働き女子の心得vol.1 『英国王のスピーチ』に見る、尊敬&憧れの英国レディ

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『英国王のスピーチ』 -(C) 2010 See-Saw Films. All rights reserved.
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ゴールデン・グローブ賞ではコリン・ファースが主演男優賞に輝き、トロント映画祭では最高賞(観客賞)を、PGA賞(アメリカ製作者組合賞)では最優秀作品賞を受賞するなど、アカデミー賞の前哨戦と言われる賞レースで高い評価を得ている映画『英国王のスピーチ』。もちろん、アカデミー賞では最多12部門にノミネートされ、オスカーに最も近い作品として期待を集めている。

主人公は実在する英国王ジョージ6世(1895年〜1952年)。この春、結婚式を控えているウィリアム王子の曽祖父であり、現在のエリザベス女王(エリザベス2世)の父親だ。そんな現代の英国王室の真実が描かれている点もこの映画のみどころのひとつだが、単なる歴史絵巻にとどまらず、感動的な人間ドラマとして注目を浴び、すでに数多くの賞に輝いている理由のひとつは、ジョージ6世が吃音というコンプレックスを持ちながらも国民のためにそれを克服した事実を描いていることにある。逃れられない困難が目の前に立ちふさがったとき人はどう困難を乗り切るのか? 決して諦めないこと、勇気を持つこと、そして希望を忘れないことをこの映画は伝えている。

また、ジョージ6世を深い愛で支えた周囲の人々──吃音の治療を担当するライオネルや妻エリザベスの存在といった、支える側のドラマも心揺さぶられる。特にどんなときでも夫を献身的にサポートし続けた妻エリザベスの姿は、多くの女性にとって尊敬と憧れの対象として映るのではないだろうか。夫の言語障害をサポートしただけでなく、第2次世界大戦中はロンドンから避難することを拒み国民と共に苦難を耐え抜き、戦後も明るい笑顔を絶やさずに家族と国民を支え、ジョージ6世の亡き後は王位を継承した娘のエリザベス2世(現在のエリザベス女王)を皇太后としてサポート。101歳の長寿をまっとうした。映画ではジョージ6世の王位に就くまでがメインストーリーだが、エリザベスがどんな人生を歩んだのかをあらかじめ知ることで、感動は深くなるはず。

魅力的な妻エリザベスを演じるのは、イギリスが生んだ名女優ヘレナ・ボナム=カーター。最近は『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』('07)、『アリス・イン・ワンダーランド』('10)、『ハリー・ポッター』シリーズといった、いわゆるクセのある、良より悪に近い役柄が続いていたが、『英国王のスピーチ』では一変、良妻賢母な妻を披露。控えめでありながらもしっかりと存在感を残すことができるのは、演技派として一目置かれる彼女だからこそ。さらに、ヘレナ・ボナム=カーターの演じるエリザベスを通して、人を愛するということはどういうことなのか? と、自身に問いかけたくなり、その答えはエリザベスの視点の先に用意されている──。障害を乗り越えていくコリン・ファースの演技も確かに素晴らしいが、愛について考えたい人は、ぜひエリザベスの視点で観てほしい。



特集「働く女子の心得『英国王のスピーチ』」
http://www.cinemacafe.net/ad/kingspeech

特集「2011年 第83回アカデミー賞」
http://www.cinemacafe.net/special/oscar2011/
《text:Rie Shintani》

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