「家政婦は見た」は実際にあり得る世界? リアルボイスから検証、家政婦の“事情”

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『屋根裏部屋のマリアたち』 -(C) Vendome Production – France 2 Cinema – SND All rights reserved.
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昨年、社会現象となったドラマ「家政婦のミタ」に、韓国発の禁断の物語『ハウスメイド』、そして『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』などなど、他人の家で働くという独特の空間や人間関係が興味心をくすぐる、家政婦の世界。7月21日(土)より公開される映画『屋根裏部屋のマリアたち』もまた、フランス人ブルジョワ男とスペイン人女性のメイドの“禁断”の恋のゆくえをユーモアたっぷりに描いた物語。めくるめく家政婦たちの世界が観る者を虜にするが、果たして本当のところはどうなのか? 実際に家政婦の仕事8年で2,000万円の借金を返済したという伝説の家政婦、麻田涼子さんを始め家政婦たちのリアルボイスが届いたので、こっそりご紹介。

「ご主人が白と言うなら、黒のものでも白と言う」が鉄則?

映画の舞台は、60年代のパリ。フランスでは、軍事独裁政権から逃れ、仕事と自由を求めてスペインから人々が大挙押し寄せていた。本作の主人公である女性たちも様々な事情を抱え、故郷を離れ生きていくためにメイドとして身一つで働いている。だが、いくら仕えている身とはいえ、出来ることと出来ないことはあるはず…。

麻田さん:ご主人に要望されたことに対して「出来ません」とは絶対に言えません。例えば料理一つでも、作ったことがないものであっても、言われたものは下手でも作らなければならないんです。ときには気に入らなくてお箸でツンと飛ばされたこともありますけど、それでも気に入る味を次は出そうと研究しますね。

数ある家事の中でも、嗜好が左右する料理はかなりハードルが高いのだそう。同じく家政婦であるAさんとBさんもそれにうなずく。

Aさん:まず、やるというプレイを見せなくてはいけないんですね。もちろん納得しないこともあるし、人間だからウマが合わないこともありますけど、そこは仕事なので…。

Bさん:お掃除の世界でも、黒のものでもご主人が白と言ったら白なんです(笑)。

実際のエピソードは挙げたらきりがなさそうだが…、映画に登場する若く美しいスペイン人のメイド・マリアは、少し異なる。もちろんご主人様に「名前には様を必ずつけること」と言われれば従うし、要望されたことには完璧に応える。しかし、彼女は新米ながら自分の正しいと思うことは曲げない強気なハートの持ち主。自己流を通すことで、お給料の釣り上げにも易々と成功する。ご主人の心をゲットするのはさぞかし大変なことに思えるが、そのコツは「とにかく辛抱強く寄り添うこと」と麻田さん。ご主人だけでなく親族からの厚い信頼を得、長年勤めた家では「養女になってほしい」というオファーまであったというから凄い。

麻田さん:(ご主人から)遺産相続の相談まで受けたこともありますよ。だけど、そこはきちんと家政婦として線は引いておくこと。「それは違いますよ」ともちろんお断りしました。

「家政婦は見た」はあり得ない?

長く一家に関わるともなれば、中での人間関係にも手を突っ込まざるを得なさそうだが…。実際にドラマ「家政婦は見た」のような状況もあり得る? と聞けば、そこは「家族のことは、根掘り葉掘りするものではない」と一蹴。だが実際には、遺産相続をめぐる身内の骨肉の争い、さらに浮気現場に遭遇することもあったそう。では、マリアとジャン=ルイのような、ご主人様との“禁断”の関係の可能性も気になるところだが、こちらも「絶対にご法度!」と満場一致。

ときには問題や厄介に巻き込まれることがありながらも、それでも家政婦という仕事が楽しくやめられないのは、「人間と深く関わる仕事だから」とその醍醐味を語る彼女たち。映画『屋根裏部屋のマリアたち』でも、ブルジョワとメイドたちの全く異なる世界で生きる人々が、一つ屋根の下で心を通わせ、相手への理解を深めていく姿が観る者の心をほっこりとさせてくれる。あなたの知らない、“家政婦の世界”がきっと見つかるはず。

取材協力:フィオーリア ギンザ アリアブル
《text:cinemacafe.net》
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