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綾瀬はるか、「わたしを離さないで」原作者と4時間の対談!「役を素直に演じられたら」

綾瀬はるか、三浦春馬、水川あさみという豪華キャストにより、1月15日(金)からスタートする金曜ドラマ「わたしを離さないで」。このほど、綾瀬さんたっての希望で、英国のベストセラー作家にして最高の文学賞「ブッカー賞」受賞作家でもある本作

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綾瀬はるか×カズオ・イシグロ氏・対談「わたしを離さないで」 (C)TBS
綾瀬はるか×カズオ・イシグロ氏・対談「わたしを離さないで」 (C)TBS
  • 綾瀬はるか×カズオ・イシグロ氏・対談「わたしを離さないで」 (C)TBS
  • 三浦春馬&綾瀬はるか&水川あさみ
  • カズオ・イシグロ - (C) Hiroshi Hayakawa
  • 『わたしを離さないで』 -(C) 2010 Twentieth Century Fox
綾瀬はるか、三浦春馬、水川あさみという豪華キャストにより、1月15日(金)からスタートする金曜ドラマ「わたしを離さないで」。このほど、綾瀬さんたっての希望で、英国のベストセラー作家にして最高の文学賞「ブッカー賞」受賞作家でもある本作の原作者カズオ・イシグロ氏との対談がロンドンで実現していたことが分かった。

世間から隔離された施設・陽光学苑で“良質な”教育を与えられ、育てられてきた恭子(綾瀬はるか)、友彦(三浦春馬)、美和(水川あさみ)の3人。子どもらしい生活、子どもらしい教育を享受し、“普通の子ども”であったはずの彼らはある日、生まれながらにある使命を与えられた“特別な子ども”であると教えられ、自分たちの“本当の運命”を知らされる…。

キャリー・マリガン、アンドリュー・ガーフィールド、そしてキーラ・ナイトレイという英国の若手実力派俳優が集結し、2010年に映画化もされた「わたしを離さないで」。イシグロ氏によるこの原作は、英国で100万部を超えるベストセラーとなっており、本作が世界で初めてのドラマ化となる。

「生まれてきた意味・生きる意味」を問いかけるテーマとあって、出演者・スタッフとも真摯に物語に向き合いたいとクランクイン前から準備を進めてきたという本作。主演を務める綾瀬さんが「この作品を、この役を、より深いレベルで理解したい」と考えていることを知ったプロデューサーが、イシグロ氏とコンタクトを取ったところ、「ぜひロンドンへいらっしゃい。会って話をしましょう」と返事をもらい、綾瀬さんは急遽、初めてのロンドンへ。以前、イシグロ氏が来日した際に、ごく簡単な挨拶を交わしていた2人だったが、その後、イシグロ氏が綾瀬さんの出演作品を観て彼女に興味を持ったのだという。こうして、1週間のスケジュールがほぼ決まっているという超多忙のベストセラー作家と、日本の国民的女優の奇跡の対談が実現した。

「イシグロ先生に聞きたいことがたくさんある」という綾瀬さん。「わたしを離さないで」が生み出された経緯やキャラクターの作り方などを次々と質問し、イシグロ氏もその想いに応えて、熱いトークが繰り広げられた。

「キャシー(ドラマでは恭子)のキャラクターについてイシグロ先生はどう思っていらっしゃるのですか?」との質問には、「映像作品は(脚本の)森下さんやはるかさんのそれぞれの解釈が合わさってコラボレーションで作ることがエキサイティングなところ」と語りながらも、「キャシーは現実の人物に近いんじゃないかな」と具体例を挙げて説明。また、綾瀬さんがこの作品の持つメッセージ性について質問をすると、執筆過程の秘話を明かした上で、「人生は短いということを書きたかった。すべての人は死を迎える。その短い人生の中で避けられない死に直面したときに何が重要なのか、そういうテーマについて書きたいと思った」と話し、それを聞いた綾瀬さんがじっと考え込むような様子も見られた。

一方で、イシグロ氏もすでにドラマの脚本を読んでおり、「森下さんが原作の中から新しい部分を探し出して、まるで、そこにあった開けていなかった新しいドアを開けて、何かを探してくれているようだ。それぞれの役に、役者さんが自分の解釈を加えて新しいものにしていく、というプロセスが映像作品の面白さ」と、世界で初めてドラマ化される今回の「わたしを離さないで」への期待感を伝えた。

また、日本での短い対面の後、綾瀬さんが出演した「JIN-仁―」(’09)のVTRをわざわざ取り寄せて見たというイシグロ氏は、その演技力を絶賛。「時代設定という制限のある中で、医師に対する言葉にならない愛情を表情やボディランゲージでうまく伝えてらっしゃったところは綾瀬さんの演技力の素晴らしさだと思った」と話すと、綾瀬さんが「Thank you very much.」と照れた表情を浮かべる場面も。さらに、ドラマの話題から“役者と作家という表現者としての違い”など深いテーマにも対談は及び、最後は、綾瀬さんがどうしても聞こうと思っていたという、「わたしを離さないで」というタイトルにこめられた意味をイシグロ氏が明かし、予定時間を大幅に超える4時間にも及んだ対談は終了した。

対談後、綾瀬さんは「充実したお話ができて、来てよかったです。“自分が思うようにやってください”とイシグロ先生がおっしゃってくださったので、自分が思う恭子という役を素直に演じられたらと思います。ロンドンは初めてだったのですが、街並みや公園もとても落ち着いていて、すごく好きな街です。また来たいと思いました」と嬉しそうに語り、撮影に向けて確かな手応えを感じた様子だった。

綾瀬さんとイシグロ氏の対談の模様は、1月8日発売の月刊「文藝春秋」(2月号)、またドラマのメイキング番組内で放送されるという。

「わたしを離さないで」は2016年1月15日(金)より、毎週金曜22:00~TBS系にて放送(初回は15分枠大)。
《シネマカフェ編集部》

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