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【MOVIE BLOG】女性のための官能映画:『赤い航路』

女性の皆さん、飽きさせない努力をしていますか?

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『赤い航路』
Copyright (c) by R.P. Productions 1992 All Rights Reserved - visa d'exploitation n'57607 『赤い航路』
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女性の皆さん、飽きさせない努力をしていますか?

『赤い航路』
1992年/フランス=イギリス/監督:ロマン・ポランスキー/出演:ピーター・コヨーテ/エマニュエル・セニエ

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ここ最近、真面目に考えている事があります。それは、結婚ないしは同棲して同じ相手とセックスし続けたら、必ず飽きるのだろうか? という疑問です。残念ながら自分は未婚なので身を持って体験できていないのですが、人に聞く限り、イエスという回答が圧倒的。(注:私調べ)特に男性は、ほぼ100%飽きると答えます。永遠の愛を誓う二人、でも同じ相手とのセックスには飽きる二人。この永遠の矛盾を解決する鍵を、この映画の中に見つけられるでしょうか?

結婚7年目のナイジェル&フィオナ夫婦は、自分たちの愛を確認するため豪華客船で旅に出る。彼らは船上で謎のフランス人美女ミミと知り合い、さらに彼女の夫である作家のオスカーから呼び出されたナイジェルは、彼らの変態的な性生活を語られる。それは、ナイジェルとミミの運命的な出会いから始まり、普通の恋人からSMプレイ、その果てに車椅子生活に至る長い物語だった。常人には理解し難い彼らの行為に最初は嫌悪感を覚えていたナイジェルだったが、だんだんとその世界に引き込まれ、妖しく美しいミミに翻弄されていくのだったが…。

美しき運命の女ミミを演じるエマニュエル・セニエは何を隠そう、監督の嫁。三大映画祭を制覇しアカデミー監督賞をも受賞した巨匠ロマン・ポランスキー監督がカリスマたる所以は、元妻の女優がカルト集団に惨殺された事ではなく、13歳のモデルをレイプした罪で自分も逃亡犯になっている事(本人は否定しています。念のため。)でもなく、変態プレイに溺れるヒロインに自分の嫁をキャスティングするところだと思います。ある意味、最高の鬼畜。エマニュエル・セニエ、確かに嫁自慢したくなるくらい美しいのですが、どちらかというと男顔で、ニューハーフ風。個性的なキャストの中でも、良い味を出しているのはナイジェル役のヒュー・グラント。オスカーのトンデモSM話をポカーン顔で聞きながらも、密かに興奮してワキ汗をかいている様が最高にキュートです!

オスカーがナイジェルに語ったミミとの関係をざっくり言うと、以下の通りです。(すべてオスカー目線。)パリの路線バスでミミを見初めてがんがんアプローチ、家に籠って飽きるほどヤりまくる。そのうち飽きて倦怠期に突入、ひょんな事からマゾ性が目覚めSMプレイにはまるが、また飽きる。いったん別れるが、ミミが舞い戻ってくると今度はエス性が目覚めて…。オスカー、やっぱりすぐに飽きちゃっています。ただ、ミミは単なる飽きられる女というポジションでは満足しません。常に新しい刺激を取り入れ、二人の愛を維持しようと異常な努力をします。昼は天使で夜は娼婦になり、SMの女王様になり、ペットのように従順にもなり、果ては悪魔にもなる。こんなにバリエーションの豊かな女だったら、男も退屈する暇はありません。次々と色んな顔を見せる、これが長く飽きられない鍵でしょうか。

ここで疑問に思うのが、なぜ女のミミだけが飽きられない努力をしないといけないかという点です。すべてはオスカーのひとり語りで話が進むので、ミミがなぜ彼に固執しているのかは全く語られません。普通に考えれば、若くてセクシーなミミが、サエない中年男オスカーに依存する理由はないでしょう。なので彼女を邪険に扱うオスカーを観るたび、何様だよ! と女子的にはイライラします。美人は3日で飽きるとか、そんな事ですか? ところが最終的にミミは、相手の身体的なハンディキャップという超反則手段でオスカーを屈服させ、二人の関係性は逆転する。今度はオスカーがミミにすがりつく番となり、だんだんと彼は壊れていきます。“欲望”を愛の中心に置く限り男女ともに“飽き”からは逃れられず、それを払拭するには自らの身を滅ぼすほどの刺激が必要になってしまうのかもしれません。

●今月の一言
「上品でなぜ悪い?」
オスカーに、上品で退屈なセックスをしているだろうと指摘されたナイジェルが答えた一言。ダンスも下手、ジョークも下手、さらには床下手そうなナイジェルですが、この返答は格好いい! 武勇伝を自慢したがる人はとかく他人が奥手だと馬鹿にしますが、世の中色々な人がいて、パートナーの考え方も人それぞれ。特に結婚生活においてはきっと、もっと重要な事もあるでしょう。最後に静かな愛を確かめ合ったナイジェルとフィオナは、欲望だけに囚われない自分たちだけの関係を築けばよいのです。ただし、お互いを想い合って床上手への努力をする事は忘れずに!

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『赤い航路』は映画チャンネルのイマジカBSで8月放送。
《text:Lady M》

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