作家・辻村深月はなぜ女性に愛されるのか? 担当編集者が語る“救われた感”

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辻村深月・原作の映画『太陽の坐る場所』に出演する、水川あさみ&木村文乃/(C)2014「太陽の坐る場所」製作委員会
  • 辻村深月・原作の映画『太陽の坐る場所』に出演する、水川あさみ&木村文乃/(C)2014「太陽の坐る場所」製作委員会
  • 『太陽の坐る場所』 -(C)2014「太陽の坐る場所」製作委員会
  • 『太陽の坐る場所』 -(C)2014「太陽の坐る場所」製作委員会
  • 『太陽の坐る場所』 -(C)2014「太陽の坐る場所」製作委員会
  • 『太陽の坐る場所』 -(C)2014「太陽の坐る場所」製作委員会
  • 『太陽の坐る場所』 -(C)2014「太陽の坐る場所」製作委員会
  • 『太陽の坐る場所』 -(C)2014「太陽の坐る場所」製作委員会
「冷たい校舎の時は止まる」や「鍵のない夢を見る」で知られるミステリー作家・辻村深月の人気小説を、水川あさみ、木村文乃、三浦貴大ら豪華キャストを迎え映画化される『太陽の坐る場所』。弱冠32歳にして直木賞を受賞し、メフィスト賞、吉川英治文学新人賞など数々の賞を受賞する気鋭の女流作家・辻村さんの魅力を、彼女の担当編集者たちが分析。女性たちから支持されるその理由とは?

本作の主人公は、学校中の人気を集め、クラスの女王として君臨していた響子(水川あさみ)。自分の立場も、好きな人も、友達すらも、欲しいものは何でも手に入ると信じていた完璧な高校時代。彼女の傍には、いつも、同じ名前を持つ同級生の“今日子”(木村文乃)がいた。完璧だった高校生活も終わりが近づいてきたあの日の出来事をきっかけに、光と影が逆転する。

高校卒業から10年――過去の輝きを失い、地元地方局のアナウンサーとして満たされない毎日を過ごす響子と、彼女とは対照的に、東京に出て誰もが憧れる人気女優として活躍する今日子。そんな2人の元にクラス会の知らせが届く。卒業以来、言葉を交わすことすらなかった2人がそこで再会を果たすのだが…。

辻村さん原作といえば、2012年に公開された松坂桃李・主演作『ツナグ』が大ヒットとなったが、「日経エンタテインメント!」(2013年12月号の記事)にて実施された、“映像化人気原作者ランキング”では数多いる大御所たちの中でも6位に入っている。

「別冊文藝春秋」編集部の担当者(「水底フェスタ」「朝が来る」など)はこんな言葉で彼女の魅力を語る。

「辻村作品は、誰もが避けようのない人生の痛みを描きつつ、決して登場人物も読者も見放さない。その痛みから目をそらすことなく、冷徹なまでの観察眼で見続けながら、その先の光あるところまで読み手を連れて行ってくれる──それは、辻村さんの、人間への深い愛に裏打ちされているのだと思います」。

繊細微妙なバランスで成り立つ高校時代を舞台とすることが多いが、そこで描かれる残酷な現実をまさに「光あるところまで読み手を連れて行ってくれる」という“救われた感”は大きな魅力だ。

本作のプロデューサーを務めた田辺順子氏も「辻村作品はどれも未来へのささやかな救いがある。この映画にも、過去を許したとき未来へ一歩踏み出せる、そんなメッセージを込めています」と語り、アソシエイトプロデューサーの新井真理子氏も「何度読み返しても、登場人物たちの違う顔がみえ、いつまでも読者を離さない。人間の言葉にならない様々な哀しみ、怒り、妬みが何層にも重なりあい、胸の奥を強くえぐられる。そして突然、清々しく渡る風に吹かれたような気持ちよさに生きていくことの愛しさを感じさせる」とコメントを寄せている。

過去の栄光、他人への羨望や嫉妬、そしてそれを諦め、どこかで妥協する…日常生活で誰もが抱え、誰もが目を背けがちなこの“痛い”感情を、辻村作品は優しく救ってくれるのだ。本作も、そんな「光あるところ」まで観客を連れて行ってくれるはずだ。

『太陽の坐る場所』は9月27日(土)より山梨にて先行公開、10月4日(土)より有楽町スバル座ほか全国にて公開。
《text:cinemacafe.net》

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