【カンヌ国際映画祭】トミー・リー・ジョーンズ、新監督作で描いた「題材は女性」

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トミー・リー・ジョーンズとヒラリー・スワンクら出演女優たち/『THE HOMESMAN』 in 第67回カンヌ国際映画祭/(C) Getty Images
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  • トミー・リー・ジョーンズ/『THE HOMESMAN』 in 第67回カンヌ国際映画祭/(C) Getty Images
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開催中の第67回カンヌ国際映画祭。今年の特徴としては俳優の監督作が多いことだ。その中でも一番の大物であるトミー・リー・ジョーンズの監督・主演作『THE HOMESMAN』(原題)の公式上映が5月19日(現地時間)に行われ、ジョーンズは大きな喝采を浴びた。

映画の舞台は19世紀半ばのアメリカ西部。開拓地ネブラスカの過酷な生活で精神を病んでしまった3人の女性を、孤独な女農場主ヒラリー・スワンクと、縛り首になりかけていたトミー・リー・ジョーンズが、遠く離れたオハイオの教会まで送り届けることになる。

強面の印象が強いジョーンズだが、記者意見では映画の好評を受けて笑顔を見せた。映画は一見、西部劇のようでありながら、女性への理解に満ちたドラマであり、アメリカの歴史の暗部を描いている。

ジョーンズは「映画を作るにあたってジャンルを考えたりはしなかった。ただアメリカの隠された歴史を、独自の視点で描きたいと思っただけだ。馬や幌馬車は出てくるけれど、ヒーローはいない。この映画の題材は女性だ。それも精神を病んだ女性なんだ」と語った。

また、男の中の男ともいえる彼が女性映画とも言えるテーマに取り組んだ理由について女性記者に聞かれ「この会場にいる女性で、性別のせいで何らかの差別を受けたり、自分を卑下してしまったことのない人などいないと思う。その理由と、その歴史に私は興味があるんだ」と答えると、女性たちから大きな拍手が沸き起こった。

またプロデューサーを務めたリュック・ベッソンは「アメリカにこんな歴史があったことをヨーロッパ人はほとんど知らない。開拓時代とはここまで過酷なものであり、アメリカン・ドリームが生まれる前に何があったのかを知ることができた」と語った。

ジョーンズは監督作『メルキアデス・エストラーダの三度の埋葬』で2005年に「男優賞」と「脚色賞」を獲得しているが、今回もかなり大きな賞を狙えそうだ。まだ日本配給が決まっていないが、ぜひ追い風になるよう受賞を期待したい。

第67回カンヌ国際映画祭は5月25日(現地時間)まで開催。
《photo / text:Ayako Ishizu》

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