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『スター・トレック』カーク船長&スポックにインタビュー 「人生の旅路が役を成長させる」

2人揃うとやはり、壮観である。“世紀の悪役”ベネディクト・カンバーバッチに押され気味? いやいや『スター・トレック』は“カーク船長”と“スポック”がいなけりゃ始まらない! 前作から4年ぶりの新作『スター・トレック イントゥ・ダークネス』…

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クリス・パイン&ザッカリー・クイント『スター・トレック イントゥ・ダークネス』/Photo:Naoki Kurozu
クリス・パイン&ザッカリー・クイント『スター・トレック イントゥ・ダークネス』/Photo:Naoki Kurozu
  • クリス・パイン&ザッカリー・クイント『スター・トレック イントゥ・ダークネス』/Photo:Naoki Kurozu
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  • クリス・パイン『スター・トレック イントゥ・ダークネス』/Photo:Naoki Kurozu
  • ザッカリー・クイント『スター・トレック イントゥ・ダークネス』/Photo:Naoki Kurozu
  • クリス・パイン『スター・トレック イントゥ・ダークネス』/Photo:Naoki Kurozu
  • クリス・パイン&ザッカリー・クイント『スター・トレック イントゥ・ダークネス』/Photo:Naoki Kurozu
2人揃うとやはり、壮観である。“世紀の悪役”ベネディクト・カンバーバッチに押され気味? いやいや『スター・トレック』は“カーク船長”と“スポック”がいなけりゃ始まらない! 前作から4年ぶりの新作『スター・トレック イントゥ・ダークネス』で再びUSSエンタープライズに乗艦したクリス・パインとザッカリー・クイントが本作について、互いについてたっぷり語ってくれた。

カークらと同じ艦隊士官でありながら、ある理由から地球への復讐心に駆られ、人類を危機へと陥れていく最強の敵ジョン・ハリソンとの戦いを描いた本作。向こう見ずな艦長のカークに冷静沈着なスポックという基本線はそのまま保ちつつも、それぞれにキャラクターの成長や変化を感じているよう。

クリスは「第1作ではカークはまだまだ未熟で無鉄砲なところが多かったよね(笑)」と“若気の至り”を認めつつ、カークに訪れる“変化”についてこう語る。
「今回はキャプテンになってしばらく経っているという設定。今度はそこにあぐらをかいて甘えているというところもあるんだけど(笑)、危機に直面する中で自分の弱さや脆さを露呈することになるんだ。そこで自分自身とどう向き合っていくのか? その成長が描かれていると思うよ。ヒーローがこれほど弱さをさらけ出すというのは俳優としても非常に演じ甲斐を感じる部分だったよ」。

一方のザッカリーは、スポックが感じる葛藤に言及する。
「過去のシリーズを含め、歴史的に見てもスポックはバランスの取れた視点を備えたキャラクターと言える。でも彼は自分自身の中に“人間味”があることを認め、葛藤するんだ。これは過去のスポックとの大きな違いと言えると思う。前作で初めて葛藤を覚え、今回はそこから少しずつ心を開こうと一歩前へと進む。俳優としてのやりがいで言うなら内面の葛藤を表現するというのはすごく興味深いことだよ。さらに今回は、内面だけでなく肉体を駆使してアクションを披露している。大変な撮影だったけど、それが報われたと思うし、キャラクターの殻を破ることができたと思う」。

正反対の性格のカークとスポック同様に、クリスとザッカリーも一見すると正反対のタイプに思えるが、互いについて語るとき、苦楽を共にする中で培われた親密さと信頼、そして何よりお互いへの深い敬意がその言葉の端々から感じられる。

「ザッカリーがスポックを演じていて、何が最も素晴らしいか――」。それまで自分自身について聞かれても「あれ? 質問は何だっけ…?」とちょっぴり眠たそうに、そして照れくさそうにとぼけた口調で語っていたクリスが明らかに語気を強める。

「スポックはその性格上、表情や言葉での感情表現が非常に限られるんだ。その設定上の狭い範囲を精一杯に駆使してスポックの感情の揺れや葛藤を最大限に表現しようとしているのは本当にすごいことだよ!」。

一方、ザッカリーに「クリスを見ていてカークらしいと感じるところは?」と尋ねると、眉間にしわを寄せてしばし考え込む。
「難しいね。と言うのも、僕は撮影現場以外の場所でのクリスのこともよく知っているから。カークにせよスポックにせよ、ある意味で典型的な色付けをされたキャラクターであり、白黒ハッキリしているけど、実際の人間はもっとグレーの部分を持ってるものだろう? クリスを見てカークらしさを感じる部分も、逆にカークからクリスっぽさを感じるところもあるけど、僕は役を離れてクリスといるときに、それ(=キャラクター)以上の数えきれないほど多様なクリス自身が持つ資質というのを目にしているからね」。

すでに日本での公開を前にシリーズ第3弾の製作も決定した。これほどの大作、世界中の人々に知られた人気シリーズへの出演するということは、2人のキャリアの中でどのような重みや意味を持っているのだろうか? クリスは「同じキャラクターと何年も付き合うというのは非常にユニークな経験だよ」と楽しそうに笑みを浮かべる。

「長い分、プライベートも含めた自分自身の経験が役作りに影響し、役にも反映され、少しずつ役が変化していくというのは客観的に見てもすごく面白いよ。僕自身、前回のカークと今回のカークをまるで別人のように感じることもあるんだ。キャリア全体で見たら、このシリーズからものすごい影響を受けたし、何よりかけがえのない友人を手に入れられたのが嬉しいね」。

ザッカリーもクリスの言葉に頷きつつ、例えばTVシリーズなどと違い、少しのインターバルを置いて次の作品の製作に入るという点の面白さを明かす。

「長く同じ役を演じるということはもちろん、少し時間を置いてまたやれるというのは俳優にとっては特異な経験だし、ありがたいことだよ。やはり前作の映像を見ると『まだまだ子どもだな…』って思うし(笑)、今回、少しは成熟度が増したんじゃないかな? この4年間でのそれぞれが違う作品の現場で経験、人生の旅路がキャラクターに反映されていると思うよ。ちなみに次回作は、今回ほど間を空けずに撮影することになるらしいね。あと数年で僕は40に手が届くけど、次回作でも成長を見せられたらいいんだけどね(笑)」。
《photo / text:Naoki Kurozu》

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