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【MOVIEブログ】GWはイメフォ映画祭へ

GW目前! この連休目前の数日が、一番いいですね。連休は始まると終わっちゃうし、終わっちゃうとカンヌが迫って一気に本番モードに突入してしまうので、僕としては毎年、今が最後の精神安定期。このまま連休が来ないといいのに…。

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GW目前! この連休目前の数日が、一番いいですね。連休は始まると終わっちゃうし、終わっちゃうとカンヌが迫って一気に本番モードに突入してしまうので、僕としては毎年、今が最後の精神安定期。このまま連休が来ないといいのに…。

とはいえ、GWは行きたいイベントがたくさんあるので、予定を立てるのは楽しいです。今年もイタリア映画祭と、イメージフォーラム・フェスティバル(以下イメフォ映画祭)がやってきます。僕が既に見ている作品もいくつかあるので、ここでおすすめを少し紹介します。

まず、イメフォ映画祭(東京は4月27日~5月6日、京都が5月18日~24日)。ベルリンで上映され、僕も心から堪能した『ステンプル・パス』が、イメフォで上映されます! 以前のブログでも書きましたが、これは映画祭という場所でしか見られない種類の映画で(劇場公開はもちろん絶対無理だし、美術館のインスタレーションでも無理)、アートなのだけど確実に「映画」でもあるという作品。

森の中にひっそりと立つ小屋を捉えた固定のショットが、30分毎に四季を経て、計2時間。2時間で4つのショットを体感する、生きた絵画の鑑賞会。これこそ、連休のゆったりとした時間の中で観るのにふさわしいのではないかな。実はストーリーもあるし(それが何かを考える時間はたっぷり過ぎるほどある)、発想の面白さ、画面と構図の美しさ、音のトリック、等々、楽しむポイントは多く、贅沢で濃厚な2時間が約束されます。日頃の映画体験とは全く異なる、別次元の世界なので、連休的非日常にぴったりのはず!

同じくベルリンで上映され、僕は観逃して悔しい思いをしていたのが『シャーリー リアリティーのビジョン』(写真)。今年のイメフォ映画祭のメインビジュアルにも採用されているのがこの作品のイメージで、絵画好きな人なら瞬時に「あれ?」と思うはず。

そう、本作は、実験映画で有名なグスタフ・ドイチュ監督が、エドワード・ホッパーの絵画をそのまま映画で再現した「劇映画」なのでした。ホッパー好きにはたまらない作品なわけだけれど、何と言っても監督がドイチュ。果たしてどんな内容になっているのか?とても楽しみ。

去年のロカルノ映画祭で映画批評家連盟賞を受賞した『リヴァイアサン』は、噂に聞いている作品で、これまた僕は未見。極小のカメラを駆使して、画期的な海洋映像の撮影が実現したドキュメンタリーとのこと。本作を作ったのが「ハーバード大学の感覚人類学研究所に所属する映像作家兼人類学者の二人」(チラシより)という紹介が気になって仕方がない!

ほかには、ジョナス・メカスの69年の作品『ウォールデン』は個人的には超ウルトラ必見だし、ロシアのアレクセイ・バラバーノフ監督の2本(新作の『私も幸せが欲しい』と旧作の『アフガン発・貨物200便』)も観逃すことは出来ない。ドナルド・リチー氏追悼企画や、「中国実験映画事情2013」と題された企画もあり、ドキュメンタリーからアニメーションからインスタレーション的なものまで、短編長編のプログラムが混じり合い、イメフォ映画祭は今年も大充実。いや、例年以上に今年のプログラムはすごいな。全部観たい。

おすすめ作品を書くはずが、自分が観たくて興奮している作品の話になっちゃいました。
《text:Yoshihiko Yatabe》

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