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【MOVIEブログ】女性のための官能映画:『今のままでいて』

女性の皆さん、ファザコンですか?

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『今のままでいて』-(C)1978 ALES PRODUCCION CINEMATOGRAFICA S.A. - SAN FRANCESCO FILM
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女性の皆さん、ファザコンですか?

映画好き男性の憧れの美女ナスターシャ・キンスキーが、30歳以上も年の離れた中年男マルチェロ・マストロヤンニと恋に落ちるという、ものすごい顔合わせが実現した年の差ラブ・ストーリーです。父親のような男を愛せますか?逆に娘のような女を愛せるものなのでしょうか?ナスターシャ・キンスキーの美しすぎるヌードにくらくらしつつ、この映画を観ていきましょう。

ローマに住む造園設計士のジュリオは、仕事で立ち寄ったフィレンツェ郊外の庭園で美しい女学生フランチェスカに出会う。関係の冷え切った妻と難しい年頃の娘に疲れ切っていたジュリオは若く奔放なフランチェスカに惹かれていくが、実は彼女はジュリオの昔の恋人フォスカの娘だった。もしかしたらフランチェスカは自分の子どもかもしれないと苦悩するジュリオは彼女を遠ざけようとするが…。

この映画の大きな見どころ、それは伝説的な美女ナスターシャ・キンスキーの魅惑のヌード。代表作であるロマン・ポランスキー監督『テス』の前に出演した作品ですが、とにかく頭の先から足の先まで美しい。数々の問題作に出演した怪優クラウス・キンスキーの娘と知ったときは、よくあの父親(!)からこんな美人が産まれたものだと感心しました。しかも、綺麗すぎないというか、ちょっと唇がぽってりしていたり、お尻が柔らかそうだったりとエロスも兼ね備えています。スプーンを舐め回したりするベタな挑発も彼女なら許されます。このレベルだと憧れても到底真似できないので、私たちはひたすら美しいなあと傍観するしかありません。相手役はナスターシャと親子ほども年の離れた50代半ばのマルチェロ・マストロヤンニ。フェデリコ・フェリーニ監督の『8 1/2』のごとく、人生に疲れた男を演じたら天下一品の伝説的な優男です。若い女に振り回されるのがこんなに似合う男性、他にはいないですよね。一歩間違えたらただのエロおやじなのですが、そこは名優の風格でダンディに決めています。ナスターシャ・キンスキーのお尻に噛みつくマルチェロ・マストロヤンニ、すごい構図です!

ファザコンというか、年上の男性に憧れる時期ってありますよね?私にも身に覚えがあります。若い女の子が年上の男性に求めるものはなんでしょうか。それはきっと、自信や社会的地位、女の扱いの巧さ…そういう安心感とちょっとした危険な香りですよね。結婚する訳じゃないし、冒険してみてもいいかなという時に格好な相手なのです。この映画のフランチェスカもそう。一番幸せな時に別れたいという彼女は、お互い深入りしすぎない程度にちょっと危険な恋の火遊びをしているのです。ところが中年男性ジュリオはどうかというと、うっかり若い美人が手に入ったので彼女に嫌われないように合わせるのに必死。裸で戯れたりクラブではしゃいだりと哀れなくらい頑張ります。その上、妻と離婚し第二の人生を…なんて事を考えてしまいます。願い事を聞かれて“若さ”と言うジュリオ。気持ちはわかりますが、妻子を捨てて若い女に乗り換えても“若さ”は手に入りません。

フランチェスカはこの後も様々な恋をして大人になっていくでしょう。きれい事だけでなくお互いの嫌な所まで理解し合える相手に出会えれば幸せだと思います。ジュリオは冷え切った家庭で一生過ごすのでしょうが、こんな哀れな彼でもまだ愛していると言ってくれる奥さん(しかも美人!)とやり直せばいいのです。“若さ”への執着を捨てれば、きっと他の何かが手にはいるでしょう。

●今週の一言
「でも気をつけてよ 若い人の考え方は別だから」
フランチェスカを連れたジュリオに向かって、彼の娘が言う台詞。年齢が離れていると考え方もつきあい方も全然違うと冷静に警告する娘が一番大人ですね。有頂天になっていたジュリオは、これで一気にクールダウンします。ていうか、愛人連れで娘に会いに行くっていうのが本当に浮かれすぎで驚き!

放送は映画チャンネルのイマジカBSでご覧下さい!

『今のままでいて』
(1978/イタリア=スペイン/アルベルト・ラトゥアーダ監督)
3月29日(金)  23:15~ イマジカBSにて放送
詳しい放送情報はコチラ
イマジカBSのHPはコチラ
《text:Lady M》

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