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サイモン・ペッグ、唯一無二の個性派が『しあわせはどこにある』で見せる魅力

単なるゾンビホラーとも、爆笑コメディとも言い切れない、独特の世界観でカルト的な人気を得た『ショーン・オブ・ザ・デッド』(’04)以来、エドガー・ライト監督、親友ニック・フロストとともに

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『しあわせはどこにある』-(C)2014 Egoli Tossell Film/ Co-Produktionsgesellschaft
『しあわせはどこにある』-(C)2014 Egoli Tossell Film/ Co-Produktionsgesellschaft "Hector 1" GmbH & Co. KG/Happiness Productions Inc./ Wild Bunch Germany/ Construction Film. 2014 All Rights Reserved.
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  • ロザムンド・パイク/『しあわせはどこにある』 -(C)2014 Egoli Tossell Film/ Co-Produktionsgesellschaft
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単なるゾンビホラーとも、爆笑コメディとも言い切れない、独特の世界観でカルト的な支持を得た『ショーン・オブ・ザ・デッド』(’04)以来、エドガー・ライト監督、親友ニック・フロストとともに人気者となった、英国の個性派サイモン・ペッグ。J・J・エイブラムスにもめっぽう気に入られて、今夏にはシリーズ参戦3作目となるトム・クルーズ主演超大作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』が公開、撮影中といわれる『スター・トレック』最新作では共同脚本を執筆するなど、いまやハリウッドでも多才ぶりを発揮している。

そのペッグが盟友たちと離れ、主演を務めたのが、『マイ・フレンド・メモリー』や『セレンディピティ』『Shall We Dance?』など、ハートウォーミングでユーモアあふれる感動作を手掛けてきた、ピーター・チェルソム監督の最新作『しあわせはどこにある』だ。

フランス人精神科医の小説「幸福はどこにあるー精神科医ヘクトールの旅」を元に映画化された本作の、テーマはズバリ、“幸せ探し”。見るからに“幸せ”そうで柔和な印象を与えつつも、どこか破天荒だったり、間の抜けている役柄を数多く演じてきたペッグは、本作では、どうやらいつもとは違う姿を見せている。

ペッグといえば、ドラマ「SPACED ~俺たちルームシェアリング~」で『スター・ウォーズ』オタクを演じて注目を集め、同ドラマで出会ったライト監督と脚本を担当し、フロストと出演した『ショーン・オブ・ザ・デッド』が大ヒットに。『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』に続き、彼らと三たび組んだ『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う』でも、弾けっぷりは相変わらずだった。

ほかにも、コミコンにやってきた英国人を演じた『宇宙人ポール』や、スティーヴン・スピールバーグ監督『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』で声の出演を果たすなど、大活躍。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』にも出演かと言われているが、先日は、ダニエル・クレイグがストーム・トルーパーとして同作にカメオ出演すると、うっかり口を滑らせてしまったばかりだ。

そんな“ナイスキャラ”のペッグが、最新作『しあわせはどこにある』で演じるのは、まじめで、やや四角四面なところがある、精神科医へクター。身の回りのことはほとんど、恋人のクララ(ロザムンド・パイク)に任せきり。自分では幸せだと思っていたものの、一向に幸せにならない自身の患者たちを診ているうちに、「幸せってなんだろう?」「そもそも、自分はいま幸せなのだろうか?」「人はどうしたら、幸せになれるのだろうか?」と考え始め、一念発起して“幸せ探し”の旅に出る。

それはさながら、どこか子どものような無邪気さと無防備さ、頑なさを抱えながら大人になった、ヘクターの“ミドル・クライシス”(中年の危機)とも言うべきか。やがて、英国を飛び出して向かった中国、チベット、アフリカ、そしてアメリカを巡る旅の道中で出会った人たち(ステラン・スカルスガルドやジャン・レノなど!)から、凝り固まった価値観をほぐされ、さまざまな幸せについての“ヒント”を授かっていく。

素朴で繊細、何より、スクリーンから人の良さが自然とにじみ出る希有な俳優といえるペッグは、このヘクター役がとてもハマる。いつものペッグなら、ここでこうするかもな…というファンの淡い期待をも、いい意味で裏切りつつ、チャーミングな瞬間を幾度となく披露する。

そんな彼が演じたヘクターが旅の終わりに“見つけたもの”と向き合うシーンでは、思わず感涙。ペッグの新たな一面が、それこそ見る者を幸せな気分にしてくれる。

『しあわせはどこにある』は6月13日(土)よりシネマライズ、新宿シネマカリテ、品川プリンスシネマほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》

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