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姉妹・夫婦・親子…“関係を結びなおす”感動作、続々公開『海街diary』ほか

どの季節も絵になる鎌倉を舞台に、綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずという四姉妹が、次第に家族になっていく様を描く

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『海街diary』-(C) 2015吉田秋生・小学館/「海街diary」製作委員会
『海街diary』-(C) 2015吉田秋生・小学館/「海街diary」製作委員会
  • 『海街diary』-(C) 2015吉田秋生・小学館/「海街diary」製作委員会
  • 『海街diary』 -(C) 2015吉田秋生・小学館/「海街diary」製作委員会
  • 綾瀬はるか&長澤まさみ&夏帆&広瀬すず/『海街diary』 -(C) 2015吉田秋生・小学館/「海街diary」製作委員会
  • 綾瀬はるか&長澤まさみ&夏帆&広瀬すず/『海街diary』 -(C) 2015吉田秋生・小学館/「海街diary」製作委員会
  • 『海街diary』本ポスター -(C) 2015吉田秋生・小学館/「海街diary」製作委員会
  • 『愛を積むひと』- (C) 映画「愛を積むひと」製作委員会
  • 『愛を積むひと』- (C) 映画「愛を積むひと」製作委員会
  • 『愛を積むひと』本ポスタービジュアル (C)「愛を積むひと」製作委員会
どの季節も絵になる鎌倉を舞台に、綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずという四姉妹が、次第に家族になっていく様を描く『海街diary』(6月13日公開)。是枝裕和監督がマンガ大賞受賞の吉田秋生の原作コミックにほれ込み、これ以上ないほどの豪華キャストで映画化を実現させた。いま、本作以外にも、“ある町”を舞台に、自分と誰かの関係を結びなおし、居場所を探し、自分自身を見つめなおしていく物語が、相次いで公開される。

◆鎌倉の四季が彩る、四姉妹の心の移ろいに注目
日本を代表する、“旬”な四姉妹で描かれる『海街diary』。かつて三姉妹を捨てて出ていった父の訃報を受け、葬儀のために山形のある町へ出かけた彼女たち。迎えてくれたのは、母親の違う妹・すず(広瀬さん)。だが、父親は山形でも新しい家庭を築いており、連れ子のすずには居場所がないも同然。それでも気丈にふるまう彼女に、長女・幸(綾瀬さん)は「鎌倉に来ない?」と持ちかける。

海はもちろん、姉妹が暮らす古い家、庭の梅の木、桜の道など、鎌倉の四季折々を背景に、“海街”の人々と関わりながら、すずは自分のせいで傷つけているかもしれない姉たちにも、この街にも少しずつなじんでいく。そして、彼女が来たことで、幸や次女・佳乃(長澤さん)、三女・千佳(夏帆さん)もそれぞれに変化を見せていく。姉妹が浜辺を歩くシーンは、本作を象徴する印象的な場面。静かな感動が波のように押し寄せる。

◆亡き妻の思いを新しい場所、新しい人たちと紡ぐ
『愛を積むひと』(6月20日)は、「日本で最も美しい村」とも称される北海道・美瑛町を舞台にした、佐藤浩市&樋口可南子による夫婦の物語。

東京から第2の人生のために美瑛に越してきた夫婦。妻の良子(樋口さん)は、2人がようやく手に入れた家の周りに石塀をつくるよう、夫の篤史(佐藤さん)に頼む。石塀づくりを手伝うのは、造園見習いの青年(野村周平)とその彼女(杉咲花)だ。どこかワケありげな若い2人を良子は優しく見守るが、やがて持病が悪化し、亡くなってしまう。

遺された篤史は、他人だけれども気にせずにいられない2人の若者と、血がつながっていても長らく疎遠になっている一人娘(北川景子)との関係を、それぞれ見つめなおしていく。亡き妻から届く手紙によって彼女の真意を知る、無骨で不器用な“ザ・昭和の男”の新しい生き方は、観る者の心を揺さぶることだろう。

◆おとなも子どもも、抱きしめられて気づく
先日、男児を出産した『そこのみにて光輝く』の呉美保監督が、中脇初枝の同名小説を映画化した『きみはいい子』(6月27日公開)の舞台は、“桜ヶ丘”という架空の街。

先生というよりまだ学生のような小学校の新任教師・岡野(高良健吾)、3歳の娘に手を上げてしまう母・雅美(尾野真千子)、そして、1日のうちで言葉を交わすのは唯一、自閉症の少年だけというあきこ(喜多通枝)が紡ぐ物語は、虐待、ネグレクト(育児放棄)、いじめ、学級崩壊、独居高齢者、認知症など、いまの日本が直面する問題を色濃く映し出す。

時に優しく、時に容赦のないリアルさで、家族や社会の姿を描いてきた呉監督が、親になる手前で描いた本作には、こんなふうに人と人とが関係を結んでいけたら、寄り添っていけたらと思うような、希望へのヒントが詰まっている。

◆洋画も続々! 家族や恋人と自分を見つめ直す物語
ヒントといえば、サイモン・ペッグがどこか心の満たされない優しく生真面目な主人公を好演する、『しあわせはどこにある』(6月13日公開)にも満載だ。彼がチベット、アフリカ、ロサンゼルスなど、さまざまな旅先で出会う人々との関わりで気づく、「幸せとは時として、すべてを知りすぎないこと」「聞くことは愛すること」といった幸せになるためのヒントは、身につまされる。

また、ロサンゼルスを舞台に、妻子がありながらも夢を追い続ける中年男が自分を見つめなおすのが、ザック・ブラフの監督&主演作『WISH I WAS HERE/僕らのいる場所』(公開中)。妻に生活費を稼いでもらい、私立に通う子どもたちの授業料は父親任せ。だが、その父親にがんが再発し、状況は一変。そんな家族を通して自分を見つめなおしていく中年男の悲喜こもごもは必見だ。

『あと1センチの恋』のロングランヒットも記憶に新しい、リリー・コリンズ主演の『ハッピーエンドが書けるまで』(6月27日公開)にも注目。舞台は、米・ノースカロライナ州のライツビルビーチ。離婚した母親は若い男と再婚、父親はそんな元妻に未練たらたら、サマンサは愛だの、恋だのを信じることもできず、弟の初恋も問題ありの様子。そんな愛の機能不全ともいえる不器用な家族の物語は、じんわりとした感動を呼ぶ。

さまざまな形で描かれる、それぞれのハッピーエンド。あなたとあなたの大切な人との関係にも、何かの道筋を与えてくれるかもしれない。
《シネマカフェ編集部》

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