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『ワイルド7』瑛太が語る“ワイルド”の定義「僕にできるかは…気分によります」

凶悪な犯罪者を討つべく、選び抜かれた元犯罪者7人が活躍する『ワイルド7』。極秘ミッションを遂行する超法規的武装集団、通称“ワイルド7”のリーダーにして、決して癒えることのない心の傷を抱えて生きる男・飛葉大陸を演じた瑛太は、まさに“ワイルド”なアクションヒーローと化した充足感に包まれながらも、いつもと変わらぬ穏やかな口調で「凶悪な犯罪者がいて、警察がどうすることもできず、“あのヒーローに頼むしかない!”となったときに僕が出てくるっていうところからしてチャレンジな映画でしょ?」と笑う。

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『ワイルド7』 瑛太
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凶悪な犯罪者を討つべく、選び抜かれた元犯罪者7人が活躍する『ワイルド7』。極秘ミッションを遂行する超法規的武装集団、通称“ワイルド7”のリーダーにして、決して癒えることのない心の傷を抱えて生きる男・飛葉大陸を演じた瑛太は、まさに“ワイルド”なアクションヒーローと化した充足感に包まれながらも、いつもと変わらぬ穏やかな口調で「凶悪な犯罪者がいて、警察がどうすることもできず、“あのヒーローに頼むしかない!”となったときに僕が出てくるっていうところからしてチャレンジな映画でしょ?」と笑う。

『ワイルド7』の原作は、1969〜79年にわたって「週刊少年キング」に連載された望月三起也の人気コミック。その主人公を演じるにあたり、瑛太さんは「(監督の)羽住さんからは『原作にとらわれず、瑛太自身が台本の中にいる飛葉と向き合って楽しんでほしい』と言われました」とふり返る。
「ただ、北九州の広い施設を借りて撮影していたとき、トイレに入ったら掃除のおば様が『あなた、飛葉ちゃんになってるわよ!』と声をかけてくださったんですよ。原作のファンだそうなので、そのおば様の期待だけは裏切らずに飛葉になれたのかなって思っています(笑)」。

監督の言葉に従い、台本と向き合った瑛太さんがたどり着いた“飛葉像”は「確信めいたことを言ってはいるけど、絶対的なものがあるわけじゃなく、どこか偏っているところもある人間」だそう。
「周りの人間とは違うという意識や思想みたいなものをはっきり持っている人間なんじゃないかなと思いましたね。また、愛する人間を失った過去から強い自責の念を持っていて、そこが一番のポイントでもある。7人とも元犯罪者という状況ではあるけれど、犯罪を犯したことに対してはもちろん、ワイルド7に入っていることに対してすらも、飛葉は“本当にこれでいいのか?”という気持ちや喪失感みたいなものを抱えているんだと思います」。

そんな飛葉の活躍を描くにあたって欠かせないのが、バイクライディングあり、ガンファイトありのアクションに次ぐアクション! 自身もバイク好きだという瑛太さんだが、「アクションレッスンの帰り道には、バイクの運転がちょっとだけ荒くなっている自分がいたかも」とこっそり告白。また、『銀色のシーズン』でもタッグを組み、「羽住さんの現場なら、撮影は絶対に楽しいものになるだろうなと確信していました」と語るほど固い信頼関係で結ばれた羽住英一郎監督とは、ガンファイトのシーンでこんなやりとりがあったのだとか…。
「相手がどこにどう撃ってくるかの説明は監督が現場でしてくれるんですけど、だんだん説明に細かさがなくなってきて…。たぶん一種の演出だったとは思うんですけど、想像以上に破片が近くに飛んでくる回数が増えてきたんですよ。僕のリアルな反応を見るために監督が悪戯で仕掛けたんじゃないかと思っているんですけど…、ちょっと怖かったです」。

また、「格好よく見せようとか、そういったことを考えないようにしていても、『ワイルド7』みたいな世界観の中に入ると知らず知らずのうちに格好つけている自分がいますね。実際に格好がついていたかどうかは分からないけど、カットがかかったときに“俺、なんか格好つけてたな”って(笑)」とも明かす瑛太さん。そこで、改めて“ワイルド”なる一語を定義してもらうと…?
「アーノルド・シュワルツェネッガーみたいな感じですかね。Tシャツは常にパンパンに張っていて、お寿司とかはあまり食べず焼肉ばかり。しかも、カルビを3人前以上頼むような…。あと、何かトラブルが起きたときでも冷静に対応できて、すぐに相手を殴っちゃうような人ではなく、“やめろよ!”と止める側の人。僕にそれができるかは…、まあ気分によります(笑)」。
ちなみに、ワイルド7が犯罪者を退治するように、瑛太さん自身が退治したいものは「お金を入れても機能しないコインパーキング」だそう。そんな瑛太さんの可愛らしい(?)“ワイルド話”をよそに、ワイルド7の戦いは生死をかけた男たちのサバイバルへと発展していく。
「今の時代の男って男気や男臭さをどこか失ってしまった部分がある気もするんですけど、そんな人たちがワイルド7の男たちを見て、“男同士っていいな”とか、“俺たちもバイクで旅にでも出てみるか”と思ってくれたら嬉しいですね。逆に女性の方は…。女性のことは分からないですけど(笑)、“男同士って格好いいな”と思ってくれるかなあ…。どんな反応が来るかは分からないけど、だからこそ公開が楽しみです」。

「僕はラストシーンが好きですね。終盤に撮影したシーンだし、ワイルド7のみんなで集まるのも最後だったので楽しかったです。仕事を忘れそうになりました」と言い、楽しかった撮影に思いを馳せる表情からは作品に対する深い愛が読み取れる。ならば、続編にも思いを馳せてみませんか?
「僕としてはぜひやりたいですね。例えば、犯罪者に立ち向かうためのアクション練習を仲間たちと一緒にアジトで取り組んでいるような、日常のワイルド7も描かれるといいな。あとは、(ワイルド7を追う新聞記者役の)要潤さんを“ワイルド8”としてチームに引き入れたいです。要潤さん、ワイルドっぽい男性だと思うので(笑)、ぜひ加わってほしいですね」。

《渡邉ひかる》

映画&海外ドラマライター 渡邉ひかる

ビデオ業界誌編集を経て、フリーランスの映画&海外ドラマライターに。映画誌、ファッション誌、テレビ誌などで執筆中。毎日が映画&海外ドラマ漬け。人見知りなのにインタビュー好き。

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