【雅子BLOG】フランス映画祭、作品紹介その2

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『黒いスーツを着た男』
  • 『黒いスーツを着た男』
  • 森に生きる少年 ~カラスの日~(Le Jour des Corneilles)
  • ウェリントン将軍~ナポレオンを倒した男~(仮) (Linhas de Wellington)
  • 『アナタの子供』 -(C) Soazig Petit-les films Pelléas
さぁさ、フランス映画祭、作品紹介の続き、後半の23日(日)から。

初回はアニメーションでスタートです。『森に生きる少年~カラスの日~』ジャン=クリストフ・デッサン監督。アヌシー国際アニメーション映画祭(てのがあるんですね)でワールドプレミアされ、絶賛された作品。邦題にあるように森に生きる少年の フランスのアニメは色彩感覚が優れていて、まるで印象派の絵を観ているような美しさ。声の主演にはジャン・レノ、イザベル・カレ、クロード・シャブロル監督…という豪華さ。私は基本的に声優の仕事は声優がするべし、と思うのだけど、俳優もこなした亡きシャブロルの声が聞けるのは素直に嬉しい。デッサン監督が来日します。そうえいば、昨年のアニメーションも素晴らしかったですね。唯一のアニメです。

続けて14時~は『ウェリントン将軍~ナポレオンを倒した男~』。ラウル・ルイス監督の最後のプロジェクトということだけど、撮影直前に惜しくも他界したためパートナーのバレリア・サルミエントが監督。フランス、ポルトガル、イギリス、スイスと壮大に描く大河ロマン。世界史を知らないとちょっと追い付けないかもしれないけれど、見応えは充分。マルコヴィッチ、ドヌーヴ、アマルリックらは友情出演もいいところで、応援団さながら軽いノリで。これも監督が来日。上映時間は152分という尺の長さだけで大作、心して観てください。

3回目は『アナタの子供』ジャック・ドワイヨン監督! 主演は娘のルー・ドワイヨン。言わずもがな、ジェーン・バーキンとの間の子供ですね。モデルをしたり、最近は歌も出したりと母親、義姉と同様に華やかな活躍ぶり。もしかしたら、日本でいちばんフランス的と思うのはこの家族たちなのかもしれません…。ドワイヨン作品はワケもなく好きだった時期もあり、とりあえず全ての作品を観ているけれども、実は日本で知名度を一気に上げた『ポネット』はあんまり好きではなかったのです…。ちょっと話が逸れましたが、さて本作。どっちつかずの女の心理に2人の男も煮え切らない様は観ている側を混乱させる。けれども、軽いタッチで娘を泳がせて、哲学的なムードの中にも爽快感があるのはちょっと驚きでした。ルーの子供を演じた少女がナマイキでいい。これは子供の頃のルー? ドワイヨン親子が揃って来日、上映後にQ&Aに登場です。

日曜日最終上映は『黒いスーツを着た男』カトリーヌ・コルシニ監督。原題は「TROIS MONDES(3つの世界)」。三人三様の取り巻く世界と思惑が絡まり合う。フランス映画伝統の艶、フィルム・ノワールの要素はたっぷり、緊張感ある演出に目が離せない…。主演のラファエル・ペルソナーズは、アラン・ドロンの再来と評判のフランス映画界にとって久しぶりの美男。本作も若きドロンを意識したと思わせる冷めた目が印象的です。けれども、今の若い人はドロンを知っているのだろうか? ドロンの再来と言われてどんな気がするのだろうと思ってしまうけれど…。私はドロンは演技派として買っているんだけどなぁ。監督と共に来日するラファエル。その美男ぶりを拝見しよう。

さて、最終日の作品についてはまた追って。
《text:Masako》

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