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「35歳の高校生」山崎賢人 高校卒業して俳優一直線「自分なりの“何か”を見つけたい」

クールな表情のすきまに時折、柔らかい笑みを覗かせる。でも要注意! この男、作品ごとに全く異なる様々な表情を見せているが、簡単にはその本性を見せてはくれない。

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山崎賢人「35歳の高校生」/Photo:Naoki Kurozu
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クールな表情のすきまに時折、柔らかい笑みを覗かせる。でも要注意! この男、作品ごとに全く異なる様々な表情を見せているが、簡単にはその本性を見せてはくれない。

昨年は映画だけで4作品に出演し、うち2本が主演。今年に入ってもBSの連続ドラマ「佐藤家の朝食、鈴木家の夕食」で主演を務めたほか、映画でも『ジンクス!!!』の公開を控え、剛力彩芽との共演でツンデレのモテ男を演じる『L・DK』の製作も発表された若手注目株・山崎賢人。まもなく放送となる2時間スペシャルでついに最終回を迎えるドラマ「35歳の高校生」ではクラスを陰で操り、ドラマのフィナーレの鍵を握る生徒・阿久津役で静かに、しかし際立った存在感を見せている。ドラマ最終回を前に、ブレイク必至の18歳の素顔に迫る!

米倉涼子演じる、35歳にして女子高生となった馬場亜矢子が、近年の学校教育を語る上で欠かせないキーワードとなった“スクールカースト”と呼ばれる生徒間における格付けなどの問題に切り込んでいく異色の学園ドラマ。

阿久津は、常にヘッドフォンを首から下げ、休み中も友人とつるむことなく携帯ゲームなどに興じ、ドラマ序盤ではほとんど目立たず、クラス内のいざこざにも表立って関与することもなかった。山崎さんは「クラスの中で生徒たちは1軍、2軍、3軍に格付けされてるけど、実は阿久津はどこにも属してないし、善なのか悪なのかも分からない存在。序盤では演じる上で、何を考えているのか分からない、謎めいた感じやどこにも属さない“中間”のラインを出せればと考えていました」と語る。

だが、話が進むにつれて徐々に彼の存在が物語の様々な局面で重要な地位を占めることに。実は彼こそが生徒たちをランク付けする“学校裏サイト”の管理者であることも視聴者に明かされる。

先々週、放送された第9話で、これまでほぼ無表情だった阿久津が、亜矢子に向けて見せたゾッとするような冷たい笑みに戦慄を覚えたファンも多いのでは? ドラマの台本は少しずつ俳優に手渡されるが、山崎さん自身、第10話、そして最終回スペシャルで描かれる阿久津の変化を驚きをもって受け止めたという。
「それまでも相当、悪い奴だろうとは思ってましたし、頭が良くて敵に回したら怖い相手だなと思ってたんですが…本当にすごいこと、やらかしてました(笑)。これまで感情が一切見えてこなかった阿久津ですが、単に悪い事をやっているだけでなく、あることが彼にそうさせている。最終回に向けては序盤と違ってそういう彼なりの人間味を見せられたらと思いつつ…最後に暴れたいですね。楽しみながらやってます(笑)」。

インタビューはちょうど第10話、最終の11話の撮影が行われているスタジオで昼休みの時間に行われたが、午前中の撮影を終えた生徒たちが制服姿のままスタジオからゾロゾロと食堂へと向かうさまはまさに高校そのもの!

男女を問わず、次世代を担う“ブレイク予備軍”とも言える若手俳優陣が多く名を連ねている本作だが、最終回に向けてキャスト陣のチームワークも高まっているようで「最初の頃と比べるとみんな、仲良くなって騒がしいです(笑)」と現場の様子を明かす。阿久津とクラスメイトの関係性を意識して、あえてみんなと距離を置いたりすることは?
「最初は気にしてそうしてたんです。でも、撮影が進むにつれて楽しくてどんどん仲良くなっちゃいまして…。そうなるともう、気にせずに一緒に騒いでます。いまは『そこはきっちりと気持ちを切り替えていこう!』という意識で(笑)」。

