木村文乃&溝端淳平インタビュー 「ソドムの林檎」に見た「女という生き物」の“闇”

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木村文乃&溝端淳/連続ドラマW「ソドムの林檎~ロトを殺した娘たち」
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“愛される”こと、“美しく”あること、それは女性にとって一生の命題であり、正解も終わりもなく…どこまでも追ってくる。そんな“女”であることの業といやらしさを浮き彫りにするWOWOWの新番組連続ドラマW「ソドムの林檎~ロトを殺した娘たち」(毎週土曜22時~)が放送スタートした。美しく生まれてしまったがために身を持ち崩した女と、己の醜さを呪い顔にメスを入れた女。そして、その女たちに翻弄され、彼女たちの闇にのめり込んでいく男が一人。本作でこの深い、深い闇と対峙した木村文乃と溝端淳平に「女の恐さ」についてたっぷりと語ってもらった。

物語は、元恋人の死に違和感を感じた編集者の万里(木村さん)。その原因に謎の女・恵(寺島しのぶ)が関与していることを知り、スポーツ新聞記者の健吾と共に恵を調べていくうちに、知らず知らずの間に彼女の抱えた心の闇に飲み込まれていく姿を描いたもの。

かくも恐ろしいく、じっとりとして、陰惨な物語があっただろうか。お世辞にも、見終った後にスッキリとするという類の作品とは言えない。しかし、一度見た者を否応なしに引きずり込んでしまう危険な闇の香りに、多くの人々は夢中になることだろう。

本作で木村さんは、醜い容姿を捨て“美しい顔”を手に入れた女性編集者・万里を演じたが、どんな思いでこの難役に身を投げ出したのだろうか? そこには共感できた部分と、できなかった部分がそれぞれあったと語る。

「どっちもありました。だからといって、万里を可哀想と思うところは全くなくて、それを普通の人なら受け入れて進んでいくんだろうなと思うんですけど、彼女は受け入れられなかった。だから、代わりに姿を変えてみたりするけど、本質には何も変わらなくて、孤独になっていく。その自分をさらに追いやって孤独になっていく感じは、10代のときの自分とすごくカブりました。それが一種の自分を守る方法でもあったんですけど、結局どんどん人とコミュニケーションを取らなくなり、塞ぎこんでいって、人の言葉をちゃんと聞けなくなったりしてましたね」(木村さん)。

と、序盤からこんな言葉が飛び出してくるのだから、この「ソドムの林檎」が役者たちにとってどんな作品だったのか窺い知れよう。

一方の溝端さんは、「さすがに、女性の本性みたいなものをなんとなく知っていた気ではいたんですね、男系家族の人よりかは」と余裕の笑みを見せたのも一時、悲しい生い立ちを背負ったスポーツ新聞記者・健吾を演じたが、すでに女性恐怖症の兆候も?

「そんな僕でも、やっぱり恵と万里の闇の深さは見たくなかったですね。男からすると知りたくない女性の部分なんでしょうね。もし、女性がこういうものなんだなって思っちゃって、『これを背負い込めるか?』って自分に聞いたときに、絶対背負い込めないなって。女性が好きだし、ちゃんと付き合って結婚したいとは思っていますけど、もし世の中の女性がみんなこういう方たちだったら、僕は一生結婚したくないなって思うくらい深い闇でした。恵も万里も怖いし…(笑)」。

話をする方も、聞く方も、この時点ですでに満身創痍…。しかし、こんなものはまだまだ序の口、宵の口だ。

この連続ドラマW「ソドムの林檎~ロトを殺した娘たち」の根底に流れるのは、ドロドロとした闇の川。普通に暮らしていく上で、人はここまでの闇を見ることはほとんどないだろう。しかし本作では、その川は轟音を立て、見る者にありありとその存在を見せつける。木村さんと溝端さんは最も真近でこの川の深淵を覗きこんだ2人だが、その意見には男女間で違いがあったようだ。

「思ってても出さないですよね。誰でも思ってると思うけど、そこを敢えて出しているのがこの物語の登場人物たちで、だからこそ面白いのかなと思ったりします。そこでやっぱり男性と女性の受け止め方が違ってくる。男性は見たくないって思うけど、女性はそういう部分はあるかもしれないって」と木村さんが語れば、「本当だから男臭い作品を女性は見たくないって思うのと、一緒だと思うんだよね。やっぱりどこか女性に幻想を抱いてたいんでしょうね…」と溝端さんは苦笑い。

イケメン俳優を代表して溝端さんにもう1問。本作に登場する2人の女性、美人で男性に言い寄られるけれど愛情を信じられない頑な万里と、手料理を武器に上手に甘えながら最後には男たちに貢がせる恵。この正反対の2人なら、どちらに惹かれる?
「はっきり言えるのは、恵にハマる男の気持ちは全く分からないです。逆に何でもやってくれて尽くしてくれる方が、怖さを感じますね。色んなものを見てきているからか、尽くしてくれる女性の方が、僕は信じられないです」と恵を一蹴するが…。

この答えに木村さんからは、すかさずツッコミが。
「多分、(溝端さんが)イケメンだからです(笑)。コンプレックスを抱えている人たちが、(ドラマの中で)彼女に惹かれていくわけですから。 彼女は、その男たちのコンプレックスを愛してあげてる。逆に、万里はコンプレックスを愛して欲しかったのに、愛されないで作り替えちゃった人だから、万里っていう役が私には難しくてハードルが高くて…」と撮影当時をふり返りながら苦笑を浮かべる。

愛して欲しい、綺麗になりたい、そして見たくない異性の闇に、コンプレックス…。木村さんは本作を改めてこう分析する。「何が正しいっていうのがない話なので、見た方の思ったことや感じたことがあれば、それが答えであり、疑問でありっていう事なのかなって。答えを出しているんじゃなくて、女の生き方を定義している作品なんだと思います」。

では、この「ソドムの林檎~ロトを殺した娘たち」という作品をどう見ればいいのか? その見どころと、心構えを最後に聞いてみた。
「上手く言えないんですけど、ただただ本当に女の話なので、先入観なくこれは“女の話”なんだと覚悟して見て欲しいです」(木村さん)。

「男代表としては、一回はこういう作品を見て、女性の怖さや悲しみを見てほしいなと思いますし、廣木(隆一)監督の生感にこだわったワンシーンのひと言まで、命かけてやっているので、食い付いてしっかり見逃さないように見て頂いていい作品だと思います。しっかりと目に焼き付けて欲しいですね」。

「覚悟」に「焼き付ける」…やはり“ただのドラマ”ではなさそうだ。深い深い闇を身震いしながら覗いてみてはいかがだろうか? きっとあなたの心を捕えて離さないはずだ。
《text:cinemacafe.net》

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