なんか、分からないけどすごいものを観た!頭で理解することと身体で感じること。この二つは私にとって大きく違います。映画を観る時どちらも大事だけどどちらかといえば「説明しろって言われても無理、でもすごい!」という感覚が優先。それから音。耳にねばりつくような音。あの磁石の家に住む家族の早送りとかバラバラになった牛の死体とかガラス板越しに潰される青虫、肺に突き刺さったストロー…きっと一生忘れ(られ)ないし他の映画で観れる気がしない。ジャンルも、何て括ったらいいんだろう。スプラッター、グロ、いや芸術映画?題名はヤコペッティの名前を借りているけれどどの画もオリジナル。もりろうくん(監督)の内面から出て来た表現なんだろうなって思う。ヤコペッティ。『世界残酷物語』のヤコペッティ。雑誌「映画秘宝」の中で何度かこの名前を見かけて、でもとても本家はグロそうでまだ観れてません。試写上映後、いまおかしんじ監督とバッタリ。いまおかさんの感想は「傑作だなー。●●臭くていい!傑作だよー!!」でした。最近やっと『苦役列車』を観れて、ああ台本がすごくいいな、と思ってエンドロール観たら脚本:いまおかさんだった。前田敦子さんに「おじいちゃん、出しても良いよ」って言わせたり泥まみれにしたりするあの、あざとさと可愛い変態感が好きだった。で、そのいまおか監督が言うんだから、傑作間違いなしでしょう。上映はポレポレ東中野で、6月29日(土)から。是非、劇場で。太秦ヤコペッティ公式HP:http://www.uzumasa-jacopetti.jp/玄里OFFICIAL facebook