「演じるときは動物をイメージする」『アイアン・スカイ』ユリア・ディーツの美の秘訣

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『アイアン・スカイ』ユリア・ディーツェインタビュー
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フィンランドからとんでもないSF映画がやって来た! 時は2018年。何と、密かに月に巨大秘密基地を作り上げていたナチスが、宇宙艦隊を率いて地球を襲来するという衝撃の物語『アイアン・スカイ』が間もなく公開となる。その設定といい、ストーリー展開といい、実に荒唐無稽な本作だが、その中で強烈なインパクトと美貌を放つのが、ドイツ出身の新星、ユリア・ディーツェだ。役を離れての絶妙な語り口からも、彼女の大物ぶりがうかがえる。

「ナチスが月からやってくる夢を見た」という脚本家のジョークがきっかけで、それを聞いていたティモ・ヴオレンソラ監督がある確信のもとに創作に乗り出した本作。だがその資金集めと並行して、幾度となく脚本が書き換えられたと言い、早々に出演が決定していたユリアも16種類もの脚本を手渡される羽目になったのだとか。
「1回だけすごく哀しい変更があったわ。何人もの脚本家がこの作品に携わっているのだけど、一度、アメリカ人の脚本家が書いてきたスクリプトはとても退屈で、冷酷なジョークばかりの政治的に間違っていたひどいものだった。私は、本当に泣きながらティモに電話して『(ユリア扮する)レナーテの良い部分が全てなくなってしまっていて、こんな映画は観たくないわ』と言ったらティモも同調してくれて、『そうだね、このスクリプトはダメだ。フィンランドに帰ってやり直そう』と言ってくれたの。とても良かったと思ってるわ」。

実は、SF映画には全く興味を持っていなかったと暴露するユリアだが、そもそも自身が育った母国の歴史をブラックユーモアとしてなぞる本作への出演を決めたのには、母国では描けない、ぶっ飛びすぎたユーモアがあったから。彼女が演じる、ナチスのプロパガンダに心酔する人格者・レナーテの役づくりにも、枠に囚われない彼女の柔軟さが感じられる。
「ドイツの女優であるマレーネ・ディートリッヒ、マルコムX、キング牧師の研究はしたのよ。マレーネは人間性を持って国家社会主義思想と戦っていて、笑顔、ユーモア、慈悲を与えた。慈悲はとても重要な要素で、マザー・テレサのようだわ。ドイツで育っているから、ナチスの歴史や学校でもちろん習っているし、ヒトラーがどんなひどいことをしてきたかは知ってるわ。準備段階で考えたのは、地球では女性らしさをいろんなものから学べるけど、月面ではそういったことができない。男性が強い世界だしね。私は、(月面で生きる)彼女たちはチャップリンやマレーネから女性らしさやセクシーさを学んだのでは? と考えたの。だから、チャップリンやマレーネの作品をたくさん観て勉強したわ。私は、いつも演じるときに動物をイメージするんだけど、今回、レナーテは『白鳥』だと思うの。醜い姿から美しく威厳をもつ姿になる。少女らしい人から大人の女性に成長して強い女性になっていく。姿勢も白鳥のように、顎を上げて、羽が生えたように背筋を伸ばすことを心がけたわ」。

ナチスに心酔していた月面暮らしから一転、アメリカに降り立ったレナーテはやがて、自身が信じていたものの危険な野望を思い知ることとなる。その中で生まれるアメリカ人とのほのかなロマンスのゆくえも見どころであるが、それと同じくして気になるのがユリアがファッショナブルに着こなすナチスの軍服を始めとするコスチュームの数々だ。その着心地は…?
「マシュマロの衣裳がお気に入りよ。月面基地の中に戻ってくるときに来ている衣裳よ。車のタイヤを使っているのよ。『アイアン・スカイ』の衣裳は、リドリー・スコットの大作でも活躍しているデザイナーが、ノーギャラに近い形で携わってくれたの!」

観る者を惹きこむ大きな瞳だけでなく、内側から放たれる健康的な色気は、男のみならず女性をも羨望させる美しさをもっている。その美貌の秘訣を聞くと、「あらゆる種類のダンスをいっぱいすることね。ダンスのコンクールにも挑戦しようと思ってるの」という彼女だが、無尽蔵な好奇心とアクティブさこそが最大の秘訣と言えそう。では、そんな彼女が目指す女優像とは? 最後に聞いた。
「メリル・ストリープ、シャルロット・ゲンズブール、それから『タイガー&ドラゴン』という日本の作品に出てた女優が好きだわ。歴史上の女性では、マザー・テレサ、そしてエルゼ・ラスカー=シューラーというユダヤ人の詩人。第二次大戦中でナチスの迫害によって故郷を追われ、悲劇の人生を生き抜き、イスラエルで死んだ女性よ。彼女の人生を映画化して出演したいわ。また、ケイト・ブランシェットも憧れの女優よ。彼女からのアドバイスで『究極の選択に直面するような女性を演じなさい』という言葉があって。私も、そういう役を演じていきたいと思っているの」。
《text:cinemacafe.net》

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