『ハラがコレなんで』仲里依紗インタビュー 妊婦、シングルマザー役の“その先”は…

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『ハラがコレなんで』 仲里依紗 photo:Naoki Kurozu
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仲里依紗には役を“演じる”というよりも“作り上げていく”という言葉がしっくりくる。作品ごとに全く違うタイプの人物、しかも普通に考えてありえなさそうなキャラクターに扮しながら、そのいずれもが何だか現実にいそうで「素の仲里依紗ってこんな感じなんじゃないか…」と思わせる不思議な説得力がある。「『素が見えない』って周りから結構言われますね」とケラケラと笑いつつ「確かに何かを作るのはすごく好きですよ。刺繍したり、塗り絵したり、小銭入れ作ったり(笑)」と頷く。昨年出演した2本の映画(『ハラがコレなんで』『モテキ』)では、22歳という若さでそれぞれ妊婦役とシングルマザー役を演じた。これまでにない新たな経験は彼女に何をもたらしたのか? 『ハラがコレなんで』DVD発売を機に改めてふり返ってもらった。

2010年、『時をかける少女』で快活な主人公を演じたかと思えば同年の『ゼブラーマン −ゼブラシティの逆襲−』では過激なまでにセクシーなダークヒロインに変身。かと思えば『モテキ』では赤ん坊を抱えたシングルマザーのキャバクラ嬢、『ハラがコレなんで』ではダンナなし、家なしの臨月の妊婦に…。“恋愛”や“結婚”といった大事な過程をすっ飛ばして各作品で様々な人生のステージを演じているのが面白い。

「そうですね(笑)。妊婦も母親役も未知の世界でしたから貴重な経験ができたと思います。特に妊娠中ってある意味、女性が最も輝いてる時期だと思うし。重いし、キツいし、いきなり9か月だし(苦笑)、いろいろ大変でしたが嬉しかったです」。

演じた主人公の光子は“粋”であることを何より大切にする女性。「この時期に家も金もダンナもない妊婦ってなかなかいないとは思いますが」と笑いつつも光子の生き方や映画が描き出すメッセージには仲さんも深く共感する部分があったという。

「いろんな意味で日本が大変な時期ですが、だからこそ意味のある作品になったと思います。光子はまさにどん底にいるけど、それでも自分のことよりも他人のことをやろうとする、それこそ“THE 日本人”という感じの主人公ですよね。彼女に巻き込まれ、元気づけられていく周りの人たちがいて、最終的にはその周りの人に彼女も助けてもらう。いま観て感じることの多い作品だと思います。私自身の中に粋な部分? あるといいですね…(しばし思案し)ケチケチしないで(お金を)遣うときは遣うとこはありますが、それは粋というよりお金遣いが荒いって括られるだけですかね(笑)?」

個性的な主人公や妊婦、母親役などを演じたことで仲さん自身の人生観や内面の部分に影響を受けたことは? という問いに「勉強になる部分は多かったですね」と語るも“その先”については慎重な様子…。

「これは『ハラがコレなんで』ではなく『モテキ』のときの話ですが、赤ちゃんって本当に大変なんですよ。元々、子供との接し方は分からないと思ってましたが、ますます分からなくなりましたね(笑)。私がお母さんなのに、私のところに来るとリアルなお母さんの方を向いて泣くんですもん! ちょっとトラウマです。母親は…役でやるくらいがいいかな(笑)」。

母親であることよりもいまは女優であることが何よりも最重要事項。10代半ばからこれまでに至る女優人生をこうふり返る。

「いろんな役をやらせてもらえて恵まれてると思うし、楽しんでます。天職? どうでしょうね…。ただ、飽き性なのでいろんなことがやれて、たくさんのことが知れるという意味では自分に向いてると思います。天職…うん、天職だったらいいですね」。

「意外とテキトーで、割と何も考えずに行動する」と自らを分析するのがこのタイプ、やると決めたら何食わぬ顔でとんでもないことをやらかしそうな空気を感じさせる。ちなみに「作る」ということに関しては手先で何かを作るだけでなく映像を監督することにも興味があるという。

「やってみたいですね、映像も音楽も大好きなので。いろんなことができる女優になりたい。『女優だからこう』という枠にとらわれたくないです。最近は元気な男勝りな女の子の役が多かったので、もうちょっと可憐で女の子らしい役が来てもいいんじゃないかなって思ってます(笑)」。

やさしい笑顔の中にいくつもの可能性の引き出しを秘める22歳がどんな新しいものを作り出すのか? 期待して待ちたい。



「ハラがコレなんで」DVD
価格:4,935円(税込)
発売日:5月2日(水)
発売元:パルコ/販売元:ポニーキャニオン
公式サイト:http://visual.ponycanyon.co.jp/pickup/movie/pcbe54059/

© 2011『ハラがコレなんで』製作委員会
《photo / text:Naoki Kurozu》

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