【雅子ブログ】『君と歩く世界』

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『君と歩く世界』-(C) Why Not Productions - Page 114 - France 2 Cinema-Les Films du Fleuve - Lunanime
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待望のジャック・オディアール監督の最新作『君と歩く世界』がもうすぐ公開されます。マリオン・コティアール主演、ジャック・オディアール監督がタッグを組んだ本作、公開が待たれる中、二人の来日の嬉しいニュース、そして26日(火)にジャパンプレミアが行われました(私も行きました!)。そして、シネマカフェでもスペシャル特集を組んでいます。先日、映画解説者の中井圭さんと対談した記事がアップされています。合わせてどうぞご覧ください! 私はチラシ(webにも)にもコメントを出しています。

シャチの調教師のステファニー(マリオン・コティアール)は華麗なショーの最中、突然の事故に遭い両脚を失ってしまう。彼女が救いを求めたのはシングルファザーのアリ(マティアス・スーナーツ)。教養もないその日暮らしの無骨な男で、彼もまた、再生の道を歩んで行く――。

観終わった後に体内からフツフツと湧き起こる感情は、まさにメインビジュアルのイメージと、キャッチコピーの「きらめく、光。きらめく、海。きらめく涙。きらめく、世界」。それは、この映画のすべてを物語っているような気がしている。絶望から奮起して歩き出すには、悲しみに明けくれるのではなく生きている実感が必要で、苦しみや痛みが伴う。けれども同時に生きるということの人間としての本能、勇気、力強さ、優しさ、そして爽快感も感じられるのではないだろうか。

オディアールの演出、マリオンのナチュラルで力強い演技力と魅力、演技を超越するかのようなマティアスの存在、音楽、映像、編集…すべてが素晴らしい。そして、忘れてならないのが眩しい南仏の陽光。人間は外へ、光の射す方へ向かうのがいいのである。

ラストシーンからエンドロールへ向かう音楽(劇中歌はボン・イヴェール)の使い方など、体中の血が騒ぐような高揚とした気持ち。この感じ、20代に観た『グラン・ブルー』のエリック・セラの唄う「マイ・レディ・ブルー」を思い出したりして。躍動感があって、こんなにも生命感溢れるフランス映画を観たことがない。心に深く深く残る映画がまた一つ誕生した。

昨年のカンヌ映画祭コンペティション部門に出品された本作、2月に行われた2012年度セザール賞でも有望新人賞にアリ役のマティアス・スーナーツ(タイプではないけれど、ものすごくイイ!)、脚色賞、編集賞、音楽賞と4部門冠という快挙。日本での大ヒットも祈るばかり。

ところで前記の中井さんとの対談を読み返してみると、あることに気が付く。私たちはひと言もCGについて触れていないのだ。「ああ、そういえばそうだったか」という程度。それほど自然なマリオンの演技とオディアールの演出に改めて感嘆する。私は本作を試写で、対談のためにDVDで、そして劇場の大画面で計3回観たけれど、やはり大画面で観たときの印象は違う。この映画は絶対に、絶対に大きなスクリーンで観て欲しいと思う。 公開はあともう少し、4月6日(土)から!
《text:Masako》

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