秋吉久美子、銀座シネパトス最後の映画に「事務所を通さず出演を即決した」

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『インターミッション』Q&A in 外国人特派員協会(左から、染谷将太&秋吉久美子&樋口尚文監督)
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  • 『インターミッション』Q&A in 外国人特派員協会(染谷将太)
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  • 『インターミッション』Q&A in 外国人特派員協会(秋吉久美子)
  • 『インターミッション』Q&A in 外国人特派員協会(樋口尚文監督)
3月で閉館することが決まっている東京・銀座唯一の名画座「銀座シネパトス」を舞台にした映画『インターミッション』が2月19日(火)、外国人特派員協会(東京・有楽町)で上映され、樋口尚文監督、主演の秋吉久美子、染谷将太が外国人記者との質疑応答に応じた。

銀座の一角の小さな名画座に集う様々な人々の映画や映画館に対する思い、エピソードをオムニバス形式で描いていく本作。秋吉さんはシネパトスを切り盛りする女支配人、染谷さんはその年下の夫で画家の男を演じている。

「“温故知新”こそがこの映画のテーマ」と語る樋口監督。「いま、日本は元気を失っているけど、70年代の日本映画にはアナーキーな力があって、それはちょうどいまの日本が失ったものでもある。それを懐かしがるのではなく、いまは新たな一歩を踏み出すための“インターミッション(=休憩)”であると思っています」と感傷やノスタルジーではなく、新たな時代に向けた“起爆剤”として本作を作ったと明かす。

ここ数年の間にも次々とミニシアターが閉鎖されてきたが、樋口監督は外国人記者の「なぜ今回のシネパトス閉鎖に際して、特に映画を作ろうと思ったのか?」という問いに、「シネパトスは特別な映画館ではなく、昔ながらの映画館だったから」と語る。「構えるのではなく、普通に誰もが来やすい感じで、芸術作品からB級のキワモノまで見せる映画館。そういう映画館がなくなってきている。シネパトスは奇跡的に残っているそんな映画館だった…」と少し寂しそうな表情を見せる。

同館を含め、子どもの頃から「ピクニック気分で名画座に通っていた」という秋吉さんは、閉館について「信じられません。本当なのかな? という気持ち」と語り、染谷さんも「もっと思い出を作らせてもらいたかった」と惜別の念をにじませた。

秋吉さん、染谷さんを始め、樋口監督の呼びかけに応じて、低予算のインディペンデント映画とは思えない豪華キャストが集った本作。樋口監督は特に秋吉さんの出演について「自分を育ててくれた青春映画のミューズ。はっちゃけた感じは昔と全然変わってません」と胸を張る。また染谷さんに関しても記者からの「彼は日本映画のニューフェイスか?」という言葉に力強くうなずき、「いま現在、かつての秋吉さんに近いものを感じさせる俳優。一番、興味のある2人を主役にするために執念を燃やしました」と語った。

秋吉さんと監督との繋がりは「監督が映画評論家だった頃に、DVDにもなっていない私の出演作のフェスティバルをシネパトスで開いてくれた」のがそもそもの始まり。今回の出演についても「ある日突然、メールが来たんですが、ボヤくでもアナーキーを気取るでもなく、ノスタルジーに浸るでもなく、創造に転じようとするその志やよし! と即決し、事務所も通さずに決めました」と明かした。

また、秋吉さんと染谷さんにはシネパトスでこれまでに観た印象深い作品についての質問も飛んだ。秋吉さんは「鈴木支配人にすすめられた韓国映画の『息もできない』。感激しました」。一方の染谷さんは「スティーヴン・セガールですかね(笑)? 『沈黙』シリーズは邦題にだけ全て『沈黙の――』とついてますが、そういうところも好き。今回の映画の中に『セガールからゴダールまで』というセリフがありますが共感を感じます」と語り、外国人記者たちの笑いを誘っていた。

『インターミッション』は2月23日(土)より銀座シネパトスにて公開。シネパトスは3月31日(日)に閉館。
《text:cinemacafe.net》

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