【玄里BLOG】グザヴィエ・ドラン監督『マイ・マザー』

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伝説の始まり、そんな予感がする。

グザヴィエ・ドラン。

子役出身の俳優で17歳で自らメガホンを取り長編処女作『I killed my mother』(邦題:マイ・マザー)でカンヌ映画祭で三冠受賞。


続く二作目『胸騒ぎの恋人』三作目『わたしはロランス』』もカンヌに出品。カンヌがなんぼよ、と言われるかもしれませんが冠に負けない才能だと思う!


※一作目と三作目は都内だと渋谷アップリンクで公開中です。


『マイ・マザー』鮮烈な映像美にやられました。綺麗!かっこいい!面白い!
思春期と、ゲイ特有の繊細さ――私はゲイになったことはないのであくまでイメージの中の、ですが。そして差別の意識は1mmもありません。クリエイティブな感覚や洞察に対しては尊敬があるくらいです。――でピークに達した鋭敏さと苛立ちが、光ってる。

独特と感じるか 共感するかは 人それぞれだと思うけど私の中では結構「あるある」だったなあ。


私も学生時代よく言われた。「ここ(実家)はホテルなの?」とか「君は変わってるから」とか授業中に母親が結構はじけたファッションで教室に入って来てなんかすっごい恥ずかしかったこととか。友達の親が羨ましく思えたり。

約束したのに次の日に駄目、って言ったり。もうそれは、私からしたら「嘘つき!」ってなる訳ですよ。大人ってなんて理不尽なんだろうと思ったし子供ってだけでなんて不利なんだ、と思った。

でも確かに自立もしてないし掃除も洗濯もまともにしたことのない中高生が「一人暮らしする!」って言ったところで…ね。きっとうちの親も「どうしようもない子」って呟いてたんだと思います。


ドランが凄いのは ちゃんと親側の気持ちも描いているところ。最愛の息子に反抗される母親の寂しさもちゃんと紡いでいる。だから、思春期で多感な子供の エゴな作品で終わらないところが美しいのです。

なんなんでしょうね。自分を産んでくれた、絶対的に自分と切り離せないもの、愛することが最初から決まってたような人への反抗心って。未だに分かりません。親になれば分かるのかな。

でも確かなのは素直に「愛してる」って、たとえ言葉にしなくても優しくて無邪気な何かで結ばれた時間があった、ということ。


私がウォン・カーウァイ好きだからかもしれないけどハイスピードの使い方と音楽の旋律が似てる気がしました。だからもうぞっこんなの。

あらすじを書くのがどうも苦手なので
この作品の秀逸なキャッチコピーを残しておきます。

At 6years old, “Mommy I love you!”
At10years old, “Mom, Whatever”
At16years old, “My mom is so annoying”

and

At 17years old,“I killed my mother.”

“6歳のころ『ママ、愛してる!』
10歳のころ『母さん、あーどうでもいい』
16歳のころ『うちの母親マジムカつく』
そして17歳、『僕は母を殺した』”


この映画を今の時期に見れて良かったと思うのは私の年齢がこれから母親になるくらいなのとまだ子供のころの記憶も鮮明なのとで、どちら側にも感情移入できたところかな。だから、自分やドランと同年代のひとたちにすごく見て欲しいです。あとフランソワ・トリュフォーの「大人は分かってくれない」が好きな人へ。


フランソワ・トリュフォーとか グザヴィエ・ドランって。
名前が格好いいもんな。名前が勝ってるよ既に。


玄里

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《text:Hyunri》

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