ソ・ジソブ インタビュー【前編】「仕事の向き合い方でその人が見える」

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ソ・ジソブ インタビュー【前編】「仕事の向き合い方でその人が見える」
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  • 『ある会社員』 -(C) 2012 SIMMIAN AND SHOWBOX/MEDIAPLEX ALL RIGHTS RESERVED.
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「会社」という組織で働く者なら誰もがどんな仕事であれ、「このままここで働いていていいのだろうか?」「私はなんのために働いているのだろう?」…そんなことを考えたことがあるのではないだろうか。映画『ある会社員』でプロの殺し屋チ・ヒョンドを演じたソ・ジソブは、“俳優も大きな会社の社員のようなもの”と語る。その心中とはいかに。彼の作品に懸けた思いと仕事観を追った。

【前編】

『ある会社員』でジソブが演じるチ・ヒョンドは、スーツ姿で金属貿易商社へ通勤する、ごくありふれた会社員。表向きはそうなのだが、実は契約殺人専門の会社に勤めるプロの殺し屋という設定だ。

「僕はシナリオを読んで出演するかを決めるまで結構悩む方なんですが、『ある会社員』は、今まで出演した作品の中でも一番早く“出たい!”と思ったんです。まずタイトルが気に入りました。そして独特の設定も気に入りました。僕達が考える“キラー”というと、暗闇の世界に生きていて、格好よくて、時に憧れの対象のように映ったりしますよね? でもヒョンドは“仕事だから”と、しかたなくやっている。そういう設定が今までのキラー達と全く違って気に入ったんです」。

プロの殺し屋というだけあり、その“作業”は冷酷なまでにクールでスピーディー。余計な言葉はなく、ただ淡々と“仕事を遂行する”。そこにはまるで感情がないかのようだが、ジソブは「仕事の向き合い方でその人が見える」と言う。

「アクションは2か月くらい練習しました。今まで僕が演じてきたアクションと違って、今回は相手役が同僚(=プロの殺し屋)だったりするので大変でしたね。殺し屋同士で殺し合うわけだから(笑)、それなりにちゃんと見えないといけないですしね。でも、ヒョンドは誰かを殺すとき、1回で殺すことはしないんです。必ずアクションを通して言葉を投げかけ『そういうことはやめろ』と説得するんです。必ず“機会”を与えて、それでもダメだったら処理をする。実際に会社員の方たちも、会社に対して自分の言いたいことなんてほとんど言えないことの方が多いんじゃないかと思うんですよね。そういった意味もあって、台詞が少ない分、アクションで人としての感情を表現していました」。

言葉や態度で面と向かって相手に伝えることができないのは、仕事をする上で誰もが経験すること。それは俳優だって同じだ。

「僕も見えない何かに縛られてると感じること、あります。当然ありますよ(笑)。僕の俳優という仕事は、決められた時間に出社したり退社したりということはないですけど、僕自身はもっともっと大きな会社に勤めているような感じがしているんです。多くの人達と会って接しなければならないですし、多くの人達に対して気を遣わなければならない。そういった部分は俳優も会社員も区別なく同じだと思います」。

やがてヒョンドは、一人の女性・ミヨンと出会うことで、自分の仕事や人生をふり返り、平凡な幸せを考えるようになる。ここで「自身も大切な誰かに影響されて、俳優とは違う道に進むこともあるか?」とちょっと意地悪(?)な質問をすると、彼は笑いながらこう言った。

「ヒョンドは映画が始まってすぐから仕事や人生に疲れきっていて辞めたいなという気持ちを抱えているわけだけど、ミヨンという人物に出会ったことで『本当に辞めよう』と決心します。僕だったらどうでしょう…? 例えば、僕に大好きな人がいて、その人が『俳優を辞めてほしい』と言うかもしれませんよね。そういうことがありえるかもしれないけど、僕は『自分が好きな仕事だからやらせてほしい』と相手を説得すると思いますね。僕にとって俳優の仕事はそういうことです。そういうことを理解してくれる人に会いたいですよね(笑)」。

ソ・ジソブ インタビュー【後編】「作品の積み重ねによって今の自分自身がある」(coming soon…)
《text:Tomomi Kimura》

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