【シネマVOYAGE】目線が変われば、世界は優しく温かい…少女の視点で描く『メイジーの瞳』

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オナタ・アプリール(メイジー役)/『メイジーの瞳』-(C) 2013 MAISIE KNEW, LLC. ALL Rights Reserved.
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  • 『メイジーの瞳』-(C) 2013 MAISIE KNEW, LLC. ALL Rights Reserved.
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ふだん目にしている風景であっても、子どもの目線で見たり歩いたりすることで、違う風景が目に飛びこんでくる。言ってみれば、それは視点を変えることで日常に生まれる“小さな旅”。子どもになったつもりで、しゃがんで街ゆく人の足元を眺めてみる、いつもは覗かない場所を覗いてみる、空を見上げてみる…そんな小さな旅はきっと新しい気づきを与えてくれるはず。

今回、【シネマVOYAGE】で紹介するのは、そんなふうに目線を変えることで見えてくる世界を描いた“家族”のお話『メイジーの瞳』

ニューヨークに暮らす6歳のメイジー(オナタ・アプリール)は、両親の離婚で家族が2つになり、10日おきに父・ビール(スティーヴ・クーガン)の家、母・スザンナ(ジュリアン・ムーア)の家を往復する生活が始まる。けれど、アートディーラーの父はニューヨークにいないことも多く、メイジーの面倒を見るのは以前メイジーのシッターで今はビールと結婚したマーゴ(ジョアンナ・ヴァンダーハム)。

一方、ロック歌手の母もバンド活動やツアーに出て不在のことが多く、彼女の新しいパートナーのリンカーン(アレキサンダー・スカルスガルド)がメイジーの良き友だちだ。不安ながらも自分の置かれた環境を素直に受け止め、さらには傷ついた大人たちをいたわる優しさを持っているメイジー。本当に強くてたくましくて、愛おしい。彼女の目線に入ってくる大人たちの身勝手さが情けなくなるほど、6歳の少女は大人たちが思っている以上に大人なのだ。

身勝手な大人たち──決して自分の子どもを愛していないわけじゃない。でも、自分のことが優先になってしまうという悲しい現実がそこにある。見えてくるのは、いつもと違う風景だけじゃない。現代社会の家族の在り方も浮き彫りに。一度は愛し合った男女がずっと一緒にいられたらそれがベストだろうけれど、人生うまくいかないことだってある。だから、メイジーは自分で“自分の家族”を決めることにする。それは、とても自由な発想で、とても自然な家族の在り方だった。

愛するってどういうことだろう、いたわるってどういうことだろう、本当に一緒にいたいのは誰だろう。この映画には、大好きな人を温かく包み込むヒントがたくさん散りばめられている。

大好きな人と一緒なら、電車に乗って出かけることも、公園に行くことも、レストランやカフェに行くことも6歳の少女にとってはとびきり楽しいもの。そして、小さな旅から大きな旅へ。メイジーは大好きな人と列車に乗って新しい人生の旅に出る。彼女の目線になることで見えてくるその世界は、とても優しく温かい。

『メイジーの瞳』はTOHOシネマズ シャンテ、シネマライズほか全国にて順次公開中。
《text:Rie Shintani》

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