『ファミリー・ツリー』みたいな父親なら“共犯関係”もアリかも!?

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『ファミリー・ツリー』 -(C) 2011 Twentieth Century Fox
  • 『ファミリー・ツリー』 -(C) 2011 Twentieth Century Fox
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ジョージ・クルーニーがアレクサンダー・ペイン監督とタッグを組んだ『ファミリー・ツリー』で、ずばり注目すべきはちょっとダメで、でも決してへこたれない父ジョージ・クルーニーの等身大の奮闘。そこには、愛する娘との“素敵な共犯関係”も描かれています。

ジョージ演じる主人公・マットは、弁護士の仕事に明け暮れる男。ハードワークのせいで美しい妻と娘2人のいる家庭を顧みない傾向にあるものの、どこにでもいそうな一般的中年男と言えます。そんなマットが自らのダメぶりを突きつけられるのは、意識不明の昏睡状態に陥った妻には浮気相手がいて、自分との離婚を本気で考えていたことが発覚したから。夫失格の烙印を押されてしまったマットは、妻の浮気相手が誰なのかを調査し始めます。

ここで調査の相棒として登場するのが、思春期真っ只中の長女・アレックス。浮気中の母に対する不信感と母に浮気されてしまった父の不甲斐なさに辟易するアレックスは、父の探偵ごっこに付き合うハメに。とは言え、もともとは父のことが大好きで、だからこそ母の浮気を許せなかったアレックスのこと、「浮気相手を突き止める!」という目標を掲げた父娘探偵のパートナーシップを通し、素敵な共犯関係を結んでいくのは時間の問題です。

これまでの作品でも小粋な会話劇を成立させ、本作や『サイドウェイ』でアカデミー賞脚色賞を受賞しているアレクサンダー・ペイン監督だけに、登場人物たちが繰り広げる会話の面白さは折り紙つき。父・マットと娘・アレックスが探偵ごっこの際に交わす会話もウィットに富んでいて、思わず顔がほころんでしまうものばかりです。最初のうちはギスギスしていた雰囲気が、やがて長年コンビを組んできた刑事ドラマの主人公さながら(!?)息もピッタリの関係に変化していく過程もキュート。よくある“友達母娘”ならぬ、“友達父娘”のような対等性からは父・マットの父になりきれない未熟さも伝わってくるところではありますが、人間は何歳になっても成長し続けるもの。父の成長ドラマ、娘の成長ドラマとして楽しめるところにも『ファミリー・ツリー』の面白さがあります。

気ままな映画スターのスティーブン・ドーフとエル・ファニングが束の間の父娘タイムを楽しむ『SOMEWHERE』、弱小野球チームのゼネラルマネージャーを務めるブラッド・ピットとケリス・ドーシーが父娘の絆を感じさせる『マネーボール』など、父娘の素敵な関係を描いた映画は最近の作品だけに目を向けても多々ありますが、ジョージ・クルーニー&長女役シャイリーン・ウッドリーも負けてはいないところ。2人揃って各映画賞を席巻したことも、その魅力を証明しています。

こんな父娘って素敵だな…と思わせてくれるマット&アレックス、そしてジョージ・クルーニー&シャイリーン・ウッドリーと共に、『ファミリー・ツリー』の旅を楽しんでみませんか?



特集:Livin' Lovin' Hawaii
http://www.cinemacafe.net/ad/familytree/
《text:Hikaru Watanabe》

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