奥田瑛二、ブラジルでの撮影で“奥田塾”を開校? 「ノーギャラです(笑)」

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『汚れた心』ジャパン・プレミア(伊原剛志、常盤貴子、奥田瑛二)
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伊原剛志を主演に、常盤貴子や余貴美子ら日本人キャストが地球の裏側・ブラジルに渡り、ブラジル人監督&現地スタッフと共に作り上げた『汚れた心』が7月21日(土)より公開となる。これに先駆けて、7月18日(水)、汐留にてジャパン・プレミアが開催され、伊原さんを始め、共演の常盤さんと奥田瑛二が登壇し、3か月にも及ぶ現地での撮影の思い出を明かした。

第二次世界大戦後のブラジル。終戦後もなおブラジルに住む日系移民の大半は日本が戦争に勝ったと信じていた。その最中、日系人コミュニティの指導者である元日本帝国陸軍の大佐・ワタナベが裏切り者の粛清に乗り出したのをきっかけに、写真館の店主・タカハシは日本人同士の抗争へと巻き込まれていく——。

日本人のほとんどが知らない、ブラジルで実際に起きた一連の事件を題材にした本作。昨年出品されたモントリオール世界映画祭でも絶賛を浴びるなど作品のもつ重厚なメッセージが伝えられてきたが、この日の上映後の客席は若干緊張したムードに。そのムードを払拭するように「『汚(よご)れた心』に出演のみなさまです」とMCに紹介されたキャスト陣は、登壇するやいなや「『汚(けが)れた心』です!」と一同ツッコミを入れるなど、会場を一気に笑いで包んだ。

本作で事件に巻き込まれていく主人公・タカハシを演じた伊原さんは、題材となった実話について「この作品のお話をいただくまで、僕も知らなかった」。「オウム真理教の事件や、会社の中にだってある“人間の弱さ”という普遍的なテーマを描いています」と映画をアピールした。

伊原さんと夫婦を演じた常盤さんも、映画のオファーがあるまでこの事件を知らなかったというが、「日本人移民が世界で一番多い国で起こった出来事なのに、ほとんどの人が知らないと思います。この作品を知って“恐怖”を凄く感じました。特に報道規制への恐怖が強かったです」と、人々を扇動する戦時の報道規制の恐ろしさを口にした。また、常盤さんは今回の撮影現場で“キエモノ”と呼ばれる撮影に使われる料理を初めて自ら手作りでふるまったそうで、「みんなの結束があってできた映画です」と充実した表情。本作が公開を迎えられることに「奇跡的に嬉しい!」と喜びを露にした。

過激な愛国主義者で元帝国陸軍のワタナベを演じたのが、奥田さん。本作には俳優として参加したものの、撮影現場ではいつの間にかアソシエイト・プロデューサーまで兼任していたそう。「現地には日系3世の方が多く役者として活躍してくれたんですが、彼らを徹底的に日本軍人にするために“奥田塾”というものを作って、毎日『気をつけ!』、『休め!』みたいなことを叩き込みました。でも、ノーギャラです(笑)」と国境を越えてもベテラン俳優の威厳を発揮していたようだ。さらに、役づくりには「ずっと森の中でオフの日も過ごしてた」と3か月にも及ぶジャングル生活を明かし、観客を驚かせた。「この2人(伊原さん&常盤さん)なんかはオフの日はリオデジャネイロに行ったりしてて、本当に羨ましかった…。唯一の楽しみが家に住み着いた2匹のヤモリに“黒ちゃん”、“花ちゃん”と名前をつけて、喋りかけることぐらいだった。あと、アルパカと…。つらかった(笑)」と険しい表情でかわいい思い出を明かしていた。

最後に伊原さんは、「世界の裏側でなんちゃって日本人のストーリーにならないように、魂を込めてみんなで作りました」と真剣な表情で挨拶。さらに奥田さんからは「なかなかいまの日本映画では表現できない、知性とエンターテインメント、人間のアイデンティティと業、それら全てを詰め込んだ作品に仕上がったと思います」と生粋の日本映画人らしい挨拶をすると、会場からは割れんばかりの拍手が沸き起こった。

『汚れた心』は7月21日(土)よりユーロスペースほか全国にて順次公開。
《text:cinemacafe.net》
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