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【シネマカフェ的サントラのすすめVol.1】『セッション』『ラスト5イヤーズ』ほか

劇中を彩る音楽から、映画の新たな魅力を発見することができる「サウンドトラック」の世界。今年に入ってからだと、『はじまりのうた』、『セッション』のサントラがヒットを記録するなど、サントラへの注目がますます高まりつつある。

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『セッション』-(C) 2013 WHIPLASH, LLC All Rights Reserved
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  • 『セッション』-(C) 2013 WHIPLASH, LLC All Rights Reserved
  • 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』-(C) 2014 TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.
  • アナ・ケンドリック/『ラスト5イヤーズ』(C)2013 The Last 5 Years The Motion Picture LLC
劇中を彩る音楽から、映画の新たな魅力を発見することができる「サウンドトラック」の世界。今年に入ってからだと、『はじまりのうた』『セッション』のサントラがヒットを記録するなど、サントラへの注目がますます高まりつつある。

名作映画の影に名曲あり、といったように、映画を観ているあいだだけじゃなく、日常の生活の中でも映画を彩った楽曲に触れることは、また違った楽しみが見出せるものだ。ここでは、今までにサウンドトラックを手に取ったことがない人や、日ごろ馴染みない人でも、気軽にその世界を楽しめるような、シネマカフェイチオシのサントラを現在公開中の作品の中から紹介する。

■『セッション』
話題沸騰の“狂気”の音楽映画『セッション』のオリジナルサウンドトラック。発売週にはiTunesMusicStoreにてジャズ・チャートのトップ10圏内にもランクインし、公開前より本作品の取り扱いを開始する劇場もあったほどで、4月最も話題の一枚と言えるだろう。

他のジャンルの中でも、特に音楽の占める位置が重要となってくる音楽映画。『セッション』の場合、少し変わった構成のサントラになっている。3つのパートに別れた楽曲群は、登場人物たちがバンドで演奏する楽曲、狂気のレッスンの日々の背後で流れるサウンドトラック、そして主人公とフレッチャーが憧れたであろう黄金期のジャズをイメージした楽曲と、作品の中での時系列に沿った並びではなく、映画の中での音楽の意味付けによってセクションが別れ、それぞれが異なる魅力を放っているのが大きな特徴だ。中でも、最初のパートにおける、本作の原題となった「Whiplash」はもちろん、映画をご覧になった方ならだれでも熱狂するであろう“あの”シーンでの「Caravan」は必聴。

■『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『バベル』でアカデミー作曲賞を受賞したグスターボ・サンタオラヤとこれまでタッグを組んでいたアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督だが、新作『バードマン、あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』では、パット・メセニーのバンドにも所属するアントニオ・サンチェスを起用。ドラムオンリーで構成されるかなりストイックな楽曲が、劇中で縦横無尽に鳴り響いている。ドラムの音だけと聞くと、少しとっつきにくいのではと思われるかもしれないが、アントニオ・サンチェスのドラムは実に雄弁、時にはメロディアスなまでに豊かなサウンドで劇中を彩っている。『セッション』を観て「ドラムってカッコいい!」と思った方にもぜひおすすめしたいところ。

16曲のドラムトラックの後に続くサウンドトラックの後半パートでは、グスタフ・マーラー、チャイコフスキー、ラヴェル、ラフマニノフなどクラシックの楽曲が続く。『バードマン』という映画全体に漂う新しさと、ある種のクラシカルな名作としての風格は、この二つのパートにわかれたサウンドトラックからも十分に感じ取ることができる。クールなドラムに痺れる前半と、うっとりする楽曲が続く後半、それぞれ堪能できる充実の一枚だ。

■『ラスト5イヤーズ』
ミュージカル映画のサウンドトラックというのは、いままでサントラを聞いたことがないひとにとって入門盤ともいえる一枚も見つけやすいジャンルと言える。『レ・ミゼラブル』や『バーレスク』、『ドリームガールズ』観て、はじめてサントラが欲しいと思ったという方も多くいるのではないだろうか。

二人の男女の出会いから別れまでを、それぞれ別の視線で描くミュージカルラブストーリーである『ラスト5イヤーズ』のサウンドトラックは、もし劇中の楽曲にこころを動かされたなら買いの一枚。全編に渡ってこれまでかというほどのキャッチーなメロディとポップソングとしての豊かなアレンジを施された楽曲の数々は、思わず劇中のシーンを思い出しながら躍りだしたくなったり、涙ぐんでしまうようなものばかりだ。二人が辿る時間と、二人が歌うメロディ、それらはもちろん映画の中で効果的に演出が施され、それらがどのように交差し、どんなハーモニーが生まれるのかというのがこの映画では大変重要な意味を持つことになる。はじまりから終わりへ、終わりからはじまりへと交差するこの物語のサウンドトラックは、聞き終わったあとにまた振り出しに戻るような感覚が生まれ、思わずなんども繰り返し聞いてしまうだろう。
《シネマカフェ編集部》

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