『嘆きのピエタ』キム・ギドク監督がインスピレーションを得た…ルネサンス美術の世界

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『嘆きのピエタ』 -(C) 2012 KIM Ki-duk Film All Rights Reserved.
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韓国映画として初めてヴェネチア国際映画祭グランプリ「金獅子賞」を受賞した、鬼才キム・ギドク監督の新作『嘆きのピエタ』。本作のタイトルに冠された“ピエタ”とは、磔の十字架から降ろされたキリストを胸に抱く聖母マリアの像や彫刻を指し、慈悲深き“母の愛”の象徴とされているのをご存じだろうか?

生れてすぐに親に捨てられ、30年間、天涯孤独に生きてきた借金取りの男の前に、突然母親を名乗る謎の女が現れた。最初、疑念を持っていた男は、次第にその女を受け入れるようになるが、女は本当に母親なのか? なぜいま、現れたのか? 二転三転のドンデン返しの末に待ち受ける、魂が救済される驚愕のラストとは…。

優しくも強靭である“母の愛”が、いまだかつて見たことのない衝撃で迫ってくる本作。北野武監督の『アウトレイジ ビヨンド』やポール・トーマス・アンダーソン監督の『ザ・マスター』などを抑え、ヴェネチアが最高賞を差し出したことで、ギドク監督はカンヌ、ベルリンと並ぶ世界三大映画祭を制覇することになり、本作はヨーロッパ始まり世界各国で異例のヒットを記録した。

本作で描かれる“母の愛”の象徴である“ピエタ像”。世界で一番有名なものは、ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂にあるミケランジェロ作の“ピエタ像”と言われている。多くのピエタ像の中でも最高傑作と言われ、ギドク監督はそんなミケランジェロの “ピエタ像”の呼称「嘆きのピエタ」を実際に目にして、本作の着想を得たという。

タイトルの所以についてギドク監督は、「当時、私は母親という存在が息子にどんな影響を与えるのかということに関心を持っていたのです。キリスト教の中でもカトリックとプロテスタントがあって捉え方がそれぞれ違うのですが、いずれにしても、私はピエタというものの中に“母親”という要素を感じることができたんです。今回の映画も母親と息子についてのものですので、今回の作品に合っているかと思い 『ピエタ』というタイトルを付けました」と語っている。

実は今年、日本ではミケランジェロ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、そしてラファエロの作品展が相次いで開催されている。同じ年にルネサンス三大巨匠の展覧会が開催されるのは初めてのことで、まさに2013年はルネサンス三大巨匠の記念年というわけだ。

改めて、ルネサンス芸術に注目が集まっている今。彼の時代に思いを馳せながら、映画『嘆きのピエタ』の世界から、かつてない母の愛のカタチを感じてみては。

『嘆きのピエタ』は6月15日(土)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて公開。
《text:cinemacafe.net》

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