コッポラに愛される、エル・ファニング 「ものづくりが大好き」な14歳の素顔

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『Virginia/ヴァージニア』 エル・ファニング -(C) Press Association/AFLO
  • 『Virginia/ヴァージニア』 エル・ファニング -(C) Press Association/AFLO
  • 『Virginia/ヴァージニア』 -(C) Zoetrope Corp.2011
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巨匠フランシス・F・コッポラをして「彼女は家族のような存在だ。彼女のほかには考えられなかった」と言わしめる、ハリウッド映画界の申し子にして新ミューズ、エル・ファニング。現在14歳、“イノセント”と呼ばれる輝きを放つ彼女の類まれなる魅力は、どこから湧いてくるものなのか? コッポラ監督とタッグを組んだ『Virginia/ヴァージニア』の公開を前に、そのチャーミングな素顔を明かしてくれた。

娘・ソフィアに続くコッポラ監督との共同作業

離れて暮らす父親とのひとときを演じた『SOMEWHERE』でソフィア・コッポラに大人びた魅力を見出され、それに続く偉大なる父フランシス・コッポラからの抜擢。何とも贅沢な巡り合わせだが、率直なご感想は?
「ソフィアとの仕事自体がすごくエキサイティングなもので本当に楽しかったわ。実は、その現場にフランシス・コッポラ監督が訪れていて、そこで初めて会ったの。コッポラ監督は本当に優しい方でソフィアとの間にある愛情、家族愛というのをすごく強く感じたし、ソフィアは父親から本当に大きなことを学んだんだなと実感した。とにかく伝説のようなコッポラ監督にこのV.(ヴィー)の役をいただいたときは本当に本当に興奮したわ! これは絶対楽しい仕事になるし、監督から多くのことを学べるだろうと思ってたし、この家族と続けて仕事できることもとても魅力的に感じました」。

「フランシスはとっても声が大きいの。ソフィアはとてもソフトで比較的こじんまりと静かに話す感じだから、そういうところは違ったかな(笑)」と屈託なく笑いながら、コッポラ親子の違いを明かすエル。一方で、2人に共通して彼女が何よりも魅了されたのは、自然な雰囲気を大事にする、家族的な雰囲気に包まれた撮影現場だったそう。
「今回、撮影が始まる前の夏に、監督と一緒に今回撮影が行われたワイン農場のあるナパ・ヴァレーに行ってリハーサルをしました。その中で監督と色々話して、(本作に影響をもたらした)エドガー・アラン・ポーについて教えてもらったり、すごく気味の悪い彼の性質やダークな作品、13歳のいとこと恋に落ちたことなど話をしてもらって、役作りに役立てたの。フランシスは俳優のために環境を居心地よくすることに心を割いてくれる。もちろん即興の演技もたくさんあったけど、例えば私がキャラクター的にこれはどうかなと思うセリフとかは2人で話し合いながら変えたり、常に『ここはこういう風にしようか?』と驚かせるような暗示をしてくれるの。今回チャレンジングだったのは、何と言っても監督の前で演技をすること。ナーバスになってしまうのを自分で乗り越えなければならなかった。でもその環境を監督はすごく居心地よくしてくれたし、おじいちゃんと一緒に仕事をしている感じでもあったわ」。

巨匠から学んだのは映画の中だけでなかったようで、「昼も夜も監督自ら料理をしてくださって、一緒にパスタのソースを作ったり、色々と料理の指南も受けたの。美味しい食べ物ばかりの現場で、監督と一緒にトマトソースを混ぜたことは楽しい思い出!」とふり返る。

