【MOVIEブログ】初高座を含む徒然日記

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不定期日記の続き。

【4月14日(月)】
週が明けて、気が付いてみると、明日の15日から今年の東京国際映画祭のコンペティションの作品募集が始まる! 自分の心の準備が追い付いていなくて焦るのだけれど、とにかく気合いを入れよう。たくさん応募がありますように。今年もよい出会いがありますように。

【4月15日(火)】
午前中は定例会議。午後は早めに職場を出て、某所にて日本映画の試写。夜は、お稽古(詳細後述)。

【4月16日(水)】
午前中は会議で、午後も会議。会議多いなあ。

夕方は17時半に職場を出て、イイノホールへ向かう。外配協(外国映画輸入配給協会)が、1年でめざましい実績を残した配給会社を表彰する「優秀外国映画輸入配給賞」の授賞式とパーティーへ。受賞した各社さんにご挨拶しつつ、特に、東京国際映画祭でも上映した『ハンナ・アーレント』を大ヒットさせたセテラのY社長には、日頃よりとてもお世話になっていることもあり、深々と頭を下げて受賞のお祝いを申し上げる。奨励賞受賞、本当におめでとうございます!

【4月17日(木)】
終日会議。夜は仕事のDVD。

カンヌのコンペのラインアップが出るので、記者会見の中継をネットで見る。おおっ、ゴダールはコンペか! とか、河瀬監督ウワサ通り! とか、少し盛り上がる。でも、東アジアの存在感の薄さには戸惑う…。韓国も中国もコンペに入っていないのは、つまらんなあ。

【4月18日(金)】
本日は会議は少なめ。夕方に大手映画会社に赴き、今年のラインアップについて伺う。夜は、業界の同い年の会という主旨で、珍しいメンバー5名で会食。タメ年というだけで、初対面でも何か共有している気がしてしまう。とても話しやすい。不思議だ。この感覚は年を重ねれば重ねるほど効いてくるのだろうな。

【4月19日(土)】
緊張前日。朝に洗濯してアイロンかけて、8キロランニングして、午後は職場に行って少し仕事。夜は、2時間半ほどカラオケボックスにこもり、最後の自主稽古。

【4月20日(日)】
さて、稽古ってなんだ、ということですが、数年来の落語好きが高じて、ついに今年の1月から落語教室に通っておりました。自分でやりたくてしょうがなくて。教えて下さるのは、「立川談志が最後に認めた真打ち」である立川談修師匠。家元談志の教えが談修師匠を通じて自分に入ってくるかと思うと、もう頭がクラクラするくらい興奮と幸せ。

柳家と立川流において、最初に教わるのは「道灌」であるというのは知識として知っていたので、僕も落語を自分でやる時は最初は「道灌」だと決めていました。太田道灌と山吹伝説のお話。登場人物が少なくて、会話のリズムを体得するのに適した噺であるとのこと。

1月に着物一式を買い、2週に1回のお稽古が3か月。もう本当に心の底から楽しくて、稽古日が来るのが待ち遠しくてしょうがない。電車に乗っていてもランニングをしていても、常にブツブツと稽古してしまう始末で、まさに我を忘れるというのはこういう状態を指すのでしょうね。

そして、3か月が経ち、ついに発表会! 素人落語を知り合いに聴かせるのは申し訳ないので、周りには報せないでいようと思っていたら、教室の主催者の方から「初高座は人生で一度きりなので、一生の思い出になりますよ。大事にした方がいいですよ」と言われ、んー、なるほど。それもそうだ。心を改めて、フェイスブックで告知してみたら、反応がすごい。どうなってしまうのか…。

ということで、いよいよ当日。門前仲町の古石場文化センターの和室が会場。かなり広い! 集合時間の11時を目指して赴き、座布団並べたりして会場の準備のお手伝いをしつつ、徐々に緊張はピークへ。

13時。8名ほどの教室仲間の先陣を切って、僕はトップバッターで登場。出囃子が鳴り始めた瞬間の緊張感は近年経験したことが無かったものだけれど、これほど緊張が楽しいと思ったこともない!

18分くらいかけて渾身の「道灌」を無事披露。何とかなったかな? あまり噛むことも、途中で忘れることもなく出来たのだけれど、ところどころ速かったり遅かったりでテンポが一定しないし、決めのセリフのタイミングも悪いし、登場人物の声の使い分けは全く出来てないし、ああ、もっともっと稽古したいっ。

でも、たくさん駆けつけてくれた知り合いのみなさんが大いに笑って下さったので(本来そんなに笑える話ではないのだ)、とても気持ちよく話せた! 来て下さったみなさま、苦行に耐えて下さって本当にありがとうございました!

本当に、気持ちよくて、楽しくて、話が終盤に差し掛かると、ああもうすぐ終わっちゃうよ、と残念な気持ちになってしまったほど。あのままずっと高座に座っていたかった!

僕は学生時代に競技スキーをやっていたのだけれど、落語の緊張感は、スキーの試合の緊張感とよく似ている気がする。スタートしたら自分一人しか頼りにならず、ちょっとでも失敗したら立て直すのは難しい、という緊張感。

そういえば、長年やっていた競技スキーも、近年のランニングやトライアスロンも、そしてこの落語も、のめりこむのは全部ひとりで完結するものだということに、いまさらながら気づいてしまった…。団体競技が苦手なわけでは全くないつもりなのだけれど、映画を見る、という生業もひたすら一人の作業なわけだし、何故かそういう人生になっているなあ。

ということで、初高座が無事終了。その後の至福の打ち上げを含めて、確かに、一生の記念になる日となった! もちろん、落語教室は継続し、今後も通うつもり。さあ、次は何を覚えようかな。

【4月21日(月)】
いささか抜け殻。カンヌ準備に本腰を入れないと!
《矢田部吉彦》

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