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監督が絶大な信頼を寄せる多くのディズニー/ピクサー作品を支える男とは

世界初の長編フルCGアニメーション『トイ・ストーリー』から20周年を記念して贈るディズニー/ピクサーの最新作『インサイド・ヘッド』…

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ショーン・クラウス&ヴィクター・ナヴォン『インサイド・ヘッド』-(C) pixar-japan-press-day
ショーン・クラウス&ヴィクター・ナヴォン『インサイド・ヘッド』-(C) pixar-japan-press-day
  • ショーン・クラウス&ヴィクター・ナヴォン『インサイド・ヘッド』-(C) pixar-japan-press-day
  • 『インサイド・ヘッド』-(C) pixar-japan-press-day
  • 『インサイド・ヘッド』 -(C)  2015 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
  • 『インサイド・ヘッド』 -(C)  2015 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
  • ヨロコビ/『インサイド・ヘッド』 -(C) 2015 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
  • 『インサイド・ヘッド』 -(C) 2015 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
  • 『インサイド・ヘッド』 -(C) 2015 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
  • 『インサイド・ヘッド』 -(C) 2015 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
世界初の長編フルCGアニメーション『トイ・ストーリー』から20周年を記念して贈るディズニー/ピクサーの最新作『インサイド・ヘッド』が大ヒット公開中だ。

11才の少女ライリーの幸せを見守る“感情たち”がどのように誕生したのかを探るべく、シネマカフェはアメリカのカリフォルニア州に存在するピクサー・アニメーション・スタジオに潜入。今回は、ディズニー/ピクサー作品のほとんどに携わってきたというスーパーバイジング・アニメーターのショーン・クラウスとヴィクター・ナヴォンに話を聞いた。

ショーンとヴィクターは、アニメーターたちが監督のビジョンを共有できるように映画製作中、アニメーターたちを率いていた。今回の『インサイド・ヘッド』でも、レイアウトやビジュアル・エフェクト、シミュレーションといった、アニメーションの周りの部門のスタッフたちと一緒に仕事をして、彼らが必要としているものをちゃんと受け取れるようにしていたという。

彼らが手掛けてきたディズニー/ピクサー作品は、『トイ・ストーリー』や『モンスターズ・インク』、『カーズ』『ファインディング・ニモ』『Mr.インクレディブル』『カールじいさんの空飛ぶ家』などなど、少なくとも10本以上。

多くの作品とアニメーターたちを動かしてきた彼らに、今回手掛けた『インサイド・ヘッド』の中で一番手間がかかったシーンについて聞いてみると、「2つのシーンが考えられるね」とヴィクターが明かした。「ヨロコビが、記憶のゴミ捨て場にいて、すべての昔の思い出を見ながら、ライリーの子ども時代が失われてしまったことを嘆いているところだよ。あのショットは、一人のアニメーターが全部を担当した。この映画で最後に出来上がったショットの一つだったと思う。それから、映画の最初の頃のショットで、ライリーが初めて学校に行く日、ヨロコビはとても興奮して、その日どういう行動をするかということを、すべての感情たちに話しているところも、一人のアニメーターが全部を手がけたんだ。それらのショットのすべてのキャラクターたちを、一人のアニメーターが手がけたんだ。これらのショットはどちらも、まったく違う理由で、とても難しいショットだったよ」とそれぞれのシーンをふり返った。

本作ではライリーの中に5つの感情が存在するわけだが、各感情たちも喜んだり、悲しんだり表情も豊かに描かれている。観る者が飽きないように感情たちにはどのような動きを付けていったのだろうか。「彼らは、かなり初期の頃に、ストーリーの中で、もし感情のキャラクターたちが一つの感情だけを表現するとしたら、観ていてとても退屈なものになるだろうということを発見したんだ。もしイカリがいつも怒っているだけだったら、彼はとても単調なものになってしまう。だから、それぞれのキャラクターが感じる感情には幅があるんだ。でも、彼らはいつも、彼らの名前が示している初期設定の感情に戻るんだけどね」とヴィクターが答えた。

そのほかのキャラクターについてショーンは、「イマジネーション・ランドの住人(マインド・ワーカー)は、アニメーターたちが彼らのことをそのまま素直にアニメートし始めたんだ。どんなキャラクターをやるのとも同じようにね。その段階を踏んだ後に一人のアニメーション・スケッチ・アーティストに頼んだんだ。『もう少し個性を与えてくれないかな。多分、肉体労働者っぽい感じとかに』とね。そしたら彼は、彼らの帽子をさかさまにかぶらせ、ちょっとしたポーズを取らせたんだ。それで、すべてのアニメーターたちは、『おお、あれが僕らの目標なんだ』ということになり、トーンが設定された。彼らに、全体を通して、目標とするターゲットができたわけだ。そういうふうに、シークエンスごとに作業していったんだよ」。

そんな彼らにいままで携わってきた作品の中で最も思い入れのある作品を聞いてみるとヴィクターは、「この映画(『インサイド・ヘッド』)だと言わざるをえないな。この映画は僕にとって最もパーソナルで、最も誇りに思っている作品なんだ。『Mr. インクレディブル』や『ウォーリー』の仕事もすごく楽しかったけどね」と話すとショーンも「僕も同じ」と賛同。「アニメーターを率いる立場として、そして1人のアニメーターとして、この映画は本当に素晴らしいと思うよ。なぜなら、最も微妙な人間的アニメーションと、漫画的なアニメーションを推し進めたものの両方がある作品だからだ。チームとしてそういうことを手がけられる素晴らしい映画だよ」。

しかしショーンはこうも続ける「でも…アニメーターとして、『Mr. インクレディブル』と『ファインディング・ニモ』も最もやりがいのある作品の1つだったと思う。特に『Mr. インクレディブル』のブラッド・バード監督は、すごくダイナミックなリーダーで、僕ら全員が、あの映画の仕事をやることにすごく興奮したね」と目を輝かせながら語る彼の姿にヴィクターも深く頷いた。監督の想いが詰まった作品を完成させるためには、その監督の特徴と想いを細かく理解してスタッフに繋げる。多くの監督と仕事をしてきた彼らへの信頼は厚いものになっているに違いない。
《シネマカフェ編集部》

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