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【雅子BLOG】フランス映画祭2014、閉幕、また来年!

6月27日(金)に開幕したフランス映画祭もあっという間に閉幕しました。憂鬱な梅雨空に負けず、連日、有楽町朝日ホールに通いました。土曜日は朝イチで『バベルの学校』、続いて

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6月27日(金)に開幕したフランス映画祭もあっという間に閉幕しました。憂鬱な梅雨空に負けず、連日、有楽町朝日ホールに通いました。土曜日は朝イチで『バベルの学校』、続いて『イヴ・サンローラン』の2本立て。日曜日は『間奏曲はパリで』、『ジェロニモ ー愛と灼熱のリズム』、『俳優探偵ジャン』と3本立てで鑑賞。最終日の昨日は午後から『スザンヌ』、『Fly Me to the Moon/邦題バツイチは恋のはじまり』を。久しぶりに映画三昧に明け暮れて、楽しくシアワセな4日間でした。

さて、観客賞が発表になりました。最終日、最終回の『Fly Me to the Moon/邦題バツイチは恋のはじまり』に決定! 昨年の『タイピスト!』、一昨年の『最強のふたり』に続いて、またまた明るいコメディ・ドラマが私たちを魅了したわけです。とにかく前向きでおもしろ可笑しく、鑑賞後はスカッとするようなフランス映画。この傾向はしばらく続きそうかな。

鑑賞後のQ&Aでは、来日した(!)主演のダニー・ブーンが登壇するや会場中、大きな拍手と笑いに包まれました。とにかく質問の答えが可笑しすぎる! 映画もさることながら、このQ&Aによって観客賞の票にプラスαがついたのかな、なんて思ったりして。笑いは人々をシアワセな気持ちにするんだと再確認したひとときでした。

私が個人的に好きだったのは、今秋(今冬?)に公開が決まっている『バベルの学校』。今回、唯一のドキュメンタリーですが、フランスの教育を扱う映画(フィクションにしろ、ドキュメンタリーにしろ)は、もはやひとつの重要なジャンルと言ってもいいのではないでしょうか。『ぼくの好きな先生』、『ちいさな哲学者たち』、『パリ20区、僕たちのクラス』などなど。またひとつ、素敵な映画が誕生しました。公開が近くなったらまた改めてご紹介したいと思います。鑑賞後のQ&Aでは、監督と映画に出演していた先生も登壇して感激! 会場からもあたたかい拍手で大歓迎でした。

それから、もちろん『イヴ・サンローラン』は、今回、最も楽しみにしていた作品のひとつで、その期待を裏切らない素晴らしい映画でした。若きサンローランを演じたピエール・ニネが本当にそっくりで、思わず、おお、と思ってしまった。そのしっかりした演技はクレジットにあるように、コメディ・フランセーズ所属だと知って納得。サンローランの公私ともに支えたパートナーのピエール・ベルジェを演じたのもやはり演技の巧いギョーム・ガリエンヌ(彼も同じくコメディ・フランセーズ所属)。七変化で自在に魅せるガリエンヌはベルジェの役をしっかり演じていました。サンローランというフランスが誇るブランドの史実を知るにはいい機会で、服飾関係の人のみならず、若い人にも是非とも観てもらいたい作品です。ラストのデフィレのシーンでは感涙。芸術的なサンローランの封の数々とともに、マリア・カラスの美声がいつまでも心に残りました。この映画も9月に公開が決まっています。私ももう一度観るつもり。これもまた改めて。

それと、『俳優探偵ジャン』もサイコーに面白かったですね。売れない俳優が予審判事の事件現場を再現し、検証するための死体の役という奇妙な仕事を引き受け、殺人事件の真相に迫っていくというストーリー(これだけですでにオカシイ)。ジャン=ポール・サロメ監督の巧妙な脚本と演出の元、ベルギーのコメディアンのフランソワ・ダミアンの面白さ、演技の深さが絶妙です。サスペンスとコメディがいい具合に混じり合い、どんどん引き込まれていきました。この映画は配給が決まっていないので、今のところ日本では観ることはできないけれど、是非とも日本公開が決まるといいなあ。華麗な映画の印象が強いサロメ監督の初コメディ、新境地です。次回作も観たい。

というわけで、今年もフランス映画祭が終わりました。と同時に上半期が終わり、今日から7月、下半期がスタートしました。豊かなフランス映画の余韻を味わいつつ、下半期も素敵な映画に出会えますように。フランス映画祭は、また来年、merci !!!
《text:Masako》

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