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【インタビュー】神木隆之介×宮藤官九郎 子役時代からの活躍…気になる学生時代は「1週間50円生活」

修学旅行中の不慮の事故で、なんと地獄に堕ちてしまった高校生・大助が、地獄にある高校の軽音楽部顧問の赤鬼・キラーKのバンドに加入し、現世への復活に挑む…

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『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』宮藤官九郎、神木隆之介/photo:Nahoko Suzuki
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  • 『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』神木隆之介/photo:Nahoko Suzuki
  • 『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』宮藤官九郎/photo:Nahoko Suzuki
  • 『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』(C)2016 Asmik Ace, Inc. / TOHO CO., LTD. / J Storm Inc. / PARCO CO., LTD. / AMUSE INC. / Otonakeikaku Inc. / KDDI CORPORATION / GYAO Corporation
  • 『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』宮藤官九郎、神木隆之介/photo:Nahoko Suzuki
  • 神木隆之介/『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』 - (C)2016 Asmik Ace, Inc. / TOHO CO., LTD. / J Storm Inc. / PARCO CO., LTD. / AMUSE INC. / Otonakeikaku Inc. / KDDI CORPORATION / GYAO Corporation
  • 『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』神木隆之介/photo:Nahoko Suzuki
  • 『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』(C)2016 Asmik Ace, Inc. / TOHO CO., LTD. / J Storm Inc. / PARCO CO., LTD. / AMUSE INC. / Otonakeikaku Inc. / KDDI CORPORATION / GYAO Corporation
修学旅行中の不慮の事故で、なんと地獄に堕ちてしまった高校生・大助が、地獄にある高校の軽音楽部顧問の赤鬼・キラーKのバンドに加入し、現世への復活に挑む『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』。荒唐無稽なのに、なぜか胸に迫る瞬間がいくつもあるユニークなコメディを作り上げた宮藤官九郎監督、長瀬智也扮するキラーKとの迷コンビぶりが鮮烈な大助を演じた神木隆之介に話を聞いた。

「長瀬君とハードロックとかヘビメタとかが、すごいぴったりくるなと思って。日本映画では、ちょっとあり得ないくらいトゥーマッチなキャラクターにしたいなと思ったので、地獄の鬼にしようと思ったんです」と宮藤監督は着想を語る。地獄とロックと長瀬智也。とても収まりのいい完ぺきなトライアングルの調和を乱す者として登場するのが大助だ。
「もう1人の主人公である大助は、今の若者の感性で。大仰な地獄に対して『何これ?』って、淡々としてる若者がいるといいなと思って。大助は一貫してチャラい。地獄だっていうのに、全然なめてかかってる感じです。そのとき、『11人もいる!』っていうドラマで一緒に仕事をした神木君を思い出して、彼がいいんじゃないかなと思いました」。

劇中の大助の言動1つ1つにイラっとさせられたと伝えると「うれしいです」と笑顔で応える神木さんは、台本を読んだ第一印象を「実は文字だけだと分からないところもいっぱいあったんです。地獄で鬼に吹き飛ばされる大助? どうやってどう吹き飛ばされるんだろう? とか、地獄のセットってどんなものだろう? という疑問が真っ先に頭に浮かびました」とふり返る。「『11人もいる!』のときもそうだったのですが、台本を見ながらたくさん笑って、最後には心が温かくなるような人間味があって。すごく素敵な作品だな、と。強くそう思いました」。

2011年のドラマ『11人もいる!』では脚本家と俳優という関係だったが、今回は監督と主演俳優として現場で一緒に仕事した感想は?
「本当にチャラい人だと困るけど、そうじゃないのは知ってたんで。『もっとやっていいよ』と言えたのは神木君だからです。どんなにやっても品があるから。逸脱し過ぎたときも『この後の展開があるから、ここはもうちょっと抑えましょうか』と言うと、すっとその微調整ができる。2歳からやってますからね、さすがだなと思いました」という監督の言葉に「いやいや(笑)」と神木さんは謙遜するが、宮藤さんは「それ結構、感心しましたね」と続ける。「神木君はすごく深く考えて、試行錯誤してたのかもしれないんですけど、僕にはそういうふうに見えずに、さらっとやってるように見えた。だけど、さらっとできるって、実はすごいことなんじゃないかなと思ってます」。
「大助があまり考えていないような人だと思ったので、同じく考えない方がいいのかなとは思いました(笑)」という神木さん。「例えば、タイミングを狙うことも彼は絶対にしないですし。大助が『こうかな? こうか。ん、違うな。あ、こうか!』という過程があって結論にたどり着くのが、絶妙な瞬間やテンションだったりするのかなと。なので何も考えない方がいいのかなと思っていました」。
「良かったです」と宮藤監督。「難しいと思うんです。これをやったら嫌悪感を覚えるぐらいのところを、そうならないっていうのが、すごい。深く役を掘り下げてるからなのかと思ってたんですけど。今、聞いたら何も考えてないらしいので(笑)、なおさらすごいですね」。

大助は共学校に通うごく普通の高校生。かっこいいわけでも悪いわけでもなく、好きな女の子と仲よくなりたいのになかなかうまくいかず…という彼の日常は、子役時代から人気者だった神木さんの高校生活とはかなり差がありそうだが、神木さんは「とても普通の男子高校生でした」と言う。
「1週間50円で過ごしたこともありますよ」(神木さん)「それは普通じゃないよ(笑)」(宮藤さん)と、やりとりしつつ、「テストも一夜漬けでしたし、文化祭も体育祭も楽しんでいました。モテるために徒競走で一着になりたくて、前日に公園で重りを持って走っていました。たぶん、そこまでみんな掘り下げないんです、文化祭や体育祭を。漫画のような高校生になりたかったです。その方が絶対楽しいと思っていて。恋愛コメディの通りに生きたら、その当事者になったら、絶対楽しいはずなんです」と力説。「その通りに生きてみようと思って。その通りに生きました(笑)」。
「普通の高校生からしたら、それをやってくれてるのが神木君だと思うだろうけどね。普通の高校生役をやってる神木君を見て、ああいうふうになりたいなって。それをさらに神木君がやってる、もうわけ分かんないね」と笑う宮藤監督に、神木さんは「曲がってますね」と苦笑。ただ、漫画の世界の高校生に憧れるのは大助の感覚にも通じる。「大助を本当に楽しく演じることができました」。
《text:Yuki Tominaga/photo:Nahoko Suzuki》

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