“大統領の裏側”とアメリカの歴史描く映画3本…世界が注目する理由

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(左)『フルートベール駅で』-(C) 2013 OG Project, LLC.  All Rights Reserved./(中央)『大統領の執事の涙』-(C) 2013,Butler Films,LLC.All Rights Reserved./(右)『それでも夜は明ける』-(C) 2013 Bass Films, LLC and Monarchy Enterprises S.a.r.l. in the rest of the World. All Rights Reserved.
  • (左)『フルートベール駅で』-(C) 2013 OG Project, LLC.  All Rights Reserved./(中央)『大統領の執事の涙』-(C) 2013,Butler Films,LLC.All Rights Reserved./(右)『それでも夜は明ける』-(C) 2013 Bass Films, LLC and Monarchy Enterprises S.a.r.l. in the rest of the World. All Rights Reserved.
  • 『フルートベール駅で』ポスター -(C) 2013 OG Project, LLC.  All Rights Reserved.
  • 『フルートベール駅で』-(C) 2013 OG Project, LLC.  All Rights Reserved.
  • ライアン・クーグラー監督/『フルートベール駅で』-(C) 2013 OG Project, LLC.  All Rights Reserved.
  • 『フルートベール駅で』-(C) 2013 OG Project, LLC.  All Rights Reserved.
  • オクタヴィア・スペンサー/『フルートベール駅で』-(C) 2013 OG Project, LLC.  All Rights Reserved.
  • 『大統領の執事の涙』-(C) 2013,Butler Films,LLC.All Rights Reserved.
  • 『大統領の執事の涙』-(C) 2013,Butler Films,LLC.All Rights Reserved.
2013 年サンダンス映画祭にて「作品賞」と「観客賞」をW受賞という快挙を成し遂げ、カンヌ国際映画祭でも「ある視点部門フューチャーアワード」を受賞した映画『フルートベール駅で』。

「オバマ大統領就任の裏で起こった、全米で社会現象となった事件を新たな視点で描きたいと思った」と語るのは、27歳の新人ながら本作の監督を務め、先日、来日を果たしたライアン・クーグラー監督だ。いま日本では、本作のほかにも“大統領の裏側”に迫った映画が続々公開される。

2009年元旦、 3才の娘 を残し、無抵抗なまま警官により射殺された黒人青年がいた。享年22。新しい年を迎え、歓喜に沸く人々でごった返すサンフランシスコのフルートべール駅のホームで、オスカー・グラントは白人の警官に銃で撃たれたのだ。丸腰の彼は、何故このような悲惨な死を迎えなければならなかったのか――。『フルートベール駅で』は、彼が事件に巻き込まれる前の“人生最後の日”を描く。

全米わずか7館のスタートから1,063館に拡大公開となる異例の大ヒットで、社会現象となった本作。アメリカの映画評論サイト「Rotten Tomatoes」でも“94%”という好評価をマークしている。オスカーを演じるのは、『クロニクル』のマイケル・B・ジョーダン、『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』でオスカーを受賞したオクタヴィア・スペンサーが母親役で共演する。

本作の“日本最速上映”と合わせて行われたティーチインで、クーグラー監督は、YouTubeでアップされた当時の現場の様子を目の当たりにしたことがきっかけとなり、映画化を決めたという。「自分はアートである映画を通して、この事件について何か新しい見方を見せるためにこの映画を作ろうと思いました」。

舞台となったカリフォルニア州オークランドは、“人種のるつぼ”と言われるほど多種多様な人種が集まる地域。アフリカ系アメリカ人が約36%ほどを占め、最も多い。奇しくも前年11月には米国史上初の黒人大統領となるバラク・オバマが当選したばかり、まもなく就任式を迎えるところに、この事件は起きた。

「まさに『フルートベール駅で』で描いた事件のタイミングで本当に辛かったです」と監督。「オバマが黒人初のアメリカ大統領に就任したにも関わらず、状況は良くなっておらず、政治的なレベルで快挙を成し遂げられても、本当に民衆の変化はまだまだこれからだと思います」と語り、本作で描いた“事実”が、人々を考えさせるきっかけとなるように願っていることを明かした。

また、オバマ大統領といえば現在、日本でもヒットを記録している『大統領の執事の涙』でもクローズアップされている。

本作は、『プレシャス』でアカデミー賞に輝いたリー・ダニエルズ監督の最新作であり、全米興行収入3週連続第1位という快挙を達成。いち早く鑑賞したオバマ大統領が、「目に涙あふれた」との感想を残したことも話題となった。

南部の大農園を飛び出し、ホテルの見習いボーイからアイゼンハワー、ケネディ、ジョンソン、ニクソン、フォード、カーター、レーガンと7人もの大統領に仕えることになった黒人の執事セシル・ゲインズの視線を通して描かれる。彼は、目の前で時代が大きく揺れ動く中を忠実に働きながら、一人の“夫”として“父”として家族と向き合っていく。

本作には、オスカー俳優のフォレスト・ウィテカー始め、オプラ・ウィンフリー、ジョン・キューザック、ジェーン・フォンダ、アラン・リックマン、ロビン・ウィリアムズといった錚々たる俳優陣に加え、マライア・キャリーやレニー・クラヴィッツと、ダニエルズ監督の盟友ともいえるミュージシャンが出演していることにも注目。しかも、主人公のセシルを務めたウィテカーは、『フルートベール駅で』の製作者でもある。

また、製作にブラッド・ピットが名乗りを上げ、自ら出演するほかキウェテル・イジョフォー、マイケル・ファスベンダー、ベネディクト・カンバーバッチ、ポール・ダノといった超豪華キャストたちが競演する『それでも夜は明ける』(3月7日公開)もその一つ。

『SHAMEーシェイムー』のスティーヴ・マックィーン監督がメガホンを取り、ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門では「作品賞」を受賞、3月2日(現地時間)に行われるアカデミー賞には「作品賞」「監督賞」ほか9部門にノミネートされている注目作だ。ブラッドは、オバマ大統領と縁戚関係にあることも知られている。

本作もまた、南部の綿花の大農園が舞台。1841年、生まれてから一度も奴隷だったことがない“自由黒人”のソロモン・ノーサッブが、ある日突然、拉致され、“奴隷”として遠く見知らぬ地へ売られてしまう。そこでは、狂信的な選民主義者・エップスら白人たちによる容赦ない差別と暴力が待っていた…。

こうして不思議なタイミングで公開される3本。黒人監督やスタッフのもとに、ハリウッドを代表する名優たちが集まっていることにもぜひ注目してみて。

『大統領の執事の涙』は全国にて公開中。

『それでも夜は明ける』は3月7日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。

『フルートベール駅で』は3月21日(金・祝)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。
《text:cinemacafe.net》

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