『MIB3』ジョシュ・ブローリンが語る“K” 「いまだにトミーが夢に出てくるよ」

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『メン・イン・ブラック3』 ジョシュ・ブローリン
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  • 『メン・イン・ブラック3』 Photo by WILSON WEBB -(C) 2011 Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved.
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黒スーツに黒ネクタイ、サングラスと全身黒ずくめのトレードマークでおなじみの彼らが10年ぶりにスクリーンに帰ってきた。ウィル・スミス扮するお調子者の“J”とトミー・リー・ジョーンズ扮する仏頂面だがハートは熱い“K”の絶妙なコンビが絶大な支持を集める『メン・イン・ブラック』。その第3弾『メン・イン・ブラック3』に、新たなる強力な男が加わった。40年前の1969年にタイムトリップし、Jが出会う“ヤングK”。「この役は彼以外にいない」と監督に言わしめたジョシュ・ブローリンこそが、その男である。

コーエン兄弟『ノーカントリー』やガス・ヴァン・サント『ミルク』、オリヴァー・ストーン『ブッシュ』など、ここ近年の彼の出演映画を知っている人からすると、ハリウッド随一の人気を誇るシリーズ作である本作への出演にいささか驚きも感じるだろうが、本人は「コメディであれ『メン・イン・ブラック』も大好きだし、エイリアンも好きだし、そういう映画にずっと出たいと思っていたんだ」と明かす。
「やっぱりいろんな作品に出たいと思うし、そういう意味でこれまではどうしてもエッジの効いた作品が多かった。そうすると、役者というのは成功すればするほど、演じる役と自分自身がごちゃ混ぜにされがちになる。もちろん僕は自分が演じている役とは全然違う人間だし、それを混ぜられてしまうのを避けるためにもいろんな映画に出たいと思うよ。『メン・イン・ブラック』の1作目が公開された当初はエッジの効いた作品だと思ってたし、バリー・ソネンフェルド監督とは一緒に仕事したいと思ってたんだ。それにちょうどこれまでと全く違う方向性の映画に出たいと思ってたから、タイミングが良かった。ある日自分をふり返って、あまりに同じものを繰り返し過ぎていると思ったら役者を辞めてしまうかもしれないし、全く違う方向に移るかもしれない、そんな形で僕は常に変化していきたいと思ってるよ」。

本人も認めるように、ダン・ホワイト(ハーヴェイ・ミルクを暗殺した人物)然り、ジョージ・W・ブッシュ然り、アクの効いたクセモノ役が、実に似合うジョシュ。その役作りについて聞くと、一人ひとりへの愛情が口を突いて出てくる。
「人間ってポプリみたいなものだと思うんだ。いろんなものの要素があって、そこからいろんなものを取り出していく。『MIB』ではエイリアンが出てくるけど、スーツを着ていてもお腹を出すとエイリアンが入ってるかもしれない。人間ってそういうものだと思うんだ。だからダン・ホワイトをモンスターのような人間として演じるのは楽だし、ブッシュをすごく嫌な奴として演じてそれを批判するのもとても楽だけど、ダンにだっていろんな弱さがあることを見せたいし、ブッシュでさえこういう面をもっているんだというのを映画を通して見せたいと思うんだ。これまでいろんな役を演じてきたけど、僕はそのキャラクターに共感する必要はないと思う。でも、その人間性には共感をもってどうにか引き出すべきだと思うんだよね」。

そんな彼がこれまで演じてきたどの歴史上の人物たちよりも「遥かに好きだし、尊敬している」上に、「遥かに難しかった」と漏らすのが、若き日のトミー・リー・ジョーンズこと“ヤングK”だ。
「パズルを買うときは箱の蓋に完成した絵が描いてあって、それを参考にパズルを組み立てていくけど、今回のような役はその絵が分からない。Kの若き日がどういう人物だったのか、どこにも記録に残ってない。だから彼がどのくらい微笑むのか、声に出して笑うのか、笑わないのか、恋愛にどのくらい慣れているのか、それにどう対応していくのか…想像しながら作っていったんだ。1作目は50回位観たし、いまだに夢にも出てくるよ(笑)。彼の声からは、シンフォニーオーケストラのようにいろんな音が出てくるんだ。ブッシュを演じたときは6か月間くらい、どんなジョークを言っても彼の声色になって全部面白くなくなってしまったくらいだけど、今回は“やった!”とは思えなかった。いろんなシーンを勉強したり、いろんな映画を観たり、実際の彼の喋り声も参考にしたけど、常に変化しているんだ。途中で“なんでこんな仕事を引き受けちゃったんだろう”と思うくらい悩んだこともあったけど、あらゆる彼のピースを集めてその中から一つずつ選択していったんだよ」。

そんな苦労も経て、トミーと瓜二つの“K”として驚きをもたらすジョシュ。実は、この出来栄えについてはトミーとは直接話していないようだが、「とにかく彼に気に入ってもらいたいという気持ちが強かった。うわさによれば僕のことを気に入ってくれてるらしいけど(笑)」と笑顔を見せる。監督も「トミーが演じるKでも、ジョシュが演じるKでもなく、もう全てがKなんだ」と納得したようで、撮影中にはこんなエピソードも。
「ウィル扮するJが電気ショックから目覚めてKと初めて話すシーンで、初めて僕の声が録音されたんだ。当然、みんな僕の声がトミーの台詞の声とどのくらい似ているか不安だったんだけど、撮影が終わったときに監督が涙をためていたんだ。それがこれからどうしようという不安の涙なのか、それとも喜びの涙なのか分からなかったけれど、まあ喜びの涙だったのだろう。僕もこれで若いKを演じられるなという自信がそのシーンで生まれたよ」。

インタビュー中はお茶目で愛妻家(妻はダイアン・レイン)な一面も見せる傍ら、演技の話となると、「本当に自分にできるかどうか、恐怖心をもち、謙虚な気持ちで役にあたる。これが大作であろうとなかろうと関係なく、どんな役でもそう。『オールド・ボーイ』などは製作費が少ない作品だけど、だからといってもちろん手を抜くわけもないし、いつも1000%の力を込めて演じていく。同じように努力して同じような気持ちであたってるけれども良いとする作品もあれば、良いとしない作品もある。何が上手くいくか永遠に分からないのが、映画のミステリーだと思うよ」と熱く語るジョシュ。これまでに見せたことのない爽やか紳士ぶり、そしてホロッとさせる一面まで、これまでの2作とはまた一味異なる魅力を伴いKを自らのものにした彼に、きっとあなたも虜になるはず。
《text:cinemacafe.net》

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