪我をして動けない姉のために洗濯をして、料理をして、面倒を見る。最初は面白がっていただけかもしれないけど、そのうち姉を本気で心配するようになるんです。そういった姉弟のドラマにも注目してほしいなと思いますね」。

俳優活動と学業で多忙な日々も「どちらも楽しい」

いままでの作品では、「自分にできる範囲での撮影準備はしてきました」と語る中村さん。それだけに、全てに即興性を求められる現場での演技は不安だったとも明かす。
「ほかの役者さんの撮影準備の話を聞くと、舞台となる場所に行ってみるとか、演じる役の職業を体験してみるとか仰るじゃないですか。これからの作品の話になっちゃいますけど、僕も働く役を演じるということで、友達の仕事を手伝ってみたりしたことがあります。あとは、台本とよく向き合って気持ちを高めるようにして…。でも、今回はその過程がなく、とにかく現場で作り上げる感覚でした。“これでいいのかな?”という不安も最初はちょっとだけありましたけど、それがいつのまにか新鮮に感じられるようになったんですよね」。

やはり大物、しかもまだ19歳。頼もしさが言葉の端々に滲み、より明るい今後を予感させる。
「運の良いことに、いろいろな映画に出させていただいて、今年一年は本当に充実していましたね。最近、たくさんの方から顔つきが変わったって言われるんですよ。大きな作品で素晴らしい役者さんたちとご一緒させていただいたのが、そういった変化につながったのかなと自分では思っています。例えば、『BECK』を撮影したのはもう1年半も前なんですけど、本編の自分の顔を観ると、“ああ、ちょっと幼いな”って」。

俳優活動と並行し、学業にも奮闘中。多忙な日々の中でも、「大変だと思うことはあまりないです」と言い切る。
「明日は仕事が休みだ! と思った次の瞬間、『あ、大学に行かなきゃ。あああ…』となることはありますけど、結局はどちらも楽しいので。逆に、仕事も学校も休みで、家にいるときの方が『何かしなくちゃ!』と焦ります。と言っても、何が何でも外に出たいわけではなく、家でゲームをしていたりもするんですけど。ただ何もせずに寝る、っていうのは嫌なんですよね。家にいるとしても、二次元の中ではアクティブに敵をやっつけたり、街を駆け抜けたりしていますから(笑)」。

俳優としての喜び、日々の喜びは様々あれど、いまは「『第2章 TOKYO NIGHT』の海外配給が決まっているのが嬉しいです。ハリウッドって、俳優なら誰もが憧れる世界だと思うので」とニッコリ。ちなみに、ご両親はハリウッド製ホラーにも常日頃親しんでいるのだそうで、「『エクソシスト』は何度も一緒に観ました」とのこと。「僕は『プレデター』、『ターミネーター』、『エイリアン』…と、洋画の場合はもっぱらSFアクションを楽しむタイプですけど、うちの親は怖い映画をよく観ます。でも、怖いと感じたことがあまりないらしいんですよ。オリジナルの『パラノーマル・アクティビティ』も観たそうなんですけど、平気だったみたいで…」。

『パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT』は、そんなご両親を恐怖に震えさせられるのか? そして、海外の観客たちの反応は? 楽しみがいっぱい、である。

《text:Hikaru Watanabe》

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