【インタビュー】ジェームズ・マカヴォイ、憧れのダニー・ボイルとの初仕事に大興奮

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ジェームズ・マカヴォイ『トランス』/Photo:Shu Tomioka
  • ジェームズ・マカヴォイ『トランス』/Photo:Shu Tomioka
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  • 『トランス』-(C) 2013 Twentieth Century Fox
  • 『トランス』-(C) 2013 Twentieth Century Fox
  • 『トランス』-(C) 2013 Twentieth Century Fox
  • 『トランス』-(C) 2013 Twentieth Century Fox
  • 『トランス』-(C) 2013 Twentieth Century Fox
『トレインスポッティング』『スラムドッグ$ミリオネア』『127時間』など、スタイリッシュな映像とポップな音楽を融合させ、独特な世界観を生み出すイギリスの鬼才ダニー・ボイル。ロンドンオリンピック開会式の演出も手がけたボイル監督が、最新作『トランス』で描くテーマは“記憶”だ。

今回主演に選ばれたのは、『つぐない』『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』に出演し、「Empire」誌から“今の時代を代表する最高のイギリス人俳優”と絶賛されたジェームズ・マカヴォイ。「ボイル作品の出演は夢だった」というマカヴォイが、ボイル監督と本作の魅力を熱く語ってくれた。

「『シャロウ・グレイヴ』か『トレインスポッティング』を観たとき、僕はまだ学生だった。俳優になっていなかったんだよ。だからあんなに奇抜なストーリーを語る人と、一緒に仕事ができるなんて想像もしなかった。俳優を始めた頃は、どんな仕事でも手に入るだけで運がいいと思った。それなのに彼ほどの素晴らしい監督と仕事ができるなんて、申し訳ないくらいだよ(笑)。映画製作の世界で、彼のような人は少ないからね」と、憧れの監督の作品に出演できたことを興奮気味に話し出す。

「ダニーは映画を作るたびに、とても異なった世界観を創り出す。テーマ・音楽・舞台・ストーリーの中心となる人々も、まったく違うんだ。それでいて“これはダニー・ボイル作品”だと強く感じる。何故なら彼の作品には共通するものがあるからだよ。それは“妥協せずに果敢に挑む姿勢”と“ストーリーを伝えたいという熱意”。いまの映画界はとても保守的だけど、ダニーは違う。彼の作品に出演できて、僕は本当に運がいい。ラッキーだよ」とボイル監督の話を始めたら、もう止まらない。

マカヴォイは、俳優になる以前から憧れていたボイル監督を「スタッフやキャストの能力を最大限に引き出せる人」といい、「ジムで運動していて、いい数値が出せるときのよう」と説明する。

さらにボイル監督は、撮影を終えるのが早いそうだ。「監督として大成功を収めているんだから、大金をかけてゆっくり撮影することもできるはずだけど、どういう理由かダニーは短期間で撮りたがる。1日に撮るショットの数はハンパないよ。でも、そのおかげで映画に勢いが出るんだ。現場も楽しくて、誰でも自由に発言できるんだよ。悪いアイデアは却下されるけどね(笑)。緊張感を保ちながら、人を育てようとする姿勢は素晴らしいと思う」とまたもや絶賛。

本作でマカヴォイは、“記憶喪失に陥った男”という難役に挑み、自身のスコットランドのアクセントのまま、主人公・サイモンを演じている。「この物語は思いがけない出来事の連続だ。観客は全く先の展開が読めないだろうし、結末には驚愕するだろうね。演じる側としてもヒントを与えるわけにはいかないから、後半になって改めて“兆し”に気づいてもらえるような演技をしたよ。“そういえば…”って感じにね」。

「それから、ひとりの人間として物語を進行することを心がけたんだ。彼の性格や、彼がいる状況をきちんと演じることで、物語に現実味が帯びる。それに演じる僕自身もリアルに感じられるんだよ」。

本作では消えた名画を探すため、催眠療法を使ってサイモンの記憶を辿ることになるが、マカヴォイ自身も催眠療法を試したことがあるそうだ。「僕が試したときにはうまくいかなかったけど、催眠療法は信じているよ。すべての場合ではないが、さまざまな段階で効果があるものだと思う。人間の心にある潜在意識とコミュニケーションを取る手段だよ」。

また“潜在意識”と“意志”を繋げることは可能だと話す。「微動だにせず、じっと立ち、重りをつけた紐を手に持って、左右に動けと念じてごらん。紐は動き出すよ。自分では意識していなくても、脳の潜在意識に働きかけているんだ。脳の意識のある部分は、体を動かさないようにしている。催眠療法によるトランス状態で同じことをしても成功すると思う。僕は催眠療法を本物だと信じているし、さまざまな利用法があるはずだ」。

完成した映画を観たマカヴォイは、「いい意味で裏切られた」と語る。
「ダニーの映画だから、ドキッとさせるような挑戦的な作品になるとは思っていたけど、想像を遥かに超えていた! 一般的に、脚本と完成した映画は同じではない。たとえ完璧で素晴らしい脚本でも、映画化するプロセスでいくつかの大切な要素が新たに導入されていく。映画は作られている過程で独立した生命を持ち始めるんだ。編集で脚本が変わることもあるよ。本作の場合、完成した映画は脚本の何倍もリアルだった。精神的で入り組んだものを題材にしているから、脚本との違いは大きいよ。それになんといってもダニー・ボイルの作品だからね!」。
《text:cinemacafe.net》

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