そんなアットホームな撮影とは対照的に、劇中で描かれるのは怪しげなゴシック・ミステリーの世界。ロリータファッションに身を包んだエルは謎めいた妖艶さを放ち、主人公を夢の世界へと誘っていく。
「あんな衣裳を映画で着たのは今回が初めてで大好きでした。とてもエキゾチックなスタイルがクールだと思ったわ。青白メイクには1時間くらいかかったんだけど、その上にキラキラするようにグリッターをかけて、ピンクの口紅、ピンクのアイシャドウを施して…監督はメイクから髪型に至るまでV.という役に相当なこだわりを持っていたの。ポニーテールを変形させて、そこに鎖まで入れたり、その辺りもとても気に入ったわ。それから白いコルセットのドレス、キラキラしたスカート、どれも大好き!」

さらに彼女を興奮させたのが“ヴァンパイア”に豹変するクライマックスシーン。
「とってもとっても楽しかったわ! 偽物の出っ歯に矯正がかかっているものを着けて演技しなくてはならなかったんだけど、それがまた楽しくて(笑)。監督はとにかくできるかぎり血をたくさん使いたいと言ってて、私は寝ている状態でドボドボかけられたの。それもまた楽しくて、いっぱい写真を撮ったわ。青白メイクも体験できたし、本当に楽しかったわ」。

「ものづくり」が大好きな、14歳の野望

ちなみに、自身のお気に入りファッションを聞くと「レッドカーペットではガーリーなフリルのついたピンク系の洋服が好きだけど、毎日の学校ではそれにボーイッシュなセンスをミックスするのが私流。それにショートデニムやハイウェストかな。何でもハイウェストにするのが好きなの」と、シーン別の着こなし術まで明かしてくれた、おしゃれ大好きなエル。14歳とは思えない、自己流を既に築いている彼女はまさしくいま、ハリウッドの監督が最も撮りたいと思うミューズであると言える。そんな彼女が次回作として撮影に臨んでいるのが、「眠れる森の美女」の実写版で、アンジェリーナ・ジョリーと共演する『Maleficent』(原題)。今度はどんな女の子を演じるのだろうか?
「私が演じるのは、小屋みたいなところに住んでいて自然をとても大切にする女の子。例えば、小枝とかで小さな人やお家を作ったりしているような子よ。すごくイノセントでピュアなので、物語の邪悪な闇との対比がきっと面白いものになるんじゃないかな。リハーサルを終えてこれからロンドンに戻って撮影に入るの。プリンセスを演じられるのがとても楽しみだし、アンジェリーナはとても素敵な方なので、絶対に楽しい経験になるに違いないわ!」

本人の口からも突いて出た“イノセントでピュアなプリンセス”もまた、いまの彼女にしか演じられない役と言えそう。「ものづくりが大好き」という部分もどことなくエルの素顔に重なる。
「私はものづくりをするのがすごく好きで、普段もスケッチやドローイングをするのが大好きなの。それとダンス、特にバレエはいまだに続けていて、とても好きなんです。映画を作るときには、グリーンバックの何もないところで自分で全て想像しなければいけないこともあるけど、とにかく俳優は大きなイマジネーションを持ってないといけないと思うの。だから、私も普段から想像力を働かせるようにしてるわ」。

その潤沢なイマジネーションは、女優業以外にもぜひこれから生かしてほしいが、エル自身はカメラの後ろに立ちたいという思いは?
「ええ、間違いなくあるわ! もう少し年齢を重ねて、大人になったら監督をしてみたいわ。あと、その前に脚本を書きたいの。脚本を書いて、それを自分で監督する日が来たらいいなと思ってるわ」。

エル監督がメガホンを握る現場には、もしかすると姉のダコタが女優として出演していたり? そんなこちらの勝手な希望とは裏腹に、エルの中には絶対に譲れない野望があるようだ。
「共演を夢見る人はいっぱいいるわ。でももし一人だけ選ぶとしたら、やっぱり姉のダコタ! まだ共演したことがないから一度してみたいの。共演するならやっぱりドラマチックな映画かな。でも現場で楽しく過ごしたいから、ユーモアがある楽しいシーンがあるようなドラマがいいかしら…」。

© Press Association/AFLO
《text:cinemacafe.net》

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