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【MOVIEブログ】2日/ヨーテボリ

2日、土曜日。晴れ。ニュースを見ると、気温は最高ゼロ度、最低マイナス2度とのこと。昨日聞いたところによると、先週ヨーテボリはマイナス25度だったらしい!ああ、体験できなくて残念。パソコンを開いてみると、東京は20度?え?

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2日、土曜日。晴れ。ニュースを見ると、気温は最高ゼロ度、最低マイナス2度とのこと。昨日聞いたところによると、先週ヨーテボリはマイナス25度だったらしい!ああ、体験できなくて残念。パソコンを開いてみると、東京は20度?え?

ホテルからマーケットの会場であるシネコンまでは、歩いて5分もかからない。少しパソコン仕事をしてから、9時15分に外に出てみると、かっきり晴れていて、気持ちがいい!

まずは9時半からの上映で、スウェーデンの『Expedition to the end of the world』というドキュメンタリー映画。研究者たちを乗せた船が極地の探索に向かう様子を描くドキュメンタリーとのことで、大いに期待して臨んだものの、結果はがっかり。

普通に撮れば普通に面白いものになる題材なのに、監督は普通に撮りたくは無かったのだろうなあ。監督のアーティスティックなエゴが大自然に負けてしまい、中途半端な作品になってしまった。映像に迫力はなく、乗組員の人間味も描かれず、問題提起も中途半端で、監督の意気込みの空回りばかりが目立つ。こういう作品は実に残念。

続いて11時15分から、アイスランドの劇映画へ。これは普通のドラマで、孤独な若い男女と、過去のありそうな中年男性の3名の物語…、と思うのだけれど、30分くらい経ったところで、画面と音がずれ始めてしまった。

上映はDCP。DCPで画面と音がずれてしまうのは、どういう原因が想定されるだろうか…。なかなか回復しないので、まあ映画の出来も並だろうと思ったこともあり、途中で退場。それにしても、デジタル上映(DCP)はこういうことがあるとなかなか修正できない。怖い。

思わぬ時間が空いたので、これはラッキー!とばかりに、少しだけ会場周辺の街を探索してみる。とても天気がよいし、人通りも多くて(今日は週末だったことにここで気づく)、久しぶりの散歩がとても楽しい。

13時までに会場に戻り、昨日に続いて「仕上げ作業中作品プレゼン:Works in Progress」に参加。監督本人やプロデューサーが登壇し、製作中の本編から抜粋したクリップ映像を数本見せて、作品の中身と進捗状況を説明していきます。今日のプレゼンは7本で、昨日以上に見たい作品が多い!いずれも5月くらいから秋に向けて完成される予定の作品なので、さあ、この中から今年の東京で上映する作品が出てくるかどうか!?

プレゼン企画が15時に終わり、15時半から上映に戻り、『Love and Lemons』というスウェーデン映画。レストランを開業しようと奮闘する女の子とグルメ評論家の青年が繰り広げる、毒にも薬にもならないロマンティック・コメディー。シネコンの上映スケジュールに穴を空けないように、せっせと作られ続けなければならない産業消費財、ですな。

じゃあそれではダメなのかと言ったら、全然そんなことはないのが映画の不思議なところなわけで、僕はこういうラブコメが大好きだし(まあ、映画はなんでも好きなのだけど)、ロッテルダムで実験映画スレスレの激アート系作品を大量に見た直後ということもあり、なんだよ意外と出来いいじゃん、と喜びながら最後は少し涙が落ちちゃった。

今日は17時半で全予定を終了。ヨーテボリのマーケットは夜の上映が無いのが、ちょっと残念。映画祭の上映に行けばいいのだけどね。

ホテルに戻り、溜まったパソコン仕事に邁進。日本を発って12日目、本当にやることが溜まってきていて、焦ってきた…。何とか頭を色々なモードに切り替えながら、明日はまたまた移動です

追記:ロッテルダムの受賞結果が出ましたが、予想と大ハズレで大ショック!受賞した3本のうち2本は、僕が大して感想も書かなかった作品で(そのうちの1本は題名すら挙げていない)、むむー。ゾンビアート映画『Halley』が受賞を逃したのは納得いかん!と、自分の予想と実際の結果を比べてあれこれ言うのが映画祭の醍醐味ですね。
《text:Yoshihiko Yatabe》

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