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山田洋次、黒木華の割烹着姿を「日本一似合う」と大絶賛!

山田洋次監督・最新作『小さいおうち』の完成披露試写会が11月28日(木)に行われ、山田監督に主演の松たか子を始め、黒木華、吉岡秀隆、木村文乃、妻夫木聡、倍賞千恵子が上映前の舞台挨拶に登壇した。

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黒木華/『小さいおうち』完成披露試写会
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山田洋次監督・最新作『小さいおうち』の完成披露試写会が11月28日(木)に行われ、山田監督に主演の松たか子を始め、黒木華、吉岡秀隆、木村文乃、妻夫木聡、倍賞千恵子が上映前の舞台挨拶に登壇した。

直木賞に輝いた中島京子の同名小説の映画化。東京のモダンな赤い屋根の家で起こる“事件”と、徐々に戦争へと傾いていく時代背景が女中・タキの目を通じて語られていく。

82作目の監督作のお披露目を迎えた山田監督は「昨日は心配で、いい年して眠れませんでした。判決を聞く被告のような気持ちです」と意外な心の内を告白。それでも「スタッフ一同、心を込めて作ったことだけは間違いありません」と語る。

“小さいおうち”の若奥さま・時子を演じた松さんも「眠れずに今日、二度寝をしてしまい、ギリギリに出ました(苦笑)」と緊張を明かす。9年ぶりの山田監督作品への出演となったが、現場で起きたある“事件”を暴露。

「直接見てはいないんですが、華ちゃんと向かい合って会話するシーンで、斜め後ろの監督がいるところからドンドンと音が聞こえてきたんですが、監督が地団駄を踏んでる音でした。地団駄を踏む人を実際に見たことはなかったんですが、(監督が)自分に夢中で熱さを持って現場にいるというのがすごく健康的だなと思いながら音だけ聞いてました」と明かした。

女中・タキを演じた黒木さんは劇中では割烹着を着ているが、監督はこれを「日本一でしょうね、この人の割烹着姿は」と大絶賛。黒木さんは「平成生まれなのに…(苦笑)。でもありがたいです」とニッコリ。

主演女優と監督が眠れないほど緊張する中で「ぐっすり眠りました」と語るのは、現代のパートで年老いたタキに自叙伝を書くように勧める親族の青年役を演じた妻夫木さん。『東京家族』に続いて2作連続で山田組出演となったが「嬉しかったです!」と満面の笑みを浮かべる。

「前の『東京家族』を撮っているときに、山田監督から『次も』と直々に言っていただき、嬉しくて親に電話しちゃいました」と喜びを明かす。完成した作品についても「素晴らしい作品です。僕も観終わって監督に『これは素晴らしいですよ!』とあたかも自分が出ていないかのように語ってました」と自身のほどをうかがわせる。

一方、なぜか終始自信なさげなのが『男はつらいよ』シリーズを始め、山田組の常連でもある吉岡さん。開口一番「僕は自信ありません」と宣言し、「なんだかいまだに反省の日々で夜中に目が覚めたりします」と苦笑交じりにふり返る。現場で監督について「(山田組は)修行みたいなもの。それは大変です。監督が演じる時子さんとお芝居している方が長かったくらい」と細かく演技指導を受けたことを明かした。

そんな吉岡さんを「元息子」と呼ぶのは、『男はつらいよ』シリーズで長年、吉岡さんの母親役を演じてきた倍賞さん。「久しぶりの山田監督の作品で緊張しながら参加してました」と述懐する。

山田監督との付き合いは半世紀に及ぶが「撮影は朝9時に始まって5時が定時なんですが、ある日、3時くらいに監督が『腹減ったからもう止めようか』と言い出したことがありました(笑)。監督はお腹が減ると機嫌が悪くなるし、お肉を食べるのが好きなので、元気がないときは肉を食べさせるんです」と語る。

本作はタキが自叙伝に書く形で家族の“秘密”が描かれるが、監督と倍賞さん間の秘密は? という問いには「秘密はあるけど、秘密だから言わないわ」と意味ありげにニッコリと微笑んでいた。

『小さいおうち』は2014年1月25日(土)より公開。
《シネマカフェ編集部》

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