【玄里BLOG】グザヴィエ・ドラン監督『Mommy/マミー』

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『MOMMY』(原題)-(C) 2014 distributed by pictures dept. all rights reserved
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  • ベルリン国際映画祭
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みんな大好きグザヴィエドラン。『トムアットザファーム』に続く新作を、カナダ大使館で観てきました。

舞台は架空のカナダ、2015年。S-14法案が成立し、発達障がい児の親が経済的困窮や身体的・精神的な危機に陥った場合、法的手続きを経ずに養育を放棄し施設に入院させることが可能に。主人公の青年スティーブとその母親ダイアンの、ひりひりするほどの親子愛、のお話。

去年のカンヌ映画祭でのワールドプレミア以降「素晴らしい!」「ドランの最高傑作!」「あのシーンに鳥肌がたった…」などの感想を聞いていたのでもう前の日寝付けないくらい楽しみで。


そしていま見終わって数週間たつけれどこれだ!という形容詞が見つかりません。

たとえば、
何にも似ていかなかった。


デビュー作の『マイマザー』は人物を背後からハイスピードカメラで追いかけ、そこに弦楽器の旋律をのせるスタイルがまるで大好きなウォンカーワイの映画を彷彿とさせたから「絶対この人のこと好きになれる!」って思った。

色っぽい。

『わたしはロランス』『胸騒ぎの恋人たち』ではカラフルな洋服が、マシュマロが、そして大量の水が空から降ってきてそれが全部人物の心の動きにぴったりで、彼が作品に持ち込むアイデア、小道具、ストーリーそしてキャラクター、フレーム……全部、センスがいい。これはもうセンスがいいとしか言いようがない。


何食べて何を見てどういう環境で育ったんですか?というレベルの話のセンスの良さ。


ほとばしっている。


かといって表面的でなく、まるで80年代の今村昌平作品みたいになかでごうごうとうごめくエネルギーがあって、これこそが映画の活力と私が(勝手に)思っているものが宿ってる。


だから、こんなに綺麗なのに こんなにほとばしっている映画、観たことない。


ものがいっぱい溢れてる時代に生まれて
知識も増えて
新しい!なんて思えるものはどんどん減っていって。

言葉にできないなんて言葉は言い訳だと思っていたけど
この映画に関して 語りたいことはいっぱいあるのに これ!っていう言葉が不在。


でもそもそも映画、映像作品ってなんなのかていうと

言語や言葉を超えてところで人の心を動かしましょうっていう ものでそこが素晴らしくてわたしは映画をきっと好きになったわけだからこれでいいんだなとも思うし。



昨日ベルリン国際映画祭から帰ってきました。
『水の声を聞く』という作品でフォーラム部門に正式招待して頂きました。

ベルリン映画祭が始まった時から存在するというデルフィーシアターは入った瞬間、息を呑むほど美しかったです。

まるで映画のワンシーンのような劇場。普段の4倍以上のスクリーンで自分をみるという経験。世界中の人が深夜まで熱心に質問してくれたQ&A。どれも最高でした。映画には夢があるなと思った!



日本でも引き続き全国公開中なので是非劇場に観にいらしてください。
『水の声を聞く』公開劇場一覧はこちら
http://www.mizunokoe.asia/theater.html


そしてグザヴィエドラン最新作『Mommy』は4月25日より、復活した恵比寿ガーデンシネマ(わーいわーい)、新宿武蔵野館ほか全国劇場で公開予定です!


玄里

Official Instagram : http://instagram.com/hyunriii
Official Facebook: https://www.facebook.com/HyunriOfficial
《text:Hyunri》

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