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【MOVIEブログ】千歳マラソン報告

今日は映画の話はないので悪しからず。やはりマラソンを甘く見てはいけない! というお話。

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今日は映画の話はないので悪しからず。やはりマラソンを甘く見てはいけない! というお話。

カンヌから帰国して4日目。カンヌで結局全然走れなかったという焦燥感に駆られながら、夜もうまく寝られないという時差ボケも重なったまま、6月1日土曜日に北海道は千歳へ!

とにかくぶっつけ本番に近いので、完走を目標にしようと口では言いつつ、それでもそれなりのタイムで走れたらすごいかもオレ、との色気も完全には払しょくできず、前夜から早くも自分との闘いがとまらない。

翌朝2日、日曜日。会場に行ってみると、自然にアドレナリンが出てくる。ああ、レースはやっぱりいいなあ。僕は日常の90%くらいを映画のことを考えて過ごしているけれど、こう見えても(どう見えてるか分からないけど)運動部出身で、試合とかレースとか、もう盛りあがってしまうのでした。

トライアスロンの練習中に大ケガをして入院したのが3年前。ランニングを再開するまでに半年以上はかかり、脚の中に入っていた金属棒を除去する手術を受けたのが去年の4月。ようやくレース的なものに出られるようになったか…(前回のフルマラソン参加は2009年秋)、と感慨もひとしおなのだけど、それにしても絶対的な練習不足は否めない。

快晴のもと、いよいよ10時20分にスタート! ここで、フルマラソンで最もしてはいけない過ちを犯してしまう。絶対にやってはいけないと分かり切っているはずなのに、気づいたら自分のペースより速い集団と走ってしまっていた。5キロのタイムが、自分の設定タイムより3分も速い。ヤバイ、と思う気持ちと、これは快調? という気持ちがぶつかり、当然ヤバイと思うべきなのだけど、レースの魔力なのか、同じペースで行ってしまう。

15キロまで、快調。その後、ずーっとゆるやかな上りが続くコースに悪態をつき、延々と森の中を走る景色にも飽き飽きし、かなり苦しみながら25キロ地点通過。やがて少し視界が開けて、下りも出てきたので、少し回復した気分で30キロ通過。ここまでは、ほぼ事前に想定したペース。

とかくフルマラソンは30キロからだと言われるけれど、本当にその通りで、さあここから本番だ! と思った31キロ過ぎ、急に手がしびれ、少し気分がモウロウとしてきた(ような気がした)。こ、これは、脱水症状か? と焦り、確かに気温も高く陽射しも強くて、序盤の給水を満足にこなしていなかったツケが回ってきてもおかしくない。足取りもふらついてきた。ここで倒れて回りに迷惑をかけるわけにはいかん、と先ほどまでのまずまずの快調が、あっという間に暗転。まさに、30キロ過ぎに練習不足が露呈する、という典型的な展開だ!

絶対に歩きたくなかったのだけど、倒れてしまっては本末転倒。ここは勇気を持って歩こうと、ついに屈辱的な歩行へ。息を深く吸って、数百メートル歩き、そろそろ大丈夫かな、と思ってゆっくりと走り始めたら、来た!

30キロ近く走っている状態を止めると、それまで惰性で動いていた筋肉が一気に悲鳴を上げてしまうらしい。つまり、突如、両脚がつり始めてしまったのだ。右足のスネの脇から始まり、ふくらはぎ、腿の表、腿の裏、そして左足も同様に、8か所もの筋肉が順々につっていく。これは初めての経験なので、パニックに襲われてしまった。

一回つるごとに、激痛が走り、立ち止まって筋肉を必死にさすり、おそるおそるまた一歩を踏み出すと、また次の箇所がつる、という地獄の展開。ああ、今回はもはやこれまでか…。

そこから残りの10キロ、脚を叩いたり、さすったりしながら、時折立ち止まり、そして歩いたり、少し走ったり。もはや時計を見ることもなく、ともかく完走だけはしようとの思いだけで、必死に前へ…。いやあ、きつかった! 本当に、死ぬかと思った…。とにかく、これだけつらい思いをするのは、やはり練習不足の罰が当たったのだ!

かくして、マラソンを決して甘く見てはいけない! 文字通りヨレヨレになってゴールはしたものの、本当にただ完走「しただけ」。

それでも、こんな辛いこともう嫌だ、と思うよりは、次回はきちんと練習してリベンジしよう、と思えたので、やはりマラソンはクセになります。辛いけど、楽しい。奥が深い。そして、頭が「つらい」ということで埋め尽くされので、逆に浮世のことを全く意識せずに数時間過ごせるという意味でも、マラソンのリフレッシュ効果は侮れないですね。

というわけで、このマラソンを持って、リアルマラソンとはしばしお別れ。ちょうど6月に入ったことでもあり、これから本格的な「DVDマラソン」(=昼夜土日を問わず、少しでも時間があれば仕事のDVDをひたすら見まくる状態のこと)に突入していきます!
《text:Yoshihiko Yatabe》

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