【インタビュー】「ジョジョの奇妙な冒険」、アニメの魅力とは何だったのか? (前編)

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津田尚克ディレクター
  • 津田尚克ディレクター
  • ディレクター自身も熱いジョジョファン
  • Blu-ray&DVD Vol.4(初回生産限定版)に「イベントチケット優先販売申込券」が付属ゥ!!
  • シーザー対ワムウ戦はシリーズ全体でも名シーンと語る。
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時代を超えてファンから熱狂的な支持を受ける作品が『ジョジョの奇妙な冒険』だ。2012年は原作誕生から25周年、そんな圧倒的な盛り上がりのなか多くファンの期待を背負ってスタートしたのがテレビアニメシリーズである。

ジョナサン・ジョースターが主人公の第1部、その孫であるジョセフを描いた第2部の放送が終了した。アニメの反響は非常に大きく、生粋のジョジョファンから新しく『ジョジョ』を知った視聴者まで、あらゆる層を魅了した。
放送を終えた今、改めてその魅力を振り返るべくディレクターを務めたdavid production・津田尚克氏に『ジョジョ』ワールドの魅力、そしてアニメとしての『ジョジョ』について伺った。
[インタビュー取材・構成:川俣綾加]

TVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』
公式サイト http://jojo-animation.com

■ ジョジョ歴は20年以上、津田尚克ディレクター

―― アニメ!アニメ!(以下AA)
テレビアニメシリーズの第1、2部が放送を終了しました。全編が終わったいま、作品をどのように振り返りますか?

―― 津田尚克ディレクター(以下、津田)
自分の中での満足度はすごく高いです。みんながそれぞれ考えている『ジョジョ』があると思うんですが、僕の中にあった『ジョジョ』はまさにこれで、ベストな形で表に出せたのではと思っています。
周囲からも好評で、ほっとしました。これで評判が悪かったら、演出としての生命が終わるかもしれないところでした(笑)。 もちろん、「もっと、ああできたのに!」みたいな部分もあって、今はまだ客観的に振り返ることはできません。むしろ、10年後に見直した時に自分でもすごく面白く見られるんじゃないかなと思います。

―― AA
津田さん自身、子どもの頃から『ジョジョ』のファンだと伺いました。

―― 津田
ジョジョ歴はけっこう長いんですよ、「ジャンプ歴=ジョジョ歴」といっても間違いないです。週刊少年ジャンプを僕が読み始めたのは小学生の頃からなので、もう20年以上。
ただ4部と5部を一番読んでいて、今回制作した1部と2部って単行本がメインだったので、週刊少年ジャンプでは数えるほどしか読んだことがなかったんです。でも何十回と改めて読み返すと、あの頃はできなかった発見が山ほどあります。 1コマ1コマに色々なネタが仕組まれていたりとか、ディオとエリナのキスシーンで「ズキュゥゥゥウン」っていうのはピストルの音じゃなくてギターの音なのかな、とか。
そもそも「ゴゴゴゴ」は何の音なんだっていうのも、編集の方を通して荒木先生に質問してもらいました。あれはホラー映画にあるような環境音を文字にしているらしいです。

■ ジョジョ好きで固められたスタッフ陣

―― AA
今回のテレビアニメの『ジョジョ』のディレクターになったきっかけも、ジョジョファンだったからですか?

―― 津田
弊社(デイヴィッドプロダクション)の副社長でプロデューサーでもある梶田浩司さんから声をかけてもらったのがきっかけです。「津田君、ジョジョ好き?」と聞かれて「大好きです!」って答えたら「実は……」みたいな感じです。
梶田さんはこのタイトルをアニメにするにあたって、「ジョジョ好き」でスタッフを固めたいと思ったようです。そこで何人かに声をかけて、ジョジョ好きで、制作実績が合致して、かつスケジュールなど他の条件がかっちり当てはまったのが、僕だったのかもしれません。

―― AA
『ジョジョ』は原作に熱狂的なファンが多くいる作品です。それだけに期待も大きいと思います。アニメ化するにあたってまず考えたことは何ですか?

