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【雅子ブログ】変わるものと変わらないもの

どんより雨の水曜日です。さて、昨日のこと。朝から撮影で昼前にはササッと終わり、けれどもすぐにウチに帰るのはモッタイナイ。

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『ペタル ダンス』-(C)2013『ペタル ダンス』製作委員会
『ペタル ダンス』-(C)2013『ペタル ダンス』製作委員会
  • 『ペタル ダンス』-(C)2013『ペタル ダンス』製作委員会
どんより雨の水曜日です。さて、昨日のこと。朝から撮影で昼前にはササッと終わり、けれどもすぐにウチに帰るのはモッタイナイ。となると映画を観るしかありません。折しもスタジオの場所は江戸川橋。そういや早稲田松竹でオディアールをやっていたような…。

曖昧な記憶を明確にし、お天気も悪くない、荷物も少ない、というわけでズンズン歩いて早稲田まで行きました。歩くのには最適な季節になってきました。途中でパンを買って歩きながら食べ、目的地の早稲田松竹に到着。こういうことは若い頃によくやっていたなぁ…。なんて今も同様なんら変わっていません…。でも、早稲田松竹の観客席は心地良くなってナイスです。

上映中のオディアール作品は『真夜中のピアニスト』と『預言者』の2本立て。もちろん両方ともすでに観ているけれど、久しぶりにスクリーンで観るのは嬉しい限り。『君と歩く世界』が公開中なので、合わせてどうぞ!(26日まで)

さらに前後しますが、真冬に舞い戻ったかのような寒い先週末は、試写で見逃した『ペタル ダンス』と、『ハッシュパピー~バスタブ島の少女~』を劇場で2本立てしました。特に最初に観た「花びらのダンス」というタイトルの『ペタル ダンス』は、邦画では久しぶりに見る、透明感に溢れた素敵な映画でした。監督はCMディレクター出身の石川寛。

登場人物の4人の抱えているテーマは不安がいっぱいで、重いものなのかもしれないけれど、等身大の女のコの心理を繊細に演じ、魅せる。つっかえたり噛んだりするたどたどしい台詞や、それぞれの持つクセや、息づかいなんかもリリカルで、憂鬱なグレイの空も、髪を揺らす風も、彼女たちの前では永遠のものになる。荒涼とした風景は叙情的な映像がやさしい印象を残す。

これはある年齢が作り出す雰囲気でもあるのだと思う。若さという一瞬の刹那、故の残酷さ、儚さ、尊さ。大人になるって寂しいんだな、なんてナイーヴなことを思ったのはずーっと昔のことだけど、この映画を観て、ふと遠い自分を思い出したりして。一生懸命、前に進む女のコたちのロードムービー。変わるものと変わらないもの、変わっていくもの…。
《text:Masako》

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