【ハリポタ 特別インタビュー4】プロデューサーがいまだから明かす苦労と成功の秘密

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『ハリー・ポッター』シリーズのプロデューサー、デヴィッド・ヘイマン
  • 『ハリー・ポッター』シリーズのプロデューサー、デヴィッド・ヘイマン
  • 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』 -(C) 2011 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R. Harry Potter characters, names and related indicia are trademarks of and (C) Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
  • 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』 -(C) 2011 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R. Harry Potter characters, names and related indicia are trademarks of and (C) Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
「映画は公開を迎えたら観客のもの」というのは、監督や出演者ら“作り手”がよく口にすることだが、だとしたら今日という日をこの男はどのような気持ちで迎えているのだろうか? 『ハリー・ポッター』シリーズの全ての作品でプロデューサーを務め、文字通りシリーズを陰で支えてきた男、デヴィッド・ヘイマン。原作者のJ.K.ローリングとの話し合いに、彼の目から見たダニエル・ラドクリフら子供たちの成長、シリーズ成功の秘訣…10年間にわたってキャストやスタッフと共に汗と涙を流してきた彼がその心の内を明かしてくれた。

思わず父親目線? 立派な大人になった子供たちに笑顔

初めて原作を手にしたのは14年前。彼がプロデューサーとして原作者のJ.K.ローリングに会いに行き「どんなことがあっても自分が最後まで責任を持って映画化する」と彼女に約束したことで、この世界最強のファンタジーシリーズの映画化が動き出した。
「実は数週間前にJ.K.ローリングさんと一緒にお昼を食べたんです。(このインタビューの時点で)彼女はまだこの新作を観ていないので、きっと楽しみにしてくれていると思います。僕と同じように彼女にとってもこれは長い旅路だったので、きっとそれを楽しんでくれていたんだろうと、そして彼女もまた名残惜しいんだろうなと思います」。

10年におよぶシリーズがついに終焉を迎える。初めて会ったときに10代前半の子供だったダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソンらはすでに20代の立派な大人になった。ヘイマンは何より彼らの人格的な成長を父親のように喜ぶ。
「やはり、(シリーズを通じて)一番感動したのはダニエルとエマとルパートが大人に成長するのを見られたことですね。というのは、彼らはこうして立派に成長したけれども、とても謙虚なんです。特にダニエルは撮影の初めから最後まで10年間、つきっきりでやってくれましたが、とても良い子なのです。例えば彼は、『Make-A-Wish Foundation』という慈善事業を通じて、余命わずかな子供たちの願いを叶えようという活動をしているんです。そういう人たちが来たときに、ダニエルはわざわざ彼らのために時間を割いて会ってあげていましたね。その団体以外でも、学校の友達が来たり、友達の友達が来たりしてもちゃんと一緒に時間を過ごしてくれていました。何よりこの3人とも、全く偉そうなところがなく、非常に謙虚なんです」。

もちろん彼も、プロデューサーとして現場に足を運んでいるが、撮影の最終日の現場の様子についても明かしてくれた。
「最終日はみんな涙を流していましたね。(最終章の)『PART1』の終盤に近いシーンなのですが、ルパートとダニエルとエマが魔法省から逃げるシーンをブルースクリーンの前で撮影していて、デヴィッド・イェーツ監督がそこで『カット』と言っておしまいになったわけですね。その後、みんなで抱き合って、最後は監督がスタジオを去るときにまたみんなで泣いて…とても感動的な最終日になりました」。

「信念を貫いてやり遂げた」からこそ成功した証

10年におよぶシリーズで同じキャストを起用し続けるなど、これまでにない手法で映画を成功に導いてきたが、何より原作の素晴らしさを成功の第一の理由に挙げる。
「この映画は確かに成功しましたが、本なしでは考えられないものです。なぜこの本が素晴らしかったかというと、親子でシェアしながら読める、親も子も両方とも楽しめるという点でしょう。素晴らしいテーマ、面白いアイディアも入っているし、この世界観がとにかく素晴らしいというところがみんなを惹きつける理由だと思います。大人が読むと自分が子供の頃に読んだ本を思い出すし、子供は単純に楽しむことができますよね。設定も、学校が舞台になっている。誰でも学校に行くし、ハリーやハーマイオニーのようなクラスメイトがいたかもしれない。非常に親しみやすく共感できるのだと思います。映画を観るもうひとつの楽しみは、ダニエルとルパートとエマが、観ている方と一緒に成長していったということ。そうやって親しみやすいものになっていったと思います」。

ではプロデューサーとして、いまだから明かせる苦労やシリーズの危機は?
「特に壁にぶち当たったということはなかったですね。いつも楽しみにしていましたよ。ただ当初、本のシリーズが成功する前に色々な話がありました。例えば、舞台はアメリカにしようかとか、ハリーの役をアメリカ人の男の子にしようかという話もあったのですが、それらは却下になりました。私自身、失敗してしまうかもしれないと怯えることはなくて…もちろん、どんな映画を作るにあたっても、一抹の不安というのはありますが…。特に(原作の)ファンの人が喜んでくれるのかという不安はありましたが、私たちが一番のコアファンであり、自分が自分に対して最も厳しいので、私たちが満足すれば、きっとそれはうまくいくだろうと信じていました。難しさはあっても、失敗してしまうかもと怯えていてはきっと何もできなくなるから、そういう気持ちはなるべく抑えるようにして、とにかく信念を貫いてやり遂げた次第です」。

まさにこの信念が4人の監督たちと英国の名だたる俳優たちを巻き込んで、世界最強のファンタジーシリーズを作り上げたのだ。ついに映画が観客の元に届く瞬間がやってきたが、作品と一緒に製作陣の覚悟を感じてほしい。

『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』
丸の内ピカデリーほか全国にて公開中。

special interview
■vol.1 ネビル役 マシュー・ルイス
■vol.2 スネイプ役 アラン・リックマン
■vol.3 ロン役 ルパート・グリント&ハーマイオニー役 エマ・ワトソン

特集「物語はクライマックスへ! ハリーポッター10年間の軌跡」
http://www.cinemacafe.net/special/deathly-hallows_part2/
《text:cinemacafe.net》

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