『ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古』から女子が考える“お稽古事情”をレポート

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(c)Brook Productions/Daniel Bardou
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演劇史に名を残す偉大な演出家、ピーター・ブルックの稽古場を初めて映像化したドキュメンタリー映画『ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古』が、9月20日(土)より渋谷シアター・イメージフォーラムにて公開され、補助席を出す回が続出するなど、大ヒットの滑り出しとなった。

本作は、2週間にわたるワークショップに密着したもので、「ピーター・ブルックの魔笛」などで魔術的舞台と絶賛される演出家が、俳優やミュージシャンらに演技の稽古をつけ、舞台が作られていく様子を5台のカメラが捉える。監督はピーターの息子で、短編映画やドキュメンタリー映画を手掛けてきたサイモン・ブルック。ピーターの数々の舞台や、『最後の忠臣蔵』などで知られる笈田ヨシらが出演するなど、選ばれた役者にだけ許された門外不出の創作の舞台裏を公開する。



劇中でピーター・ブルックの語る演劇論の中には、人生のお稽古となるような金言が数多く散りばめられている。テーマは、“基準を上げる”ということ。今回、映画の大ヒットを受け、女子が考えるお稽古の実態とホンネを調査すべく、20代~30代のお稽古に通ったことがある女性を対象とした「女子のお稽古の実態調査」(20~39歳の女性332人、調査機関:2014年9月12日~9月18日、調査方法:インターネットによるアンケート調査 株式会社ピクチャーズデプト調べ)が行われた。

アンケートの結果、「女子がお稽古に通う理由」の43.1%が、まさに“基準をあげる”ためだと回答。要はお稽古を活用して、自分磨きをしたいと考える人が多くいるのだ。では、自分への投資に一体どのくらいお金をかけているのだろうか? 「いままで通ったお稽古1回あたりの金額」についての質問では、平均3,498円という結果になった。これに対して、「1回あたりのお稽古の、理想的な金額」を訊くと、平均1,777円と実際に使っていた金額と約2倍のギャップがあることも分かった。

考えてみればお稽古のレッスン料以外にも、実際に通いだすと、道具やら、交際費やらと、想定以上に出費がかさんだという経験を持つ人も少なくないだろう。なにかと物入りなお稽古事情がうかがえる。

理想のお稽古と実際のギャップがもろもろある中で、なんと1年以内にお稽古を辞めてしまう女子が約6割ということも今回の調査で明らかになった。胸に手を当ててみるとそんな経験が、ひとつ、ふたつ、みっつ…と、いくつも挙げられるという人もいるかもしれない。理由の40.7%が「時間がなく(忙しく)、通えなくなった」と回答。3か月過ぎたあたりから、時間とお金と労力を足して、“基準を上げる”(自分磨き)で割ってみたところのコスパが気になりはじめる、といった具合だろうか。

ちなみに、「1回のお稽古でかけたい理想の時間」は、「1時間以上~1時間半未満」という回答が最も多く51.5%だった。仕事にデートに、女子会に、美容に、とあらゆることに時間が欲しい女子たちにとって、お稽古に割ける時間はわずかなのかもしれない。

今回のアンケート結果を踏まえてみると、お稽古が長続きせずにすぐ挫折してしまうという女子には、『ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古』がおすすめできるのではないだろうか。なんといっても、世界最高峰の“基準を上げる”お稽古が体験できる上に、映画代は1,800円、86分で味わえる有意義な時間を過ごせるのだから。そして何よりも、ピーター・ブルックの発する心に残る珠玉の言葉の数々が、私たちが日常では気づかない物事の本質、人生の深い考察へと導いてくれるはずだ。映画の公開中にぜひ劇場に足を運んでみてはいかがだろうか。

映画『ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古』は、渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国にて公開中。
《text:Miwa Ogata》

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