―― 津田
原作ファンが怖いなって思いました(笑)。僕自身もジョジョファンなので、「つまんないジョジョアニメを作ったら容赦せんぞ!」みたいなものは当然僕の中にもあります。
奇をてらわず原作を大切にアニメ化しようと思いました。とはいっても、『ジョジョ』は原作に忠実にアニメ化すると奇をてらうことになるんですけどね(笑)。

―― AA
アニメでのストーリー展開では、サクサクと物語が進む印象でした。そういったスピード感はあえて意識されたのでしょうか。

―― 津田
そこは不可抗力もありましたね。1部と2部を合わせて24本でやってくれ、という話だったんです。それだけでは収まらなくて、26本に増やしてもらったんですが、それでも収まらなくて、「じゃあ巻きでいこう」と。多少、巻いてでも原作のシーンを一つでも多く拾う方が原作ファンは嬉しいはずだと思いました。
僕は終わり良ければ全て良しだと思っている人間なので、ラストにはとにかく間をいっぱい取りたいと考えていて。そうなると、1部はスピード感を出して駆け足に、2部はじっくり見せていこうという結論に達しました。 1部と2部で、見ている人が違った印象をもってくれたら成功かな、と思います。

■ ディレクターも泣いた“シーザー対ワムウ戦”

―― アニメ!アニメ!(以下AA)
20話でシーザーが死ぬシーンは、急に静寂に包まれて、じっくり間をもたせたことも相まって胸を打つ名シーンになっていました。

―― 津田
シーザー対ワムウ戦は、現在8部ある『ジョジョ』全ての中でもベスト10に入る名シーンだと思っています。これは僕も気合いを入れないといけないと思って、20話に向けてスタッフの調整も行いました。
個人的にも、20話はスタッフリングが上手くマッチしていい出来になったなと思います。シーザーの、ジョセフに何かを託したい・残したいという想いをたくさん叫んでいたものを、きちんと表現できました。

―― AA
20話は「男泣きした」という人も多かったみたいです。

―― 津田
よかったです。実は僕も放送を見て思わずホロっとしちゃったんです。自分たちで作っているのに……(笑)。

■ 雰囲気の異なる1部と2部

―― AA
1部と2部では、作り方が違ったところはありますか?

―― 津田
1部は100年以上前のイギリスが舞台なので、クラシカルになっています。昼間のシーンなんかは『世界名作劇場』のような雰囲気で行きたいと思っていました。
2部はちょうど第二次世界大戦の頃が舞台なので、1部とはあえて雰囲気を変えました。この時代はアメリカ美術が発達した時代でもあるので、タイポグラフィなど色々と参考にさせてもらっています。

―― AA
実際に参考にされたものは、何かありますか?

―― 津田
色々な美術書を参考にしました。「この時代だったらアール・デコだよね」みたいに。ちょっとした影の付け方とかを当時の美術を踏襲してみたり。
意外にネットには参考になるものがなくて、全て本を参考にしているので情報収集は大変でした。 あとは、ハリウッド映画が良かったです。さすがに本場、看板の描き方であるとか、ビジュアルを参考にさせてもらいました。 ただジョジョの美術は、1、2部ともに写実的にならないようにしているんです。遠くのほうは、ほんのシルエットだけとか。
美術の吉原俊一郎さんは、本当はすごく繊細に描く方なんですが、「普段やる作業とは違うパターンなので、楽しく進められました」と言ってもらいました。

[TVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」
『JOJOraDIO』イベントスペシャルが6.23(sun)開催決定ィィィ!!]

■超豪華な出演陣!! 
興津和幸さん(ジョナサン・ジョースター役)
杉田智和さん(ジョセフ・ジョースター役)
上田燿司さん(ロバート・E・O・スピードワゴン役)
川澄綾子さん(エリナ・ペンドルトン役)
佐藤拓也さん(シーザー・A・ツェペリ役)
富永TOMMY弘明さん(第1部OP主題歌担当)

【日時】2013年6月23日(日)
昼の部 14:30開場/15:00開演(16:45 終了予定)
夜の部 18:00開場/18:30開演(20:15 終了予定)
【場所】 市川市文化会館
(JR総武線・都営新宿線本八幡駅より徒歩10分/京成線八幡駅より徒歩15分)
【料金】 全席指定 3,000円(税込)

【チケット発売】
[一般販売]
2013年5月25日(火)

※イベントの時間・出演者などの詳細については変更となる可能性がございます。

「ジョジョの奇妙な冒険」、アニメの魅力とは何だったのか? 津田尚克ディレクターインタビュー (前編

《animeanime》

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