『レ・ミゼラブル』で初のゴールデン・グローブ賞助演女優賞を受賞したアン・ハサウェイが、ウィリアム・シェイクスピアの喜劇「じゃじゃ馬ならし」の映画化作品で主演を務めることが明らかになった。『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』、『SHAME−シェイム−』でペンを執った脚本家アビ・モーガンの企画で、20世紀中頃のイタリアを舞台にした作品になるとのことだ。また『レ・ミゼラブル』を製作したデブラ・ヘイワードとワーキング・タイトルがプロデュースを手がける。シェイクスピアの初期の戯曲の一つである「じゃじゃ馬ならし」は、クリストファー・スライという名の酔っ払いを中心人物を主人公とした劇中劇。タイトルの「じゃじゃ馬」とは、舞台となるイタリアのパドヴァの商人バプティスタ・ミノーラの長女カタリーナ・ミノーラのことで、パドヴァにやってきた青年が、カタリーナの妹・ビアンカに恋をするが、父親は姉のカタリーナが結婚するまでは妹の結婚は認めない…というストーリーだ。アンは、本作で“じゃじゃ馬”のカタリーナを演じるようだ。またこの作品は、過去に何度もミュージカル化、映画化されており、舞台ではコール・ポーター作「キス・ミー・ケイト」('51)、映画ではエリザベス・テイラーとリチャード・バートン主演の『じゃじゃ馬ならし』('67)や、設定を現代に置き換えたヒース・レジャーとジュリア・スタイルズ主演の『ヒース・レジャーの恋のからさわぎ』('99)が知られている。ミュージカルでも見事な実力で観客を魅了したアンの演技が楽しみな作品になりそうだ。
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