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アルゼンチン・タンゴで結ばれた50年の愛を追う『ラスト・タンゴ』7月公開

タンゴ界の伝説のペアに迫り、トロント国際映画祭正式出品、山形国際ドキュメンタリー映画祭コンペティション部門出品作品として話題を呼んだヴィム・ベンダース…

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『ラスト・タンゴ』 (C)WDR / Lailaps Pictures / Schubert International Film / German Kral Filmproduktion
『ラスト・タンゴ』 (C)WDR / Lailaps Pictures / Schubert International Film / German Kral Filmproduktion
  • 『ラスト・タンゴ』 (C)WDR / Lailaps Pictures / Schubert International Film / German Kral Filmproduktion
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タンゴ界の伝説のペアに迫り、トロント国際映画祭正式出品、山形国際ドキュメンタリー映画祭コンペティション部門出品作品として話題を呼んだヴィム・ベンダース製作総指揮のドキュメンタリー『ラスト・タンゴ』が、7月より全国公開されることが決定した。

伝説といわれたアルゼンチン・タンゴのペアで、世界的なタンゴの普及にも貢献したマリア・ニエベス(80歳)とフアン・カルロス・コペス(83歳)。14歳と17歳で出会い、時には愛にあふれ、時には憎しみを伴い、50年近くも一緒にダンスを踊ってきた彼らが歩んだ愛と葛藤の歴史。現在の2人の証言や美しい再現ダンスシーンを通して、官能的で情感に満ちたタンゴの魅力が映像に焼きつけられる――。

タンゴ史上、最も有名なダンスペアとされるマリア・ニエベスとフアン・カルロス・コペスの軌跡をたどった本作は、80歳を越えてもなお魅力的にダンスを踊る男女が、情熱的なタンゴとお互いへの愛を語る物語。若き日のマリアとフアンをドラマで綴り、彼らの歩んだ愛と葛藤の歴史をタンゴ・ダンスで再現。マリアと彼女を演じる若きダンサーたちとの会話を挿入しつつ、官能的にして情感に満ちたタンゴ・ダンスの魅力を映像に焼き付けた、大人のための新しいドキュメンタリーとなっている。

監督は、1999年に『不在の心象』で山形国際ドキュメンタリー映画祭の大賞に輝いたヘルマン・クラル。本作同様、ヴェンダースを製作総指揮に迎えて製作された『ミュージック・クバーナ』(’04)は、ベネチア国際映画祭でワールドプレミア上映され、世界中で迎えられた。

クラル監督は本作について、「マリアの家のソファに座り、話をし始めて30秒後には『この人を撮らねばならない』と確信を持ったのです。タンゴ史上最高のペア、マリアとフアン両方を描いた作品にしたいという思いで頭がいっぱいになりました」と、その始まりを明かす。

「しかし、この作品の製作は一筋縄ではいかず、その旅路は感動と困難と危険の連続でした。マリアとフアン、そしてダンサーや振付師たち。皆が全力を尽くして息を飲むようなパフォーマンスを生み出してくれ、なによりミュンヘンテレビ・映画大学の恩師であり、今回も私に親身に寄り添ってくださったヴィム・ヴェンダースにも感謝したい。彼の寛大な力添えにいつも助けられています」とコメントを寄せる。

劇中では、彼らが生きたアルゼンチンに想いは飛び、バンドネオンの調べに身を委ねていると、タンゴの世界に知らず知らずのうちに引き込まれていく。マリアの強さ、そして強さゆえの不器用さを愛おしく思うと同時に、“時代”の残酷さも目の当たりにする本作に、この夏、注目してみて。

『ラスト・タンゴ』は7月、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》

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