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【MOVIEブログ】2015カンヌ映画祭 Day12

24日、日曜日。今年のカンヌ映画祭も、ついに最終日! 少し寝坊して7時半に起きて、8時に外へ。薄曇り。今日はコンペ作品の再上映があるので、見逃した作品をキャッチアップするのが、最終日の恒例。

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24日、日曜日。今年のカンヌ映画祭も、ついに最終日! 少し寝坊して7時半に起きて、8時に外へ。薄曇り。今日はコンペ作品の再上映があるので、見逃した作品をキャッチアップするのが、最終日の恒例。

9時から、ガス・ヴァン・サント監督新作の『The Sea of Trees』。会期中の業界紙の星取表で、前代未聞の低い点数を取ってしまったことで逆に評判になった作品。マシュー・マコノヒーと、ナオミ・ワッツと、渡辺謙が主演で、監督がガス・ヴァン・サントだったら、そんなにひどいことになるはずが無いのに、と思って臨んでみる。

んー、なるほど。これはなかなか厳しい。感想を書きづらい…。

11時15分から、カナダのドニ・ヴィルヌーヴ監督(『灼熱の魂』、『プリズナーズ』)の『Sicario』へ。少しだけ話に分かりにくい箇所があるものの、力量に間違いはなし。十分に見応えあり。

14時から、ホウ・シャオシェンの『The Assassin』を再び見てみる。

16時15分から、ナンニ・モレッティ監督の『My Mother』(写真)へ。うわさに違わず、とてもいい。これにて、今年のカンヌの映画鑑賞は終了!

例年なら普通に入れていた授賞式の中継をする会場に入れなかったので、会場内のモニター画面で結果を見守る…。もうここで結果を書くまでもないだろうけれど、受賞結果には本当に驚いた! しかも、悪い意味で…。

主演男優賞のヴァンサン・ランドンには、100%納得で、本当に心の底から嬉しい。彼のスピーチも本当に感動的だった!

でも、まさか、『YOUTH』が無冠とは、本当に信じられない。カンヌは何かソレンティーノに恨みでもあるのだろうか? 『グレート・ビューティー』も無冠だったし(でもアカデミー賞外国語映画賞を受賞)、今回の大傑作も無冠とは、一体どのような力学が働いているのだろうか…? 授賞式を見ていた一同、唖然呆然。

ソレンティーノも、モレッティも、ガローネも、傑作を揃えてきたのに、イタリア勢が無冠とは。そして、トッド・ヘインズの『CAROL』にも、もっと大きな賞が与えられるべき。完成度としては『YOUTH』と『CAROL』が双璧だったのに、審査委員長のコーエン兄弟、いったいどうしちゃったんだ?

パルム・ドールを受賞したジャック・オーディアール。彼の才能に一分の疑いはないけれども、今作は彼の中ではベストではないだろう、というのは、数日前のブログに書いた通り。

全てが終わり、同僚たちと反省会。受賞結果に対する疑問や不満をぶつけつつ、それでも美味しいお酒を頂いて、無事今年のカンヌも終了です。

連日の睡眠時間が4.5時間、一日一食で12日間、なんとか無事に乗り切りました。このブログも、読み返してみると書き直したい箇所がたくさんあるのだけれど、一日の終りに衝動的に書いてしまうのも、これまたライブ感だということで、ご勘弁願います。そして、連日のお付き合い、ありがとうございました!

明日の10時の便で帰ります。おつかれさまでした!!
《矢田部吉彦》

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