ちなみに現場で最も仲が良いのは意外にも(?)クラスの支配者である粗暴な問題児・正光を演じる菅田将暉だという。
「菅田くんとはこれが3回目の共演で『麒麟の翼』では一緒にプールで泳いだけど、(ドラマの)『ランナウェイ』では一緒のシーンはなかった。今回も同じクラスにいながら、直接の絡みは多くはないんですが、対極の立場にいるからこそ話してて面白いです。『正光って結局、子どもだよね』とか話してます。ライバル心? うーん…それはないかな、『すごいな』と思う瞬間はいっぱいありますけど。特に今回の現場はみんなから刺激を受けてますね」。

自身、この春に高校を卒業したばかり。“スクールカースト”やら“裏サイト”やら、ひと昔前には聞いたことのなかった言葉が続々と登場し、少し年上の視聴者からすると「いまの学校ってこんなに怖いの?」と思ってしまう。しかし、山崎さんは「登場人物の気持ちで共感できる部分はいっぱいありますね」とも。
「僕自身はサッカーして、友達と授業中に騒いで怒られたりしながらも楽しく過ごしてました。仕事と学校生活は高校の頃から両立していましたが、どこか漠然とやっていた気はします。悶々とする気持ちというか――やりたいことをやって、勉強もして楽しく過ごしているけど、何かが心に引っかかってモヤモヤしている、そんな感じはありましたね。『そんなもんなのかな』と思いつつ…」。

卒業後に役者一本でやっていくと決断する「これ」という瞬間があったわけではない。「でも、みんなで一緒に一つの物を作っていくという感覚、現場が好きなんです」と役者という仕事の魅力を語る。
「いまは、いろいろ挑戦して自分なりの“何か”を見つけていきたいなと考えている日々ですね。高校を卒業したことでやはり、学業と両立していた頃と比べて責任感は強くなったと思います。『もうこれだけなんだ』という気持ちです」。

昨年、主演を務めた『アナザー Another』では病気療養中の主人公を演じたが、かと思えば『今日、恋をはじめます』ではおちゃらけた主人公の友人、そして本作では謎を抱えたクールな高校生と同じ学生役ながらこうまで違うかというタイプの異なる役柄を演じ続けている。逆に、役柄からはなかなか“素の山崎賢人”がどんな男であるかが見えてこないが…。
「全然、キャラ違いますからね(笑)。でも、どのタイプも全部自分なんだなと感じてます。こう見えて、騒ぐときはワァーっと騒ぐし、かと思えば黙って一人で考えるときは考えるし、これまで演じてきた役の要素ってどこかしら自分の中に全てあるものだと思います。逆に自分の中にないと、僕は演じられないんですよ」。

ドラマを見ていると男同士の人間関係よりも、女同士の関係性や嫉妬、いじめの方がより恐怖を覚えてしまうが…。そんなこちらの言葉に山崎さんも「確かに女の子たちのシーンを見てると怖くなりますよ」と頷く。では山崎さんの女性観、および恋愛観は? ドラマでは同世代の女子たち+35歳の年上の女性というシチュエーションだが、本インタビュー“年下のカレ”というテーマを踏まえてどうぞ!
「実は僕自身、恋愛するなら年上の女性がいいなと思ってます。まあ“恋愛観”と言うほどのものではないですが…。男性が女性をグイグイ引っ張った方がカッコいいって思われるところがあるじゃないですか。正直、それが苦手というか、できなさそうなので、年上の女性の方が上手くいくかなと(笑)」。

先ほどの同世代に対する「非ライバル」宣言も踏まえて「マイペースなタイプ?」と尋ねると、うーんとしばらく首を傾げたのちに「そうかも(笑)」と少しのんきな口調でポツリ。これまで信じられないハイペースで実績を重ね、これからさらなるペースアップを求められるであろうことも想像に難くない。今後、訪れるであろう喧騒の中でも自らのペースで成長していく姿を見せてほしい。

ドラマ「35歳の高校生」最終回2時間スペシャル 6月22日(土)21:00~22:54 日本テレビ系にて放送。
《photo / text:Naoki Kurozu》

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