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“もうひとり”の自分から見つめ直す…ハル・ベリーら迫真の演技に注目

今年は奇しくも、スター俳優たちが1人2役で、いわゆる“二重人格”の役柄に挑む映画が相次いでいる。7月に公開され、スマッシュヒットとなったジェイク・ギレンホール主演『複製された男』は、

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『フランキー&アリス』 (c) 2009 F&A PRODUCTION SERVICES INC.All Rights Reserved.
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  • 『嗤う分身』-(C) Channel Four Television Corporation, The British Film Institute, Alcove Double Limited 2013
  • 『フランキー&アリス』ポスター (c) 2009 F&A PRODUCTION SERVICES INC.All Rights Reserved.
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今年は奇しくも、スター俳優たちが1人2役で、いわゆる“二重人格”の役柄に挑む映画が相次いでいる。

7月に公開され、スマッシュヒットとなったジェイク・ギレンホール主演『複製された男』は、“その謎が分からない”と公式HPにはネタバレOKのレビューページまで創設された。そして、この秋は、9月20日(土)公開のハル・ベリー主演『フランキー&アリス』、11月8日(土)公開のジェシー・アイゼンバーグ&ミア・ワシコウスカ初共演の『嗤う分身』と、いずれも映画ファンとしては見逃せない作品が続く。

役者の技量が試される演技と深遠なテーマが見応えあるだけでなく、見終わった後には自分でも気づいていなかったような新たな一面に気づいたり、自分自身について改めて見つめ直す機会を与えてくれる、この2作に迫った。

『フランキー&アリス』は、70年代のアメリカ、いわゆる“多重人格”=解離性同一性障害について、現在ほどの認知も、理解もなかった時代が舞台。No.1ストリッパーのフランキーの中にいる別の人格のアリスに、フランキーが乗っ取られそうになるという衝撃的な実話がベースとなっている。

ハル・ベリーは本作で、フランキーとアリス、さらには新たに出現したもうひとりの人格と、なんと1人3役を演じ分け、“アカデミー賞受賞作『チョコレート』を越える演技”と賞賛を受けて、ゴールデングローブ賞「主演女優賞」にもノミネートされた。

対する『嗤う分身』は、ロシアの文豪ドフトエフスキーの原作をもとに、英国の新世代の鬼才監督リチャード・アイオアディが映画化。ハリウッド若手No.1注目株のジェシー・アイゼンバーグとミア・ワシコウスカという初顔合わせのキャスティングが、早くも話題となっている。

内気で要領が悪くさえない男・サイモンの前に、ある日突然現れた同じ顔をした男・ジェームズ。サイモンよりも格段に優秀なジェームズの出現によって、次第にサイモンがその居場所を乗っ取られていくというストーリーだ。

2作には、もう1人の自分に乗っ取られるという共通点はあるが、アプローチの仕方が全く違う。『フランキー&アリス』は、解離性同一性障害である主人公の人格だけがスイッチするというもの。主演のハル・ベリーは膨大な量の映像を見て研究したというだけに、実際のモデルとなった女性が同作を観て「非常に忠実に作っていただいてます」と述べるほど、迫真の演技だったという。また、当時の空気感を思い起こさせるスティーヴィー・ワンダー、マーヴィン・ゲイなど、70年代のヒットメドレーがふんだんに使用されているところも魅力のひとつだ。

一方、『嗤う分身』は「分身」という名の小説が原作だけに、ジェシーが1人2役を演じ、実際に何もかも正反対の“2人”の男が登場する。さらに、坂本九や「ジャッキー吉川とブルー・コメッツ」など、なぜか60年代昭和歌謡が流れ、独特のダークユーモアとロマンスをふんだんに効かせて我々を楽しませてくれる。

共通するのは、「まるで、自分が外側にいるような感覚」という台詞がどちらにも出てくること。そんな感覚について、身に覚えはないだろうか? この2作を機に、俳優たちの迫真の演技に見惚れつつ、あなたも“本当の自分”を見つめ直してみては。

『フランキー&アリス』は9月20日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。

『嗤う分身』は11月8日(土)よりシネマライズほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》

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