“ニセものバズ”の誕生秘話から紐解く ピクサーアニメ&レゴの意外な共通点

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『ニセものバズがやって来た』 -(C) Disney/Pixar.All rights reserved.
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  • 『ニセものバズがやって来た』アンガス・マクレーン監督
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あのおもちゃの世界が再びスクリーンに戻ってくる! ディズニー/ピクサー映画のファンにとって毎回楽しみである、本編と同時上映されるショートムービー。7月21日(土)から公開される最新作『メリダとおそろしの森』と同時上映される『トイ・ストーリー』のスピンオフ作品『ニセものバズがやって来た』ではそのタイトル通り、“ニセもの”しかもミニサイズのバズが華々しくデビュー! しかも、この新たなおもちゃの世界を開花させたアンガス・マクレーン監督は、世界に13人しかいないプロレゴビルダーの1人という異色の肩書きの持ち主というから話を聞かずにはいられない。ミニバズの誕生秘話からあの宿敵との関係まで、7分間のおもちゃの世界の裏側を大研究!

舞台は“おまけ”のおもちゃの世界

1997年から『トイ・ストーリー』シリーズを始め『ウォーリー』など歴代ディズニー/ピクサー作品のアニメーターとして携わってきたマクレーン監督。『トイ・ストーリー3』では名バイプレイヤー、ケン(バービーの恋人)を担当している。そんな監督が今回新たな題材として選んだのは、ファーストフード店のキッズミールのおもちゃ。
「『トイ・ストーリー』の物語というのは1つの題材にフォーカスを当てて決めてきたんだけど、僕は元々ファーストフードで貰えるおもちゃが好きで、ほかの人にもこの題材は共感してもらえるんじゃないかと思ったんだ。そこを掘り下げて、おもちゃの主観から描いてみたら面白いんじゃないかと。遊んでもらえてもすごく期間が短い、それに遊んでもらえない立場にもいる彼らの日常を描こうと思ったんだ」。

バズと帝王・ザーグが仲良しに!?

今回の主人公“ミニ”バズはキッズミールのおまけのサンプル。カウンターでは帝王・ザーグと一緒に並んでいるのだが、宿敵であるはずが友好的な関係にいるのが可笑しくてたまらない。
「たしかに関係が逆転しているんだよね。でも、もしかしたらミニバズとミニザーグはお互いが敵対関係というのを知らなかったかもしれない。たまたま同じケースに陳列されて『えっと、お名前は…?』みたいな感じだったんじゃないかなと(笑)。それでふたりは友達同士になるんだけど、ミニバズの方は自分のことで頭がいっぱいで、外で起きている楽しいチャンスを逃してしまってるんじゃないかと、自分が持ってないものばかりに目を向けているんだ」。

おもちゃの世界の「居場所」って?

そんなミニバズは店を訪れた“本物”のバズに成り代わってお家へ、店に取り残されてしまったバズは、捨てられたおまけのおもちゃたちの“グループセラピー”(率いるのは「glee」スー先生役でおなじみ、ジェーン・リンチ扮するネプチュラ!)に参加する羽目に。ご主人に愛されているおもちゃと捨てられたおもちゃ。これまでシリーズを通して描かれてきたおもちゃたちの悲喜こもごもがここに詰まっている。
「まさにその差というのを見てもらう、感じてもらうところにストーリーのポイントがあるんだ。バズは体のサイズもミニバズと全然違うし、おもちゃとして生きてきた経験も全然違う。でもミニバズもグループセラピーのコミュニティと言える仲間も自分にはいたんだと、それが彼にとっての日常なんだと気づく。どんな状況に置かれても自分のコミュニティや仲間、居場所を見つけようというのを伝えたかったんです」。

アニメーション&レゴに通ずる「限界」の中の創造

おもちゃの世界に途切れなく愛を注ぐ監督。ところで、レゴビルダーとしても活躍する監督のお仕事に興味を抱かずにいられないのだが、アニメとレゴに通ずる面白みというのは何なのだろうか?
「アニメーションの仕事は、一つのアイディア、コンセプトというのを時間軸やパフォーマンス、台詞と動きを通して形にしていく。レゴの場合は、ピース1つを手に取っただけで何か感じるものがあるんだ。あとアニメーションはどちらかというと一つの感覚を伝えるけど、レゴの場合は既にそこにあるものだからいっぺんに伝えられるという違いがあるよね。レゴは触れられる、というところが好きなんだ。それともう一つ。アニメもレゴも動きやデザインに“限界”がある。そういう限界の中でいかにアートを創るかというのが面白いんだ」。

“限界”の中で創造することの醍醐味。それは本作のような短編づくりにおいても通ずるもの。
「おもしろかったね。時間が限られている中で、なるべくたくさんのキャラクターを登場させて一回しか映らないものも入れて(笑)、詰め込んだんだ。そのことで世界観を大きく見せたんだ。短編だとそんなにキャラクターを出せないよね、という普通の考え方に逆らうのが楽しくて、今回のようにたくさんのキャラクターを作ったんだ。あと、短編の場合はふざけてふざけてふざけて、最後に締めるということができるから楽しいよね」。

アンバランスなニセものバズが誕生したワケ

先ほどのアニメとレゴの話に、「両方ともシンプルに簡素化していくことが面白いんだ。いい例がハローキティ。すごくシンプルだけど、スーパー魅力的だよね」と付け加える監督。今回誕生したミニバズには、そのこだわりがギュギュッと込められている。
「実は、ピクサーの数あるキャラクターの中でもバズを描くのが一番好きなんだけど、彼がもし小さかったら元々ファニーなキャラクターをもっとユーモアあるキャラクターにするには彼の特徴を誇張したいと思ってたんだ。例えば体に対してヘルメットがものすごく大きいとか、あとおまけのおもちゃだから小さくて膝が曲がらない。それでどうやって描こうかと考えたときに、子供がよく履いているホイール付きのスニーカー、普段からあれは危ないと思ってたんだけど(笑)、あれみたいにしようと思いついたんだ。『トイ・ストーリー』で担当したケンも腕が曲がらないからぎくしゃくしている。でも観てて違和感がないよね? “ケンだからそうだよな”と、キャラクターの心情にまで入っていけるんだ。そういう“Moment of truth(真実の瞬間)”、真実に根ざすことは大切にしているよ」。

ちなみに、本作で監督は監督業にとどまらず、先述のグループセラピーの中で1人4役の声優もこなしているだが、どのキャラクターかよーく聴いてみて。
まだまだ、この物語の続きが観てみたいのですが…?
「正直、この先の展開は考えていないんだけど、みんなが支持してくれたらぜひ考えたいね!」
《text:cinemacafe.net》

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