【MOVIEブログ】2015東京国際映画祭 Day3

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【MOVIEブログ】2015東京国際映画祭 Day3
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昨夜は諸々の業務が終わらず、6時就寝になってしまった。まだ序盤なのに、ちょっといけないペースだな、これは…。世界中の気合いを総動員して8時起床。んー、2時間睡眠はまずい。

よろよろしながら会場へ行き、見晴らしの良い高層のスペースで、9時から海外プレスとの懇親会&グループ取材。9時に到着はしたけれど、なかなか交流モードになれず、会場の隅でひたすらコーヒーをお代わりし続ける。5杯くらい飲んで、ようやく意識が戻ってくる。

10時から、15名ほどの海外記者からグループインタビューというものを受ける。各国の記者から様々な質問を受けると言う、なかなかにしびれる場なのだけれど、海外の記者が来日して取材をしてくれること自体が猛烈にありがたいことなので、懸命に答える。アドレナリンを振り絞って固まった脳に注入。30分後、15人を入れ替えて、再び30分。試練だ! でも、本当に大事なことなのでがんばる。最初は辛かったけど、ちゃんと目が覚めたので、むしろ今朝にこの企画が入っていてよかったな。

11時に終了し、少しパソコンに向かい、早めの弁当を食べ、12時に劇場へ。コンペ『地雷と少年兵』の2度目の上映のQ&A。昨日の上映がかなりの好評だったようで、早くもグランプリ候補の呼び声が高い本作、2度目のQ&Aも充実の内容。鬼軍曹役のローラン・モラーさんが明るいキャラクターなので、ヘヴィーな感動に包まれた場内が柔らかくなるのは昨日と同じ。監督の平和への気持ちがストレートに伝わってくる素晴らしいトーク!

13時に事務局に戻り、パソコンに向かう。

13時40分に劇場に行き、「日本映画・スプラッシュ」部門の『下衆の愛』チームと合流して上映前舞台挨拶の司会へ。内田英治監督、渋川清彦さん、古舘寛治さん、忍成修吾さん、細田善彦さん、岡野真也さん、そしてプロデューサーのアダム・トレルさん。僕にとっては渋川さんと古舘さんがそろい踏みしているのが感動的! ともかく「下衆」の言葉が飛び交う爆笑の舞台挨拶になり、熱気を保ったまま上映に入れたのではないかな? 上映後のQ&Aに立ち会えないのが無念。

15時半から、コンペ『ボーン・トゥ・ビー・ブルー』のQ&Aへ。監督のロバート・バドロー監督は長身でとても素敵だ。彼のチェット・ベイカーへの思い入れ、イーサン・ホークがいかに長い期間チェットの役を演じることを準備してきたか、イーサンの役作り、チェットのひととなり、などなど、面白いエピソードの目白押し。作品が観客に響いたこともビシビシ伝わってきて会場も熱い。それにしても、あの映画をスクリーン7で見ることの出来た方は幸せだ。例えこれから公開が決まったとしても、あの規模の画面と音響で見られることは決してないはず。僕も見ることは出来なかったので、今日のお客さんが本当に羨ましい。

次の司会がとても迫っていたので、『ボーン・トゥ・ビー・ブルー』のフォト・セッションが始まると同時に、舞台から降りて隣のスクリーンへダッシュ。本当はこんな綱渡りをしてはいけないのだけれど、次の司会をはずすわけにはいかなかったのだ。

その作品とは、ワールドフォーカス部門の『コスモス』で、アンジェイ・ズラフスキの久しぶりの新作。ゲストは、主演俳優のジョナタン・ジュネさん。長身で鋭い眼光を持つ青年の舞台俳優さんだ。『コスモス』は、とにかく理解することは脇において、ひたすら体感するしかない怪作なので、僕がまずは切り込まねばいかんと意気込んだのでした。そして、その危惧は当たったというか、見事に質問の手が全く挙がらなかった!

いや、場内はほぼ満席で、Q&Aにもほとんどの人が残ったので、決してつまらなかったという反応ではなかったのだ。やはり消化するのに精いっぱいというか、なかなかどこから何を聞いていいか分からないタイプの作品なので、今日の反応は本当に無理もない。ジョナタン本人も、分からなくて当然なので気にしないで下さいと笑いながら話し、場内に安堵の空気と笑いが起きて楽しい。

僕はとにかく思いつくままの質問を投げ、それをジョナタンが真摯に答えるという、これはこれでスリリングなQ&Aになったのではないだろうか? せめて1問お願いします! という僕の訴えに応えて下さった最後のお客様に感謝!

『コスモス』Q&A終わって16時40分。これからコンペの日本映画『さようなら』のトーク3連発! まずは、公式上映の舞台挨拶。深田晃司監督、ブライアリー・ロングさん、村上虹郎さん、アンドロイド、そしてアンドロイド開発者の石黒教授。みなさんにご挨拶を頂きつつ、実際に言葉を発するアンドロイドのジェミノイドFの姿に場内盛り上がる!

続いて、『さようなら』記者会見。アンドロイドに関する質疑応答が多く、人間とアンドロイドとの関係を巡って監督や石黒教授が考えを語っていく。最後に深田監督が、この作品の背景となる構想を、平田オリザの短編戯曲を長編映画に展開させるために考えたアイディアを軸に語ってくれた、その内容がとても興味深い。

いったん事務局に行き、お弁当を飲みこむ。

劇場に戻り、今度は『さようなら』のQ&A。

とここまで書き、ガス欠。後はすみません、手抜きです。

『さようなら』Q&Aが20時に終わり、事務局へ。至急の案件を少し処理。

21時に、海外からのゲストが集まっている居酒屋さんにダッシュ。まだすべての人と話せていないので、テーブルを回る。もちろん、片手にはビールではなく、ウーロン茶。昨日や今日来日した監督たちも多いので、ようこそようこそとハグをする。本当に、良く来てくれました。色々な国から、続々と人が集まり、初めて会話をする。これはやはり映画祭担当者冥利に尽きる。とても貴重。疲れも忘れてしばし楽しく交流。

22半に店を出て、劇場へ。コンペのワールドプレミア『スナップ』のQ&A。タイのコンデート監督とソロスプロデューサーのコンビほど、素晴らしい方々は滅多にいない。あたたかく、明晰で、本当に接していて涙が出そうになるほど良い人たち。『スナップ』の美しさと奥深さは多くの観客の胸に響いたのではないかな…。

Q&Aの内容も書きたいのだけど、また次回へ。

職場に戻り、もろもろの処理をしているうちに、今日も4時か。今年はとても時間が深くなってしまう。どうしてだろう? やはり初日にカーペットで写真を撮ってしまったバチが当たったのだろうか? 序盤からこれでは後半がもたなくなってしまうので、無理してでも終わるべし! でも、体は元気なのだよな。眠いだけ。上がります!
《矢田部吉彦》

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